メンタルヘルス

ストレスがたまる! 専業主婦が夫に嫌悪感を抱くワケと精神科医の処方箋

ストレスがたまる! 専業主婦が夫に嫌悪感を抱くワケと精神科医の処方箋

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こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。

20年来のつき合いで、個人的には筆者のバードウオッチング仲間でもあるN先生(50代男性/都内多摩地区のメンタルクリニック院長)は、精神科・心療内科の医師ですが、『最近、夫の悪口を喋りまくるために来院される奥様方、とくに専業主婦の方がとても多い』と言います。

そう言われてみると、筆者が日頃よくお話しをする既婚女性の方々も、そのお立場がいわゆる“専業主婦”に近ければ近いほど、夫の悪口をおっしゃっているように思えます。

精神科や心療内科などの診療所は伴侶への愚痴を「病気」と捉えて治療する場所ではありませんが、諸々の心身症的な症状が伴侶に対するストレスに起因したものであるとするならば、『精神科医として適切な処方箋は書かなければならない』とN先生は言います。

今回はそんなお話をしたいと思います。

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夫を嫌悪する妻たちの主訴は“夫への生理的嫌悪感”と“夫の行動への不快感と理解不能”

N先生がおっしゃるに、主婦の方々が発する“夫の悪口”は、ザックリ言うと次のような内容のものが多いそうです。

『まず、「夫が生理的に無理」「気持ちが悪い」といった感覚のもの。次に、「休みの日や定年退職後の毎日を家でゴロゴロして過ごすだけの夫が不快」という内容のもの。そして、「夫の行動が理解できない」「妻や子にいろいろ悩み事があるときなのにフラッと出かけてしまう神経がわからない」といった内容のものが目立ちます』(50代男性/前出・医師)

「生理的に無理」というのは男性としてはまことに哀しいかぎりですが、たしかに妻と出会ったころに比べたらお腹は出るは髪の毛は薄くなるはで、「気持ちが悪い」と言われてしまう理由もわからないではありませんね。

また、休みの日のゴロ寝にしても悩み事を相談したいのにフラッと出かけしまう習性にしても、夫族なら誰にでも思い当たるふしがありはしませんでしょうか。

専業主婦の女性に“夫を嫌悪する妻”が多い理由

多かれ少なかれ世の夫たちに見られるこのような傾向を、“嫌悪”するほど許せなくなってしまうのは“専業主婦”の女性に多いというのが、冒頭でも紹介したN先生の実感です。

では次に、なぜ専業主婦の女性たちはそれほどまでに夫に嫌悪感を抱いてしまうのかについて考えてみましょう。

N先生はその理由を、“ストレスを発散できる場所の有無”に見出しています。

『たとえば週に2~3日、1日3~4時間程度のパートやアルバイトでも、外に出て仕事をしていれば仲間ができます。同じ労働を通してできた仲間というのは言ってみれば“戦友”のようなものなので、かなりプライベートな問題まで聞いてもらえるお友だちが見つかる可能性があるのです。

これに対して純然たる専業主婦の方にはそこまで深い話ができる友だちはできにくい。悩みを聞いてくれない夫に関する愚痴を吐き捨ててストレスを発散できる相手も場所も無いのです』(50代男性/前出・医師)

夫を嫌悪する妻たちへの処方箋は……

そこで、夫への嫌悪感が原因で心身に不調をきたしている女性(主に、専業主婦の人たち)へのN先生が書く処方箋はどのようなものかということですが、もちろんそれぞれの患者さんを個別に診察してよくお話を聞いたうえでという大前提のもとに、おおむね次のように分類されるそうです。

『第一に、うつ状態を呈している場合はうつの治療をします。お話をよく聞いたうえでの心理療法が基本ですが、必要があれば薬物療法も使用します。

第二にストレス起因の身体症状が認められる場合、内科的な診療も行ったうえでやはり患者さんとの会話の中からストレスの緩和方法を模索します。

第三に、これがいちばんケースとしては多いのですが、心身ともにさほど重大な問題点が認められない場合。この場合わたしは短時間でも外で働いてみることをすすめてみたり、何度でもいいので心が落ち着かれるまでわたしのクリニックに愚痴を吐き出しに来ることをおすすめしています。

以上が、夫を嫌悪する奥さまたちへのわたしが書く処方箋の基本類型です』(50代男性/前出・医師)


いかがでしょうか。

結局、いちばん多いケースでは、ご本人が口で言うほどには夫のことを嫌悪しているわけではないのかもしれません。

はじめはちょっとしたストレスでも発散する場所がない専業主婦の方々はそれを自分一人で抱え込んでしまったときに、いちばん身近な存在である夫への嫌悪感や不快感といった形をとって噴出する。

ならば短時間でもいいので外で働いて愚痴を言い合える“戦友”をつくり、少しでも自由に使えるお金を得てストレスの解消に使ってみるのもいいのではないでしょうか。

戦友たちとカラオケボックスで発散するのもいいものです。

そして、諸般の事情で今は外で働けないという場合は、メンタルクリニックという密閉された空間で、“人の悩みを聞く専門家”である精神科のドクターに吐き出してみてください。

ご本人が思っているほど旦那さまのことを嫌っていなかったことに気づくかもしれません。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●モデル/杉村智子(まさとくん)

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