不妊症・不妊治療

35歳からはシビア!? 年代別に見る“自然妊娠”の確率と平均初産年齢

35歳からはシビア!? 年代別に見る“自然妊娠”の確率と平均初産年齢

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こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。

近年、妊娠と年齢の関係がクローズアップされるようになりました。不妊治療も普及し、“2人目不妊”や“妊活”といった新しい言葉も一般的になりつつあります。

今回は、年齢別の妊娠確率や平均的な出産年齢などについて解説します。

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(1)自然妊娠の確率

一般的に、卵子の元となる原子卵胞の数は、女性が生まれたときから決まっていると言われています。

体内で保存されている原子卵胞は、保存の期間が長いほど、卵の質が落ちるという研究結果があります。

つまり、年齢が高くなれば、必然的に保存期間の長い卵胞が排出されるということで、中には卵子としての機能を失っているものもあるようです。

このため、なかなか受精しない、受精しても受精卵が育たないなどの不妊に影響してきます。

『日本子ども家庭総合研究所』が発表している資料によると、100組のカップルが1年間避妊せずに夫婦生活を営んだ場合の妊娠確率は以下のとおりになります。

・20~24歳:86%
・25~29歳:78%
・30~34歳:63%
・35~39歳:52%
・40~44歳:36%
・45~49歳:5%

これによると、20歳~24歳の女性が、1年間避妊せずに夜の営みをもった場合は、100人中86人が妊娠するということを意味します。

一方で、高齢となる35歳以上では、妊娠する確率が一気に小さくなり、35歳~39歳では52%、40歳を超えると妊娠するハードルがさらに上がることがわかります。

(2)第一子出産の平均年齢

次に、厚生労働省が発表した平成26年の『人口動態統計月報年計(概数)の概況』から“第一子出生時の母親の平均年齢の年次推移”を見てみましょう。

第一子を出産したときの母親の年齢を、年次ごとに追っているデータになります。

・昭和50年:25.7歳
・昭和60年:26.7歳
・平成7年:27.5歳
・平成17年:29.1歳
・平成23年:30.1歳
・平成24年:30.3歳
・平成25年:30.4歳
・平成26年:30.6歳

このように、私たちの母親(子どもにとっては祖母)の時代は、25歳前後で出産するのが平均的でした。

それが平成になると出産平均年齢が上昇し、今や30歳を超えての出産が平均となっています。

同時に、35歳以上の高齢出産が増えてきています。女性の晩婚化が進んでいることも要因ですが、不妊治療をはじめとする近年の医療技術の向上も大きな要因となっています。

筆者の周囲でも40代で初産というママが珍しくありません。職場や友だち同士で不妊治療や妊活の話題がのぼることも多く、不妊治療を受けるという障壁は低くなったのかもしれません。

「年齢があがっても何とか妊娠・出産したい!」という期待の高まりも感じます。

年齢があがることで、不妊症や赤ちゃんの先天異常のリスクなどが心配されることはあり、赤ちゃんに先天異常がないか出生前診断を受けるという妊婦も増えています。

2013年からは、これまでの出生前診断とは別に、日本医学会のもと『新型出生前診断(NIPT)』がスタートしています。

倫理的な問題が懸念されてはいますが、出生前診断の認知度は飛躍的にあがり、対応する施設、利用者も増加しています。

さまざまなリスクは想定されますが、トータルでみても、以前と比べると医療技術は進化し、高齢出産も比較的安心してできるようになったといえるのではないでしょうか。

【参考リンク】
出産希望年齢と妊よう力知識の関連(p181図) | 日本子ども家庭総合研究所(PDF)
平成26年人口動態統計月報年計(概数)の概況(p5) | 厚生労働省(PDF)

●ライター/佐藤理香((株)子育て研究所代表)
●モデル/倉本麻貴(和くん)

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