高齢出産の基礎知識も! 高齢で妊娠出産する可能性を高める方法まとめ

年齢が進んでも妊娠を希望されている方は様々な悩みを抱えているかと思います。また無事懐妊したとしても出産が行えるか不安に思う方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は妊娠と出産の可能性を高めるコツを高齢出産の基礎知識と合わせてご紹介します。

2018.11.02

お子さんを望んでいらっしゃるのに、「何歳まで妊娠・出産できるのだろうか」と不安に思ったり、年齢的にあきらめてしまう方がいるようですが、もったいないです!

女性は、理屈で言えば、閉経するまで妊娠出産は可能です。ただし、年齢が進むごとに受精及び着床が起こりにくくなるのは事実です。

では、どうすれば年齢が進んでいても妊娠の可能性を高められるでしょうか。

ここでは、40代での高齢出産のお母さんたちの例を挙げて、その方法を模索してみましょう。

いつからが高齢出産?

高齢出産で注意すること
日本産科婦人科学会の定義によると、35歳を過ぎてからの出産のことを『高齢出産』と言うようです。

日本人の平均初婚年齢は、2012年データによると“夫は30.8歳、妻は29.2歳”という結果もあり、晩婚化が進んでいることが分かります。

結婚が遅くなるにつれ出産も遅くなっていきます。旦那さんの方が30歳を超えるようになっていますね。

なお、1993年以前は30歳を過ぎてからの初産を高齢出産と呼んだようですが、その後30歳以上での初産者が増えたことなどから、年齢が引き上げられるようになったという背景があるようです。

高齢出産の基本的なことについての詳細は以下の記事をご覧ください。

時代で見る高齢出産

高齢出産で注意すること
近年増えてきていると言われる高齢出産ですが、実は戦前の時代には非常に多く、決して珍しいことではなかったようです。

1920年代から1940年代の前半にかけては、出産数に対する高齢出産の割合は20%ほどあったようで、これは医学が未発達だったなどにより若くして死亡する人などが多い傾向にあったことから、妊娠が可能なあいだはできるかぎり妊娠・出産を行うという考えがあったためと言われています。

多産多死の人口変化であったと言えるかもしれません。

また、戦後の混乱期においても、当時軍隊へと出向いていた男性が家庭に戻ったことから、出産数の増加があり、このときも高齢出産の割合は20%前後あったと言われています。

ただしそれ以降は出産数が減少し、1961年には合計特殊出生率が2.00人未満になるなど、少産少死の人口変化へと移り変わることになりました。

1980年代までは女性の平均初婚年齢が20代半ばだったことと、この出生率の低下により、高齢出産は10%以下という割合になっていったようです。

超高齢出産とは

高齢出産で注意すること
35歳以上の初産婦を高齢出産と言いますが、その中でも50歳以上での出産を特に「超高齢出産」と呼ぶことがあるようです。

この年齢においては、ほとんどの女性が排卵を終え自然妊娠ができない状態になっているものの、ごく少数、自然妊娠をする事例もあると言われています。

なおインドでは、72歳の女性が不妊治療による妊娠をへて出産したという例があり、世界的に注目を集めました。

超高齢出産に関する詳細は以下の記事をご覧ください。

高齢になると妊娠しにくくなるワケ

出典:http://ivf-asada.jp/hunin/huninsyou.html
出典:http://ivf-asada.jp/hunin/huninsyou.html

年齢を重ねるとともに、妊娠の確率は下がり、さらにリスクは高くなることは分かりました。

では、なぜ妊娠しにくくなってしまうのでしょうか。そこには、『卵子の老化』が大きな理由となっているようです。

卵子は、精子と違って新しく作ることができなことはご存じですか?

最初の初期の方から、体の中にある卵子は決まっているので、卵子が悪くなってしまうと、元に戻すこともできないということになります。

高齢とともに起きる卵子の老化は避けられないリスクと言えるようです。

ちなみにこの卵子の老化によって、卵子の中にあるミトコンドリアも老化し、異変を引き起こすと言われているようです。

ミトコンドリアが異変を起こし卵子へのエネルギー供給が足りなくなってしまうことが、受精卵の生育不全を引き起こして妊娠率の低下につながってしまうのです。

なお、卵子だけでなく精子も年齢とともに老化していくと言われており、精液の量や精子の数が減少し、運動率の低下も見られるようになるでしょう。

これは35〜40歳ごろに始まると言われているようです。

妊娠を望んでいるのに一年以上子どもを授からない方は、不妊治療を考える方も多いのではないでしょうか?

不妊治療については、まず検査を行ないます。

そして基本検査で異常が見つからなければ、排卵と射精のタイミングをより正確に合わせる『タイミング療法』をします。

だいたい半年を目安に、結果が出なければ次は『排卵誘発』へ。

それでも結果が出なければ、『人工授精(精子を子宮に入れる)』→『体外受精(卵子に精子をふりかける)』→『顕微授精(卵子の中に精子を入れる)』と、結果に合わせて手段や方法をより高度なものにステップアップしていきます。

病院や医師により治療方法はさまざまなようですが、2年以内に結果を出すことが望ましいとされているようです。

タイミング法や排卵誘発などの妊活に関する詳細は以下の記事をご覧ください。

高齢出産が増加傾向にある背景3つ

高齢出産で注意すること
高齢出産が増加傾向にある背景には、さまざまな要因が考えられるようです。

(1)女性の社会進出

高齢出産の1番の原因として、女性の社会進出が関係しているようです。社会に出て働く女性が増えたことで、結婚や出産の時期が遅れているとのこと。

そのため、35歳以上での出産を選択する女性が増加しているようです。

(2)経済的にゆとりがない

若い時期での結婚では子どもを育てる余裕がないという理由から、経済的にゆとりを持ち落ち着きはじめる35歳以降での妊娠が増えているようです。

(3)不妊の問題

長い不妊治療の結果、高齢出産になってしまう方も多いようです。

女性が妊娠する能力と年齢の関係

高齢出産で注意すること
女性が妊娠する能力を備えるのは、最初の排卵時で、一般的には11〜12歳ほどから始まると言われています。

そして50歳前後で最後の排卵を終えると妊娠の能力が失われることになります。

ただし、この期間中ずっと同じように妊娠の可能性を携えているというわけではありません。

10代前半ではまだ発育状態が妊娠するのに十分とはいえず、妊娠率は低いと言われています。

おもに10代後半から30代前半までが妊娠・出産の能力が最大となり、33歳ぐらいを境に徐々に低下していくこととなります。

なお、合計特殊出生率を算出する場合、15~49歳の女性を対象としていますが、それ以外のものは統計に影響を与えないとの考えから除外されているということです。

高齢出産のリスク4つ

高齢出産で注意すること
高齢出産を経験した女性の中には、喜びの声がある一方、想像以上にリスクの点が大きく後悔の念を感じる人もいるようです。

ではここからは高齢出産のリスクを4つ紹介します。

高齢出産のリスクとしては、妊娠率の低下、染色体異常児が生まれる確率の高さ、母体への負担の大きさ、流産・早産のリスクの高さが挙げられます。

詳しく見てみましょう。

(1)妊娠率の低下

年齢を重ねるとともに、精子と卵子の質が下がると言われています。そのため、上手く受精しない確率が上がってしまうようです。

20代では不妊の確率がわずか数%に対し、40代では60%を超えるという結果もあるようです。

そのため、中には40代の方で、妊娠したことを気づかなかった人もいるそうです。

なお、不妊治療には助成金がでるという制度がありますが、2016年よりこれを受け取れるのが42歳までという制限が加えられたようで、このことからも、妊娠確率が非常に低いことが伺えます。

(2)染色体異常児が生まれる確率が高くなる

ダウン症など、障がいをもった子どもが生まれるリスクが高まると言われています。

その原因として、“卵子の老化”が挙げられています。女性の卵子は12~15歳のころにつくられ、年齢を重ねるにつれて老化していきます。

卵子や精子が老化していると染色体に異常をきたすことがあることから、高齢出産でのリスクは必然的に高まることになります。

なお、染色体異常児が起こった場合の20%は父親由来、80%は母親由来という結果も。

卵子の老化が直接の原因とは言えませんが、高年齢になるにつれて発症率が高まることは事実のようです。

特に母親の年齢との相関関係が高く、その割合は以下のようになっています。

  • 20歳……1667人に1人
  • 30歳……952人に1人
  • 35歳……378人に1人
  • 40歳……106人に1人
  • 45歳……30人に1人

35歳を境に急激に確率が高まることが見て取れるでしょう。

(3)妊娠中の母体への負担増加

高齢妊娠は子どもだけでなく母体にも大きな負担がかかります。

体調不良や病気になりやすく、特に、『妊娠高血圧症候群』を起こしやすいので十分な注意が必要になります。

発生頻度としては、妊婦の10%。しかし、35歳以上だと14~18%、45歳以降では約30%という報告もあるようです。

年を重ねると卵巣や血管の機能が低下するので、発生確率も上がってしまうようです。

妊娠高血圧症候群の他にも、『糖尿病』、全身が疲れる『甲状腺疾患』、流産の原因になりうる『子宮筋腫』や『卵巣腫瘍』などにもかかる確率があがると言われています。

(4)流産や早産のリスクも高くなる

高齢での妊娠では、流産や早産、切迫流産や切迫早産の確率が高まるとも言われています。

流産と早産は、主に染色体異常で起きやすくなり、帝王切開や出血過多などにもつながります。

20代では約10%だった流産の可能性も、40代では倍の約20%に。

また、『常位胎盤早期剥離』が起きやすいのもリスクの一つです。最悪の場合は産婦の命にも関わります。

40代の産婦死亡の確率は20代に比べて20倍にものぼると言うデータもあるようです。

また流産後のショックも大きく、ブログなどに流産後の心情を投稿されている方もいらっしゃいます。

高齢出産のリスクに関する詳細は以下の記事をご覧ください。

40代での妊娠・出産の可能性を高める方法8つ

高齢出産で注意すること
ここからは40代での妊娠・出産の可能性を高める方法を8つほど紹介します。

(1)十分な知識

高齢出産を考える際には、まず十分な知識を身に付けることが大切です。

若いころの出産と違い、高齢出産にはさまざまなリスクが伴うため、より一層正確で豊富な知識が必要になると言えるでしょう。

危険性などを分かったうえで、夫婦でしっかりと話し合い、本当に納得できてから取り組むようにしたいものです。

また、いざというときに周囲に協力してもらえるよう、あらかじめ家族や頼れる友人などに相談しておくと、心理的な負担を軽減できるのではないでしょうか。

(2)若さと健康を保つ

40歳以上の高齢妊娠・出産を成功させているお母さんたちに、ほぼ共通して言えること。それは、“年齢より若く見える”ことです。

最近の研究により、40歳以上で出産した女性の平均寿命は、それ以外の女性と比べて長いことがわかりました。

子どものために長生きしようと努力した結果だという解釈もありますが、私は、おそらく元から長生きの素質がある人、つまり、健康的で若々しい人が、高齢でも妊娠する確率が高いのだと思っています。

もともとの遺伝子は変えられませんが、若さと健康を保とうという努力は、今からでもできます。

バランスの良い食事と適度な運動で、健康維持を心がけましょう。

(3)できると信じる

不思議なもので、心と体はつながっています。

「どうせ私はもうだめだろう」と思っている人のところには、なかなか赤ちゃんはやってきません。

たとえ口ではそう言っていても、心の底では「次は私の番!」と思っている人のところへ、赤ちゃんはやってくるのです。

これは、妊娠のことばかり考えなさいということではありません。

むしろその逆で、いつかはあなたも妊娠するのだから、気楽に生きていなさい、ということです。

くよくよ思い悩んでいては、体は健康になりません。明るく、楽しく、次は私の番だと信じつつ、毎日を楽しみましょう

ただし、あまり思い詰めすぎてストレスになってしまっては逆効果です。

妊娠したくてもできない期間というのは精神的につらいことも多く、マイナスの感情が渦巻くこともあるでしょう。

そんなときには無理に明るく振る舞おうとせず、今の気持ちを受け入れ、ラクに考えることも大切です

(4)夫婦生活の回数を増やす

日本で盲目的に行われている不妊治療法と言えば、『タイミング法』です。つまり、排卵に合わせて夜の仲良しをするということです。

確かに、理論的には間違っていません。卵子の寿命はたったの24時間ですから、そのタイミングで精子が卵管にいないことには、受精はなりたちません。

ですが、人は機械ではありません。そんなに四角四面に、計った通りに物事が運ぶわけではないのです。

あまり意識されていませんが、昔は今より高齢妊娠の確率が高かったように思います。

思いがけずにできてしまって、これで最後と、子どもに“シメ”だの“トメ”だのと名付けていたほどです。

これが意味していることは何でしょう? タイミングなど計らなくても、できるときにはできる、ということです。

精子の寿命は最高7日間です。そして、研究結果により、毎日射精した方が、精子の運動率が挙がることが明らかになっています。

さあ、もうタイミングを計るのは止めて、回数を増やし、夫婦生活そのものを楽しみましょう!

(5)栄養を摂取する

高齢出産で注意すること
健康な赤ちゃんを育てるためには妊娠中の過ごし方も重要です。妊娠中に必要な栄養素をしっかりと取ることは重要なことの1つです。

具体的にどのような栄養素を取るべきか今からご紹介します。

葉酸

健康な赤ちゃんを育てるために必要な栄養素の一つ!いつでも健康な赤ちゃんを育てられる体を作っておくことが大切になってきます。

葉酸は厚生労働省にも推奨されているビタミンの一種で、妊娠に必要な栄養素としても言われています。

妊娠時は非妊娠時の2倍の葉酸摂取が必要とされており、妊娠中だけではなく産後の授乳期も積極的に摂るよう勧められています。

今では開発技術が進み、様々な葉酸サプリが販売されていますが今回はその中でも特にオススメの葉酸サプリをご紹介します。

ベルタ葉酸サプリは、2015年から3年連続でモンドセレクションを受賞しており、数多くの雑誌や芸能人も愛用するサプリメントです。

楽天ランキングでも3ジャンルで1位を獲得するなど発売以降多くのママたちに愛用されてきました。

ヤフーとのコラボ企画でも使用されるなど、注目は衰えることなく人気な状態が続いています。

高齢出産で注意すること

葉酸に関する詳細は以下の記事をご覧ください。

マカ

高齢妊娠を目指す上での一番の悩みは、年齢によるホルモンバランスの乱れ。

女性ホルモンの分泌量が減っていく時期に差しかかる年齢になると、排卵周期が乱れたり、イライラが膨らみやすくなってしまいます。

妊活中にはどちらも避けたいもの。そこで女性のホルモンをサポートしてくれるのがマカ。

漢方薬局や、サプリメントコーナーなどでも手軽に手に入るので、試してみる価値ありそうですね。

ベジママ

葉酸・マカでのなかなか効果がみられなかった場合は、ママの体そのものを健康にしてくれるベジママ。

妊婦力をつけることも必要になってくるかもしれませんね。

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飲み物

コーヒーや紅茶、緑茶はカフェインを含むため、大量に摂取するのは脱水につながることもあるため控えるようにしましょう。

中でも緑茶は鉄分の吸収を抑える働きがあるため、鉄分不足に陥りやすい妊婦さんはできるだけ避けた方が良いようです。

(6)体重の管理

高齢出産の場合、筋力が落ちていて代謝が低くなっていることから太りやすい傾向にあると言われています。

肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症などにつながることがあり、危険なこともあるため気をつけたいところ。

適度に運動することで理想的な出産の可能性を高めることにもつながるため、過度に体重が増えることのないようにしましょう。

ただし、医師から運動を禁止されている場合などは病院の指示に従うようにしましょう。

妊娠中の体重管理については以下の記事をご覧ください。

(7)飲酒・喫煙を控える

飲酒や喫煙によって、胎児の成長に悪影響が及ぶ可能性は少なくないようです。

喫煙は血管を収縮させ冷えを引き起こしますし、飲酒は活性酸素を増加を引き起こして老化の原因となると言われています。

ただでさえリスクの高いと言われている高齢出産では特に注意が必要で、できるだけ避けるようにした方がいいでしょう。

また、自分が気をつけていても受動喫煙などで煙を吸い込むこともあるため、外出時には禁煙のお店やきちんと分煙が行われているお店に入るようにしてください。

(8)体の柔軟性を高める

年齢を重ねることで、体は次第に固くなっていき、体力も低下していきます。

初産の場合、フルマラソンを走ったときに相当するようなカロリーを消費するとも言われており、これを乗り越えるためには体の柔軟性も必要です。

ヨガやストレッチを行うことで、特に骨盤周りを柔らかくしておくと、分娩の際に筋肉が柔軟に動き、スムーズな分娩をサポートしてくれるかもしれません。

年齢と自然妊娠率・流産率・体外受精の成功率の関係

高齢出産で注意すること
ここからは、妊娠率や、流産率、体外受精の成功率と年齢の相関関係について今からご紹介します。

まずは年齢別の妊娠率です。

年齢別でみる自然妊娠率

  • 【25歳】25〜30%
  • 【30歳】25〜30%
  • 【35歳】18%
  • 【40歳】5%
  • 【45歳】1%

30代後半以降は確率がどんどん低下していくことがよく分かります。

37歳からは低下スピードもUPし始め、44歳以降では妊娠する可能性は1%とほぼ無くなってしまうようです。

年齢別でみる流産率

  • 【25歳】10%
  • 【30歳】10%
  • 【35歳】25%
  • 【40歳】40%
  • 【45歳】50%

卵子の老化は、流産率にも大きく関係しているようです。

その原因として、前述の通り加齢・老化による卵子の染色体異常や卵子そのものの生命力の低下が考えられるようです。

年齢別でみる体外受精による妊娠率

25歳以上で40%をきり、32歳くらいまでは37〜38%の確率。

しかし、35歳を過ぎ30代後半になると徐々に妊娠率は低下し始め、40歳で20%未満、43歳では10%、44歳で10%をきる結果がでているようです。

さらに、45歳以上は5%以下となり限りなく0に近い状態まで下がってしまうようです。

高齢妊娠の初期症状

高齢妊娠や出産だからといって、基本的には通常の妊娠と症状や兆候は変わりません。

なので、初期症状として挙げられるのは以下のような症状になります。

  • 出血
  • おりものの増加
  • 便秘

しかし、高齢妊娠ということで、卵子の老化や、配偶者の年齢の高さから通常とは違う可能性が高くなります。

妊娠の初期症状についての詳細は以下の記事をご覧ください。

高齢出産の分娩方法

高齢出産で注意すること
一般的に、高齢出産になればなるほど、帝王切開での分娩が選択されることが多くなると言われています。

これは母体や胎児の安全を考えた上で選択されるもので、当然、それを考慮したうえで自然分娩が行われることもあるでしょう。

主に帝王切開が選択されるのは、逆子や多胎妊娠、心臓病・腎臓病・糖尿病などの持病をかかえている人などで、高齢出産になるほど分娩時の出血量が増えてしまう傾向あるため、自然分娩から帝王切開に緊急で変更されることもあるようです。

分娩方法というのは正解があるわけではなく、その状況に応じて最適な方法を選択するものなので、必ずしも自然分娩が理想というわけではありません。

不安な場合には、事前に医師にしっかりと確認しておくといいでしょう。

なお、横浜市立大学付属市民総合医療センターの統計によると、00〜10年のあいだに帝王切開となった人の割合は、以下のようになっています。

  • 20代……17.8%
  • 30代……27.3%
  • 40〜45歳……38.3%
  • 45歳以上……76.0%

40代での妊娠に関する不妊治療の必要性

高齢出産で注意すること
男女が夫婦生活を送っているにも関わらず1年以上妊娠しない場合に不妊症と言われますが、40代の夫婦であれば不妊症となることは珍しくありません。

結婚が遅かった夫婦では、すぐさま不妊治療を始める人もいるようで、これは1日も早い不妊治療が妊娠率を高めるためにつながるからでもあるでしょう。

一般的には、「タイミング法」に始まり、「人工授精」をへて「体外受精」などを行うという流れが多いようですが、35歳をすぎた女性の場合には、最初から妊娠率の高いと言われている体外受精や顕微受精を行うということもあるようです。

不妊治療の賛否と成功率

高齢出産で注意すること
不妊治療については、世間の声も賛否両論。

  • 『不妊治療はお金にゆとりがある人だけができるもの。どんなに願ってもお金をかけられなければ難しい現実』
  • 『不妊治療がかえってストレスになり、心も体も疲れ果ててしまいました』
  • 『自然妊娠が難しいなら、不妊治療して授かるのもありだと思おう! 年齢も限界があるわけだから可能性が少しでもあるならやるべき』

など、不妊治療についての意見はさまざまなようです。

実際、20代と40代では、不妊治療の内容にもスピードも異なってくるようです。

不妊治療によって授かる率も年齢とともに下がりをみせ、治療開始が40歳だと1割。35〜39歳だと4割と確率が低くなるのは明らかなようです。

不妊治療に関する詳細は以下の記事をご覧ください。

増加する40代の中絶事情

高齢出産で注意すること
初産が35歳以上の高齢出産と、2人目が40歳以上の高齢出産でのリスクはほとんど大差はないようです。

しかし、今40代の中絶が増えている傾向があるようです。

その背景としては、以下の3点のことが挙げられます。

  • 子どもが成人するころには還暦を迎えるから育てられない
  • 1人目と年齢差がありすぎる
  • 育てるにあたり、体力や金銭面での余裕がない

1人目がいることが原因で中絶を選ぶ方も非常に多く、社会問題にも発展しているようです。

中絶のリスクは他の年代と変わりません。むしろ年齢が上がれば上がるほど、体力的にはツラいものになりそうです。

高齢出産と出生前診断の関係

高齢出産で注意すること
出産の年齢が上がるほどダウン症児の可能性が高まることがわかっていますが、出生前診断をすることで胎児の異常を調べることもできます。

出生前診断には「エコー診断」「母体血清マーカー検査」「羊水検査」「絨毛検査」などがあるようですが、これを推奨することは、障がい児であった場合には生まれなくてもいいという考えを良しとすることにもつながりかねません。

横浜市大先天異常モニタリングセンターの調査によると、胎児の異常を理由に中絶する件数が近年倍増しており、特にダウン症に限定すると、90〜99年が370件だったものが、00〜09年には1100件になっているようです。

診断のなかには流産の可能性を高めてしまうものもあるため、夫婦でしっかりと話し合い、もし診断を受ける場合にはカウンセリングや十分な説明を受ける必要があるでしょう。

出生前診断に関する詳細は以下の記事をご覧ください。

2人目の高齢出産はいつから?

高齢出産で注意すること
高齢出産の定義は、『35歳以上の初産』を示します。となると、2人目以降の出産はどうなる? と疑問を抱く方も少なくないのではないでしょうか。

実は、2人目の出産についても、高齢出産の定義があるのです!

2人目の高齢出産の定義は『2人目が40歳以上』とのこと。

つまり、1人目が35歳以上かどうかに関わらず、2人目以降の出産が40歳以上であれば『高齢出産』になるわけです。

4人目が40歳以上で出産ならば、『高齢出産』になります。とは言え、40歳以降で2人目、3人目を健康に生む方もたくさんいらっしゃいます。

この年齢は、胎児へのリスクなどを考慮した一般的な目安であるためあくまでも参考までです。

また、症状として初産のときよりも“つわりのひどさが増す”といったこともあるようです。

逆に初産特有の症状としては、予定日から遅れることなどが挙げられるようです。

高齢出産すると長生きにつながる?

高齢出産で注意すること
これまで、高齢出産におけるリスクをご紹介していましたが、最近では科学的に証明されたメリットもあるようです。

ママのメリット

まず高齢出産におけるママ側のメリットを2つ紹介します。

子宮体がんの発生率の低下

子宮体がんの発生率は、出産してママになった年齢が25歳以前の女性を基準にすると、ママになった年齢が30歳だと13%のリスクの低下、40歳だと44%のリスクの低下があるというデータがあるようです。

また、妊娠中に分泌され続ける“プロゲステロンホルモン”にがん抑制作用があるということも報告されています。

つまり、子宮体がんを発症する“危険期間”に出産を終えてママになった女性は、“プロゲステロンホルモン”というホルモンによって子宮をがん細胞から守ったということになります。

意外と知られていない目からウロコのメリットのようですね。

高齢出産とともに若返る

妊娠によって女性ホルモンの分泌が増加! よって、美容効果を高めるため若々しくなると言われているようです。

さらにハーバード大学の研究によると、40歳以上の高齢出産を体験した女性は100歳までの長寿が期待されるという見解もあるようです。

赤ちゃんのメリット

次に赤ちゃんの方のメリットを2つ紹介します。

肥満とケガのリスク低下

イギリスの研究によると、『40歳以上のママが出産した9ヶ月から5歳児までの幼児の肥満リスクや怪我の割合が一般よりも低い』という結果が報告されているようです。

その要因として、40代の幼児ママたちならではの、“人生経験”や“子育て情報の多さ”から落ち着いた対処ができるからとも言われているようです。

IQが高い

高齢出産でママになった女性は、高学歴でキャリアウーマンというデータがあるようです。

日常的な読書習慣がある高学歴女性は、生まれた子どもに対しても必然的に本の読み聞かせを行なう傾向があるようです。

本の読み聞かせが効果をもたらしているのかまでは不明。

しかし、5歳児のIQの調査データでは、高齢出産で生まれた子どもたちのIQの方が、若い母親から生まれた子どもよりも高いことが科学的に証明されているようです。

高齢での出産を成功させた有名人

高齢出産で注意すること

  • 眞鍋かをりさん:35歳で第1子を出産
  • 大島美幸さん(森三中):35歳で第1子を出産
  • 宮沢りえさん:36歳で第1子を出産
  • 梨花さん:38歳で第1子を出産
  • 辺見えみりさん:36歳で第1子を出産
  • 黒木瞳さん:38歳で第1子を出産
  • 東尾理子さん:36歳で第1子を出産
  • 松嶋尚美さん:40歳で第1子を出産
  • 永作博美さん:42歳で第1子を出産
  • 松たか子さん:38歳で第1子を出産
  • 江角マキコさん:39歳で第1子、43歳で第2子を出産
  • 東尾理子さん:36歳で第1子、40歳で第2子を出産

芸能界では高齢出産する芸能人を祝福する報道がたびたびなされており、高齢出産は珍しいことではないという風潮も出てきました。

しかし、高齢出産が危険を伴うことには変わりなく、安易に賞賛する姿勢には疑問を持つ人も少なくない様子。

実際、東尾理子さんが第1子を妊娠した際、血液検査の結果、お腹の中にいる子どもがダウン症の可能性があることが判明し公表したことでさまざまな反響があったようです。

最終的には元気な子どもを出産することができたようですが、リスクも考えた上で妊娠・出産を考えなければならないと言えるでしょう。

まとめ

「高齢出産が増えている背景」や「2人目の高齢出産の定義」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

高齢出産は、『年齢よりも個人差』の方が大きいようです。

高齢での出産にともないリスクばかりを考えてしまいがちですが、一番は自己管理を徹底し、食事や体調管理を日頃から気をつけておくことが大切なようです。

いつ妊娠しても大丈夫な体づくりと維持、そして落ち着いた毎日を過ごせるよう穏やかに過ごせるといいですね。

●モデル/前田彩(桃花ちゃん)、神山みき(れんくん)、貴子(優くん、綾ちゃん)



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