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合格率は10%!? 育児のプロ“保育士”に求められる専門性&スキルとは

合格率は10%!? 育児のプロ“保育士”に求められる専門性&スキルとは

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冬も折り返しを過ぎ、今年度の保活もそろそろ終了する時期ですね。

来年度から保育園生活が始まるご家庭では、ほっとする反面、「どんな保育士さんなのだろう」「ちゃんと対応してもらえるのだろうか」「しっかりした先生だといいのだけれど……」と心配してもいるのではないでしょうか。

かくいう筆者も、かつてそうでした。

入園許可通知をもらったときには、他人の手にわが子を託すことの不安で胸が押しつぶされそうになったほどです。

けれど振り返ってみると、保育士さんはやはり“プロ”。国家資格を持ち、専門知識やスキルを携えた先生たちは、育児のさまざまなシーンで本当に頼りになったというのが実感です。

今回は、そんな保育士たちの持っている専門性を、国家試験科目と保育研修というふたつの面から分析していきましょう。

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国家試験科目はこんなにたくさん!

保育士国家試験は、筆記8科目9教科、実技2科目と非常に多くの受験科目を擁しています。そして、そのひとつひとつが非常に重要なものです。

(1)保育原理

保育所における保育は、厚生労働省が定めた『保育所保育指針』に則って行われます。

保育展開の基礎となるこの指針を学び、“保育とは何か”を理解するための科目です。

(2)教育原理および社会的養護

保育士という仕事は、保育所における乳幼児保育だけを理解していれば務まるものではありません。

教育原理では、各種学校などで行われる教育について、その概念や法令、理論などを学びます。

また、社会的養護とは、保護者のいない子どもなどを公的責任で社会的に養育していくことを指します。児童養護施設や里親制度などについて詳しく学習していく科目です。

(3)児童家庭福祉

何らかの問題を抱えている子どもたちに対する行政サービスや支援制度などを理解しておくことも、保育士にとっては重要です。

この科目では、児童福祉に関する法律・法規についてや、行政の役割を学びます。また、現在児童が置かれている状況や社会的な課題などもあわせて学んでいきます。

(4)社会福祉

この科目では、障がい者や高齢者など、社会福祉全般について学びます。

各分野においてそれぞれ法律や理念、サービスの変遷などを学ぶため、非常に幅広い知識をつけることになります。

(5)保育の心理学

子どもの発達を援助することは、保育士にとって重要な責務のひとつ。

適切な発達援助と指導を行うために、この科目で乳幼児期の発達について詳しく学んでいきます。

(6)子どもの保健

子どもの健康管理、病気、障害に対する援助について学ぶ実践的な科目です。

突然の嘔吐や怪我についてどのように対応したらよいのか、保育事故を防ぐためにはどのような安全対策を取るべきかなどを学んでいきます。

(7)子どもの食と栄養

その名のとおり、子どもの栄養に関する科目です。

栄養学だけではなく、離乳のしかたや調乳方法などについてなど、実践的な事柄についても理解を深めていきます。

(8)保育実習理論

楽典や、絵画制作の理論などについて学びます。

また、実際に保育所で制作や読み聞かせを行う際の、準備や指導のしかたについても学びます。

(9)実技

上記の筆記試験合格者のみ行われます。

楽器の引き語りをする“音楽表現”、制限時間内で課題の絵を描く“造形表現”、子どもの前で素話をするという想定のもとに、制限時間内で語り聞かせをする“言語表現”のうち2科目を選択します。


合格するためには、すべての科目で6割以上の得点を取る必要があります。

科目によっては広大な範囲の中から重箱の隅をつつくような問題が出されたり、膨大な量の暗記を求められたりすることも。また、科目間の得点調整などもないため、合格率は10%〜20%と、決して楽に合格できる試験ではないのです。

就職後も多くの研修を受ける

保育士として勤務を始めてからも、保育実践の研鑽は怠ってはなりません。就職後にもさまざまな研修を受けます。

『お盆休みの時期は、多くの研修が行われます。私は毎年泊まりがけで、子どもの発達指導に関する研修を受けに行っています。発達面で気になるお子さんは年々増えているように感じますので、こういった研修は重要です』(30代女性/保育士/公立保育園勤務)

『専門学校では“折り紙”の授業があり、何百、何千と折り紙を折ってきました。でも、やっぱり実務に入ると思うようにいかないんですよね。子どもの年齢や発達段階に沿った制作指導ができるように、ときどき研修を受けています。特に、何でも作れるベテラン保育士さんのワザはスゴイですよ』(20代女性/保育士/私立保育園勤務)

『私どもの園では、毎年、小児救急と不審者対応の研修を全職員に実施しています。救急救命士さんを招き、AEDの使い方を学んだり、不審者に変装した警察官を職員で追い払ったりと、かなり実践的な内容です』(50代男性/保育士/私立保育園長)

時には休暇を使い、自腹を切って研修を受けることもあるようです。


送迎時くらいしか顔を合わせない保護者からは、子どもたちと楽しく遊んでいるだけのように見えることもある保育士たち。

実はこのように、たくさんの専門知識を身につけて毎日の保育にあたっているのですね。

子育て中のママさんやパパさん、育児で悩み事があったら、ぜひ一度保育士さんをたずねてみてはいかがでしょうか。公立の保育園などでは、地域の子育て家庭に対して相談の場を設けていることがありますよ。

相談は、お子さんが入園していなくても大丈夫。気負わずに門を叩いてみましょう。

●文/パピマミ編集部
●モデル/杉村智子(まさとくん)

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