【インタビュー】『ママ100人プロジェクト』ディレクター・小澤あきさんのライフスタイルに迫る!vol.2
2017年1月1日 | よみもの【インタビュー】『ママ100人プロジェクト』ディレクター・小澤あきさんのライフスタイルに迫る!vol.2

前回は『ママ100人プロジェクト』のディレクターである小澤あきさんに、活動内容やメンバーについてなどの話を伺いました。
今回は、3児の母であり、『パピマミ』でのライター、『saita』『CHANTO』『Babymo』『Como』などのママ向け雑誌での読者モデル、その他ブランドアンバサダーなど、幅広く活動している小澤あきさんのライフスタイルに迫ります。

ーー家族構成について教えてください
2008年に結婚して、2010年に第一子出産、2012年に双子である第二子・第三子を出産しました。
2016年現在、上の子が6歳男の子、下の子が4歳の双子女児です。
ーー双子のお子さんの出産が大変だったそうですね?
21週(妊娠6か月)で入院しました。双子の中でもリスクが高い一卵性だったことと、切迫早産だったので。
検査で、90%の確率で22週で産まれると言われて入院したんです。24週を目標にしていたんですが、いろいろな壁を乗り越えて31週まで持ちました。
3か月近くほぼ寝たきりの状態で入院していたので、退院したときには椅子にも座っていられないくらい筋力が落ちていて、その状態での育児はきつかったです。上の子もいますし……。
ーー今までの子育ての中で一番つらい時期はいつでしたか?
上の子が2歳、下の子たちが0歳のときと、上の子が3歳、下の子たちが1歳のときが一番つらかったかな。
当時、上の子のイヤイヤ期と赤ちゃん返りが一緒にきて壮絶でした……。
上の子が就園したばかりのころ、病気をいっぱいしたんですが、それが下の子にもうつって、最後は自分にも。
自分が入院することもたびたびありました。
今振り返ってみると、いつも入院するほどギリギリまで1人で頑張っていたので、もっと夫を頼ればよかったと思います。家にいる時間が増えるので、ある意味引きこもりでしたし。
今は子育ての段階的には落ち着いて、だいぶラクになってきてはいます。
ーー今のような活動を始められたのはいつからですか?
下の子を出産してから3〜4年たって、やっと自由になる時間ができたので活動を始めました。
私の周りにもサロンをやったり読モをやったりっていう活動をするママが多かったし、楽しいことは自分で作り出すものだと思ったんです。
アクティブに活動しているママたちの姿を見て、自分も刺激を受けました。
それに、家の収納やインテリアを工夫してお部屋をキレイにしたら、生活の質も上がる。それが楽しいなと感じました。
子どもが小さいので家にいる時間が多いけど、その中で料理の盛りつけを工夫したり、インテリアを工夫したり、家事を楽しむようになったんです。それが今やっている仕事につながっています。
ーー『ママ100人プロジェクト』を実行する上で苦労したことは?

声かけは信用を築く最初の一歩
最初の声かけでは、私のことを知らない人にも声をかけなくちゃいけなくて大変でした。
まだ企画の段階だから、形になっていないものをやるということで声をかけるので、信用を築いて行かなくちゃいけない。
それぞれのママとしっかり対話しながら続けて、声かけで1か月くらいかかりました。
そうやって声をかけた人が実際に来てくれたときは、すごくあったかい気持ちになれました。素敵なママたちに会えたこともよかったです。
ママたちのキャスティングに四苦八苦
たくさんのママのキャスティングをするのも大変でした。100人ママがいれば100通りのライフスタイルがあるし、ビジネスで契約しているわけではなくて、相手は普通のママたちなので。
ママは100人の個人ではなくて、みんなそれぞれに子どもや旦那さんなど、後ろに家族がいる。みんないろいろなものを背負っているから、そこを見てあげる必要があった。
でも、同じママだからこそわかるところがあるので、それぞれに合わせた対応をしながらママのつながりを広げていきました。
当日は工程表通りに行かずバタバタ
1日で15人くらいの撮影をしたんですが、撮影の当日は子どもも一緒に来るので、こちらで用意していた工程表の通りにはいかない、という苦労もありました。
「今、子どもの機嫌が悪いからあちら優先で」となっても、「でもこちらは授乳があるから……」「あちらはお兄ちゃんのお迎えがあるから……」というように、みんなそれぞれに予定や都合があって。
もちろん、みんなそうやって大変な中わざわざ来てもらったので、ママたちに迷惑はかけられない。
ママが動ける時間は限られているんです。ママタイムはギュッと短いから、その中でうまく撮影を回していかないといけなかった。それが大変でした。
入力作業にもかなりの時間が……
オークションに出品する際につける一人ひとりのプロフィール入力や商品詳細の入力も、地味な作業だけどけっこう時間がかかり大変でした。
こういうのは、初の試みならではの苦労ですね。
ーー『ママ100人プロジェクト』をやってみてよかったですか?
やってよかったです!
達成感があるし、何よりママたち一人ひとりがすごく喜んでくれたのが嬉しかったです。
きれいにして写真を撮ってもらう、というような環境に久々に出て来られたのが嬉しいと言ってくれるママも多かったんですけど、そういうきっかけを作れたことが私は嬉しいです。
撮影した写真でこれからどんな活動ができるかなとか、どんな人とつながっていけるかなとか、そんなふうにママたちがこれからの可能性をポジティブに考えていってくれたらいいなと思います。
北海道や沖縄など遠方で見てくれていたママからFacebookでメーッセージが来ることもあって、心強いです。
そういう反応もあって、今後もっともっと活動を広げていけたらと思うと楽しみです!
ーーいろいろな活動をされていますが、一番好きなのは?
一番好きなのは、なんだかんだ言って「家族」。だから主婦のポジション、お母さんのポジションが好きです。家族の一員であるということが実感できて。
そして、人が好き。だから、私にとって“ママ100人プロジェクトのディレクター”は天職です!
ーー他のママさんたちを見て思うことは?
今回の『ママ100人プロジェクト』で出会ったママたちもそうですが、「ママってすごいな」「母ってすごいな」と毎日感じています。
パワフルだし、本当に母性ってすごい。強さも優しさもあるし、イキイキしてる。
ーー『ママ100人プロジェクト』を運営する中で感じた、昨今のママたちのライフスタイルの特徴は?

ママ100をやっていると、ママは個人で仕事をする時代になってきているなと感じます。
どこかに属すると自由がきかないし、自分軸だけではうまくいかないから、自然に“個人で仕事をする”という選択になっていくんでしょうね。
そういうママたちが定期的に集まってママ同士のつながりを作れる場所をママ100でも提供していきたいです。人が人を呼ぶ、みたいな場所を。
ーーハンドメイド作品を販売するママが多いように思いますが、なぜでしょう?
それは、ママだからこそ、ハンドメイドの才能が開花したのかも。
外を飛び回っていたらハンドメイドなんてできない。でも、子どもがいると家に閉じこもっている時間ができる。
そこで部屋でもできることとしてハンドメイドを始めてみたら才能が開花した、という人も多いと思います。
なんか、ハンドメイド作品を作って販売するって、昔でいう内職に近いのかもしれない。だけど、今のハンドメイドの方が効率がいいし、華やかだし、みんな楽しんでやっている感じがありますよね。成功しているママも多いです。
ーー忙しい毎日の中で美を保つ秘訣はありますか?
私自身もそうですが、他のママたちを見ていても思うのは、日常を楽しむことだと思います。
日常のすべてを楽しむことがエネルギーになっているんです。
イベントがあれば全力で楽しむし、日々の生活の中でもお菓子を作ったり部屋をデコレーションしたり、一つひとつのことを楽しもうという気持ちが大切だと思います。
忙しくてもボロボロにならないためには、そういったワクワク感が必要です。
料理やインテリアなんかも、キレイに写真を撮ってSNSにアップして人に喜んでもらおうという気持ちを持つとか。日常や周囲への感謝の気持ちが大切。
あと、ママたちは“美”に対する好奇心も旺盛ですね。
ママになると外に出ることも自由になる時間も少なくなって、行動や時間に制限ができる。だから限られた時間で必要な情報を得ないといけないから、目が肥えてきて、情報収集能力も高くなる。
そんな好奇心や情報収集能力の高さも美を保つ秘訣のひとつだと思います。
ーーママならではの時間の使い方というのはありますか?
時間の使い方は、子どもができてからも違うし、子どもの年齢によっても全然違います。
ママは時間に制限があるので、今やらなきゃもうできないという感じです。だから一瞬一瞬を大切にしています。
1時間しか外へ出られないなら、「1時間しか出られない」と文句を言うより、「1時間しか出られないからその時間を思いっきり楽しもう!」と考えるママは輝いているし、キレイですよね。
今回、ママ100にはそういう考え方のママたちが集まっています。
ーー家事や子育てとママ100などの活動を両立するための時短術や時間の使い方を教えてください

今は5時半起床で、22時就寝です。ロングスリーパーなので、長めに寝ないと体調を崩しやすいため、睡眠は大事にしています。
ただ、子どもと一緒に寝ているので、なかなか朝まで通しでは眠れないです。子ども3人のうち、誰かしらが、鼻血を出したり寝ぼけたり、蹴っ飛ばされたりして……(笑)。
それでもオムツ替えなどはなくなったので、前よりメリハリのついた生活リズムには戻っていますね。
生活のサイクルとしては、朝起きたら子どもの支度をしてから子どもを送り出して、子どもがいないあいだに仕事をしています。
17時くらいから子どもが帰って来て食事の支度などでバタバタし出します。うちでは食事よりお風呂が先なので、子どもをお風呂に入れてから食事です。
洗濯や掃除はそれからです。朝はやらざるを得ないものだけをやって、夜にそれ以外のものをやるという。
子どもがいると、夜ピカピカにしても、朝ご飯を食べさせ終わるとパン1枚食べただけでもありえない汚れ方をするんですよ。「ジャムがこんなところに!」「なんで牛乳がこんなところに?」とか。
だから朝はそういったどうしてもやらなきゃいけないことを最小限にして、夜きっちり掃除することにしています。
ーー「何もやりたくないな〜」というときはどうしていますか?
何もしたくないと思ったら、何もしないです。休むのも仕事と捉えて、子どもと一緒に休んじゃう。
ただ、急にできた空白の時間になんとなくダラダラするというのではなくて、リラックスする時間、何もしない時間をスケジュールに組み込んでしまいます。
「ここだけはダラダラする!」と決めてゆったりする時間を作るんです。ダウンするときはダウンするというのが大事。
変化を起こせるのは朝なので、あえて朝早く起きて、キャンドルをつけてぼーっとしたり、ゆっくりメイクしたり。時間を意図的に作ってぼーっとします。
キャンドルはその場で気分を変えられるのでオススメです。炎のゆらぎとか香りとか、癒されます。香りは脳科学的にもリラックス効果があっていいらしいですよ。
それと、ダウンするときの寝具やルームウェアを上質にする(リラックスする空間を上質に演出する)というのもいいです。ダウンしていても上質なものに囲まれていると、やる気になってきます。
ーー最後に、今後チャリティー以外にやりたいことはありますか?

今回、写真撮影を喜んでもらえたので、フォトサービスをはじめます。
ママだけじゃなくて親子撮影や、サロンをやっているママのサロン撮影、施術中の風景を撮影するサービスです。ママのやっている活動を応援するようなことをどんどんしたいです。
あとは、カンボジアにママ100小学校を作りたいです。ママが子どもたちのために学校をつくるというのはとても自然で、素晴らしいことだなと。
他にも、企業の社会貢献活動に協力したり。インフルエンサーママのキャスティングサービスは、すでにはじめています。
小澤あきさん、ありがとうございました。
家事や育児に加えて、ママ100などさまざまな活動をしている小澤さん。そのパワーの源は、やはり家庭にあるようです。
一つひとつ、一瞬一瞬の時間を全力で楽しむ。それが輝くママたちの美の秘訣だということにも納得です。
パピマミでも、『ママ100人プロジェクト』をはじめ、輝くママたちの活動を随時ご紹介していきたいと思います。
「私も参加してみたい!」という方は、ぜひ『ママ100人プロジェクト』のFacebookページをチェックしてみてくださいね。
【取材協力/小澤あき】
一般社団法人MOTHER代表理事。双子+兄弟の3児ママ、JSAアイシングクッキー認定講師、ライフオーガナイザー2級。
2016年、「ママだからこそできる!」を合い言葉に、『ママ100人プロジェクト』をスタート。2016年12月には、一般社団法人MOTHERを設立。
・ママ100人プロジェクトFacebookページ
●文/パピマミ編集部