コスパは最強? 子どもの「オンライン英会話」のメリット・デメリット
2015年10月11日 | よみものコスパは最強? 子どもの「オンライン英会話」のメリット・デメリット

【ママからのご相談】
小学2年生の娘がいます。小学校での英語必修化も始まるようなので、英語を習わせたいと思っています。
しかし、行ける範囲にある英語教室はどれも高くてなかなか行かせてあげることができません。
下の子もいるので、ゆくゆくは2人分だと思うと、なおさら家計を圧迫してしまいそうで……。
お金がないことを理由に習わせられないのもかわいそうです。習い事にさくお金があまりない家庭の方は、どのようにしているのでしょうか。
オンライン英会話という選択肢もあります。
ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。
子どもの教育費って本当に高いですよね。年齢が上がるにつれてどんどん家計に占める割合が増えていきますし、子どもが2人いれば費用も2倍になります。
2015年の『ケイコとマナブ 子どもに習わせたいランキング』で、英会話は堂々の1位。
“将来のため”や“学校の授業のため”など、未就学児から小学校高学年まで、どの年代でも英会話は親がさせたいと思う習い事です。
子どもに英語を安く習わせるには、個人が安価で教えている教室を探したり、通信教育の英語を検討したりとありますが、私が試してみたのはオンライン英会話です。
私が感じたメリットやデメリットも含めて、ご紹介します。

子どものオンライン英会話とは
オンライン英会話とは、主にSkypeを使った英会話教室のこと。
Skypeはインターネット回線を利用した通信手段のことで、Skype同士であれば通話もテレビ電話のようなものも、無料で行うことができます。
オンライン英会話はテレビ電話のように、Skypeを使って講師の方とパソコン越しに顔を見ながら英会話を習います。
オンライン英会話で必要なのは、
・インターネットができる環境
・パソコンにつなぐことのできるカメラとマイク
・Skypeのダウンロードと初期設定
カメラとマイクについては家電量販店でも購入できますし、初めからパソコンに内蔵されている場合もあります。
これらの下準備が整えば、いつでもオンラインで英語を学べる状態に。
オンライン英会話には大人がメインである場合が多いのですが、私は子どもを専門にしている教室を選びました。
キッズオンライン英会話のメリット3つ
ではまずは、私が感じたキッズオンライン英会話のメリット。
(1)安い
これはもう、オンライン英会話の一番の魅力です。1回あたりの時間は約20分という教室が多く、実際に習いに行く場合より短いですが、それでも安い!
私が周囲の英語教室と比べた限りでは、半額以下で習わせることができます。
(2)兄弟姉妹と一緒に習ってもいい教室もある
どこのオンライン英会話教室を選ぶかによりますが、一人分の値段で下の子まで一緒に習うことができることも。
わが家では、7歳の長女と4歳の次女を一緒にパソコンの前に座らせて教えてもらいました。
ただ教えてもらうメインが7歳の長女だったので、次女には少し難しいようでした。
年齢差があまりない場合や、ある程度まで大きくなっていれば、同じように理解できるのかもしれません。
(3)送り迎えの必要がない
子どもを教室まで送り届けて、終わったころを見計らって迎えに行く。これってわりと手間ですよね。
オンライン英会話の場合は、自宅での習い事なので送迎をする必要がありません。
直前まで宿題をさせたり家事をしたり、ということができるので、親としては楽チンです。
キッズオンライン英会話のデメリット3つ
では次に、私が感じたオンライン英会話のデメリットです。
(a)講師の選びにくさ
オンライン英会話では通常、サイト上に出ている多くの講師陣の中から、教えてもらいたい講師を選んで予約します。
都合のいい時間に空いている講師を選ぶことができる反面、実際にお稽古が始まってみなければその先生との相性やレベルが分かりません。
(b)なまりがある場合も
英語がさっぱりわからない私にはよくわかりませんが、教えてもらう先生になまりがある場合も。
オンライン英会話の講師の方はアジア圏に住まれている方が多く、いわゆる“ネイティブな英語”とは違うこともあるようです。
素人の私には「なまりの違いが問題になるほどのレベルになれるならいいじゃないか」と思ってしまうのですが、英語能力のある方にとっては気になるのかもしれません。
ちなみに試してみたオンライン英会話のサイトに問い合わせたところ、「なまりがないとは言い切れないが、最近の若い世代ではほとんどなくなってきている」とのことでした。
(c)動きと連動しにくい
顔は見えるとは言え、やっぱり実際に対面するのとは違います。細かい動きが見えにくいこともありますし、子ども教室によくある、踊りながら歌うというのは難しいです。
子どもって、体の動きと言葉を連動させて覚えることがよくあります。
しかし、オンライン英会話ではダイナミックな動きを見せることも見せてもらうこともしづらいので、“子どもが楽しむ”という面では劣るかもしれません。
わが家の子どもオンライン英会話実践記
わが家の子どもがオンライン英会話を試してみて思ったのは、子どもによって好き嫌いがかなりはっきりしそうだな、ということ。
苦手意識を持つ子なら苦痛に感じてしまうかも、と思いました。その理由は、1対1であることです。
一回辺りの時間は約20分と短いものの、その間、ずっと英語圏の方と話し続けなければいけません。
誰かが質問に答えてくれるのを待つこともできないし、顔がこわばったり困った顔をしたりという微妙な表情の変化を、パソコン越しでは把握してもらえないこともあります。
質問されたことが分からなければ、分からないのだときちんと伝えないと、少しの間気まずい沈黙が訪れます。
英語の知識がある子や苦手意識がない子であれば楽しい会話ができる20分かもしれませんが、1対1で逃げ道があまりない状況が苦手な子であれば、想像以上に長く感じられるかもしれません。
とはいえ、マンツーマンであることは、子どものタイプによってはとても理想的だとも思いました。
わが家の長女は、英語に関してはほぼ何もわからない状態でした。日本語として浸透している英単語ならわかりますが、アルファベットも分かりません。
予約の時点で子どもの英語力を申告していたので、先生が最初に教えてくれたのは、「アイドンノー」の言葉。
でも長女はあまり使いたくなかったようで、なんとか頭の中にある英単語の中から話をしようとフル回転させていました。
どれが英単語なのかを全て理解できているわけではないので、単語を言ってみて先生が「?」という顔をすれば違う単語を探す。
身ぶり手ぶりも思い切り使って、やっと理解してもらえたときのうれしそうな顔は、私にはなかなか見せてくれない表情でした。
子どもに英語を習わせる方法
子どもがやりたいと言っていることはやらせてあげたいと思うのが親心ですが、選択肢が無限にあるわけではありません。
経済的だったり時間的な余裕だったり、親側の事情で習い事が制限されるのは普通のことです。
今回はわが家が試してみたオンライン英会話を紹介しましたが、子どもに英語を習わせる方法は探してみるといろいろあります。
子どもも親も楽しめる習い方を探してみてください。
●ライター/マフィー(ママライター)