求人内容と違う! “ブラックパート”の見分け方と体験談5選

2015.11.20

こんにちは。ママライターのKOUです。

いわゆるブラック企業とは、従業員に対して過重労働や違法労働などを強いる会社を一般的に指しますが、近年は“ブラック企業大賞”が発表されるなど世間でも周知されるようになりました。

ここでは、それと同様の存在として問題となっている、“ブラックパート”についてご紹介します。

目次
 ブラックパートを見分ける方法4つ(P1〜2)
 ブラック化していく会社に見られる特徴(P2)
 ブラックパートで起こるトラブル6つ(P2〜3)
 ブラックパート会社に対抗する方法6つ(P3〜4)
 ブラックパートが問題化してきたワケ(P4)
 ブラックパート経験者の体験談5選(P4〜5)
 まとめ(P5)

ブラックパートを見分ける方法4つ

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ここで紹介するものに該当する会社がすべてブラックパートというわけではありませんが、数が多くなるほどその可能性は高くなると言えます。

働き始める前に、よく注意して見てみましょう。

(1)会社のホームページ

ブラックパートは、一見すると「優良企業」だと思わせるような面を持っています。

ホームページで社員みんながガッツポーズをした集合写真が掲載されているようなところは要注意。

社長や上司が強い決定権を持ち、体育会系的な企業である可能性が高いでしょう。

また、社長や創業者のありがたい話や過去の苦労話などが載っている場合もブラックパートの危険性大です。

社長が強大な権力を持っており、社員にも同様に「苦労するのが当たり前」という理論で接してくることも少なくないかもしれません。

なお、会社名で検索したときに、検索候補に「ブラック」と出てくる企業もありますので、よく確認してみましょう。

(2)求人広告

求人を出しているということは、働く人を求めているということですよね。

従業員を雇う場合にはさまざまなルールがありますが、「残業代は支給します!」「有給あります!」など当然のことを堂々とアピールしている場合は要注意です。

給与の幅が、「月収15〜50万円」のように幅のある書き方をしているところも危険な可能性があります。

さらに、応募条件が「未経験歓迎」「人柄重視」「年齢不問」など、条件が非常にゆるい場合も気をつけた方がいいでしょう。

応募のハードルが低いのは、それだけ人が集まらないということに他なりません。

また、求人自体がいつも出ているという状況もよくありません。常に人手が不足しており、出入りの激しい会社である可能性が高いと言えます。

(3)電話での問い合わせ

企業へ応募する前に、不明な点などを電話で問い合わせることもありますよね。ここでの対応にも、ブラックパートの片鱗が見え隠れします。

電話口で“やりがい”などの精神的な面を伝えてくる場合、長時間の残業や休日出勤などでも正当な対価が支払われないことがあるかもしれません。

また、採用までの期間を質問して、あまりにも短いスパンで合否が決まると伝えられたときには注意してください。

これは人手不足で、しっかりと応募者の面接などを行わずにすぐにでも採用したいと思っている可能性があります。


→次ページでも、引き続きブラックパートを見分ける方法を見ていきましょう。

(4)企業の口コミ

「会社名 評判」などでネット検索すると、その会社で働く人や過去に働いていたことのある人たちの声を読むことができるかもしれません。

会社側が見せている姿とは違い、実際に働いていた人の声は現実味があり参考になるものも多いでしょう。

仕事に対するグチなどもあると思いますが、劣悪な労働環境が垣間見えるようなネガティブなものには特に注意する必要があります。

しっかりと見極めることが大切です。

ブラック化していく会社に見られる特徴

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ブラックパートに遭遇するのは、会社の経営状態が悪くなっている会社でよく見られます。

上司の言うことが急に変わったり、上司の入れ替わりが激しくなったりするのは、なんとか立て直そうと経営方針が変わったり、実情を知って辞める人が出てきたりするためです。

また、パート代の支払いが遅れがちになるのも危険性が高いと言える兆候です。

少しでも異変を感じたら、一緒に働く人に相談してみたり、辞める準備を整えたりしましょう。

ブラックパートで起こるトラブル6つ

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(1)残業代が支払われない

決まった時間で働くパートですが、契約時間外にも業務を押し付けられ、その分の時給は支払われないということもあるようです。

子育てなどで時間外勤務が難しいためにパートというスタイルを選んでいる人もいると思いますが、時間外勤務に加え給与が支払われないとなるとたまったものではありません。

時間通りに帰ろうとすると、「パートは気楽で良いな」などと言われることもあるなど、悪質な場合はしかるべき対処を行いましょう。

(2)パート間のいじめ

協力して働かなければならないはずのパート同士でいじめが発生することも。

大人になっても、人の集まるところにはいじめがあるものと言えるのかもしれません。

よくあるのは、仕事を教えずに失敗を誘発するようないじめ。長年働いているパートの人が権力を持っているような職場で見られます。

(3)やる気のある人が辞めさせられる

仕事をするなかで、「もっとこうすれば良くなるのに」「改善してほしいところがある」と訴えるなど、積極的に仕事に取り組む人もいますよね。

そういった要望を上司にぶつけるような意欲ある人は、次第にシフトに入れてもらえずに働く機会を奪われていくことがあります。

これは、会社から“面倒な人”と思われてしまうためで、現状維持を望み波風を立てたくない人からすると邪魔な存在となってしまうからです。

次第に、やる気のない人たちばかりが残るようになってしまい、結果として業績が悪くなってしまうということもあるでしょう。

(4)正社員が働かない

パートの労働環境が悪くなる原因のひとつに、同じ会社で働く正社員が不真面目ということがあります。

怠けていても一定の給与がもらえる正社員の働きが悪いことで、そのしわ寄せがパート社員に集まってくるのです。

ひどいところでは、仕事をパートに投げて正社員が定時で帰宅するというところもあるようです。


→次ページでも、引き続きブラックパートで起こるトラブルについて見ていきましょう。

(5)自社製品を無理やり購入させられる

アパレルの仕事でよく見られることですが、店員としてお店に立つためには自社の洋服などを身につける必要があり、その購入費用は自腹というケースもあります。

事前にお店側にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

(6)有給休暇が取れない

パートと言えど、条件を満たせば有給を取得することができますが、ブラックパートでは取らせてもらうことができません。

法律で定められたことすら守れない企業は、もはや“普通”とは言えないでしょう。

体調を崩した際にも休ませず、強引に出社させるところもあるようです。

ブラックパート会社に対抗する方法6つ

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(1)身近な人に相談する

ブラックパートに悩んだとき、まずは家族や友人など身近な人に相談しましょう。

苦しみながら働いている当事者は自分の現状を冷静に見ることができなくなっていることも少なくありません。

当たり前と思っていた環境が異常なものであると知ることができたり、有効なアドバイスを得られることもあるでしょう。

また、職場内で信用できる上司や同僚がいれば、その人に相談してもいいかもしれません。

ただし、相談相手を見誤ると、会社への不満が暴露される可能性もあるので、慎重に見極めるようにしましょう。

(2)外部機関に相談する

「ブラック企業」ということが珍しくなくなってきた現代。

労働基準監督者や労働相談コーナーなど、国や自治体が窓口となって相談を受け付けてくれる場所もあります。

また、残業代未払いなどのトラブルに見舞われ会社が対応しないという場合には、法テラスに相談し法的な対処をすることも有効です。

学生のバイトで悩む人は、『ブラックバイトユニオン』などに相談を持ちかけてもいいでしょう。

(3)雇用契約書を確認する

働き始めてから、「聞いていた条件と違う!」といったトラブルを未然に防ぐには雇用契約書のチェックが重要となります。

たとえば、勤務日数や勤務時間の欄に「○○日以内」や「○○時間程度」という表記があった場合、どれぐらいの幅があるのかなどを会社側に事前に確認しておくことが大切です。

万が一、会社側を訴えるようなことになった場合には、契約内容の確認や証拠が必要になります。

会社がどの点で不正な行いをしているのか、自分でも把握しておくようにしましょう。

(4)内容証明を送る

残業代の未払いなどの不正がある場合、受け取れるはずだった給与をなんとかして取り戻したいもの。

そういった場合には、正確に記載した内容証明郵便を会社に送ることで支払ってもらえることがあります。

内容証明は専門家でなく個人で作成することも可能ですが、会社側にプレッシャーをかけるために行政書士や弁護士などの力を借りてもいいでしょう。

これを送るだけで未払い賃金が支払われることもあるようなので、いざというときには作成してみてはどうでしょうか。


→次ページでも、引き続きブラックパート会社に対抗する方法をご紹介します。

(5)退職する

職場環境の改善が望めないのであれば、その職場を離れるのが賢明です。

ブラックパートによって心身ともに疲弊しながら会社と戦うのは、想像以上に大変なこと。

もちろん、正規の手続きを踏んで退職することが望ましいですが、身の危険を感じるような場合には思い切って逃げ出すことも考慮していいかもしれません。

(6)解雇通知書の請求

ブラックパートでは、“突然クビになる”ということもあります。

この場合、実際に解雇が行われたという事実を証明する書類である、“解雇通知書”を請求するようにしましょう。

失業期間に支給される給付金を受け取る際、“自己都合”での退職か“会社都合”での退職かによって、給付を受けられる期間やタイミングが異なるため、“解雇された”という事実を証明する書類が重要になります。

ブラックパートが問題化してきたワケ

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近年、急速に増加してきた“ブラックパート”の問題。

メディアに取り上げられることも多くなるなど、人ごとではないと感じる人もいるのではないでしょうか。

その理由のひとつと言われているのが、教育費の増加です。少子化が進んだことで、大学などの授業料が上がってきているという背景があります。

それに比例して景気が良くなっているわけではないので、家計が苦しくなるところが増えるのは当然のこと。

そうなると、主婦はパートに出て、学生はアルバイトをしたり奨学金を借りたりせざるを得なくなるのです。

この収入が途絶えれば、子どもを大学へ行かせられなくなったり、学生は生活が送れなくなったりします。

そのため、“辞めたくても辞められない”という人が増えることになり、これにつけ込んだ企業がブラック化しているという背景があるのです。

ブラックパート経験者の体験談5選

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実際にブラック企業でパート職員として働いたママさんたちに体験談をうかがいました。

仕事を探す際に気をつけるべきことをご紹介します。

(1)求人内容とまったく違う仕事をさせられる

『以前勤めていた会社では、事務員で採用されたにもかかわらず、早朝に出勤してトイレやフロアーなどの掃除、社員の方々のお茶くみ、要らない書類をシュレッダーにかけるといった雑務がほとんど。求人には、「データ入力、資料作成、電話対応など」と記載されていましたが、一度もパソコンを触らせてもらえませんでした。

さらに、勤務時間にしても“9時~16時”とあるのに、実際は8時に出勤させられていました。上司に、「求人内容と違う」と訴えたところ、「仕事があるだけましだろう」と言い返されただけ。耐えらなくなって3か月ほどで辞めました』(パート事務員/43歳)

(2)急に仕事が入る

『近所の個別学習塾で講師をしていました。歩いて通えることもあり主婦の私としては助かりましたが、仕事に慣れてきたときのことです。前日の夜などに、「他のアルバイト講師が休みなので、明日勤務できませんか?」と急に言われ、こちらが空いているときは引き受けていました。

次第に急な仕事の依頼が増えてきて、「たびたびお願いされると困る」と断るようになったら、塾長が手のひらを返したように態度が変わって、「おばさん暇なんでしょう? 使ってもらえているうちが華ですよ」なんて笑いながら言われました。不当な扱いに頭にきて退職。今は、家庭教師センターに所属して、自分の都合に合った案件だけのお仕事をさせてもらっています』(家庭教師/48歳)


→次ページでも、引き続きブラックパート経験者の体験談をご紹介します。

(3)家でも仕事を強いられる

『子どもを保育園に通わせながら、広告代理店にパート契約社員として働いていました。保育園のお迎えに合わせて帰っていたところ、上司から「(仕事の)続きを家に持ちかえってやって」と指示されるようになりました。周りの社員は、夜9時前後まで残業していることもあり、仕方がないと思ってはいましたが……。

睡眠時間を削り育児と仕事の両立にきつくなって辞めました。フリーランスになった方がいいと考え、在宅での仕事に切り替えています』(Webデザイナー/37歳)

(4)すぐ怒鳴られる

『飲食店のパート店員をしていたころ、店長がとても怒りっぽい人でした。一緒に働いていたアルバイトの女性がたまたまお客さんの注文を間違えたり、食器を割ってしまったりと、失敗が続いたときでした。お客さんのいる前で、「お前はクビだ!」と怒鳴られた女性。

その場で何度も謝っていましたが翌日から来なくなりました。また、店長に分からないことを聞くと、「そんなことも知らないの?」とたびたび怒られました。この店は長く働いている人が少なく、店長以外に頼れる人がいなくて、しばらく心細く過ごしていましたが、2人目の妊娠をきっかけに退職。今も働く人が定着しないのか、しょっちゅう求人を出しているようです』(コンビニ店員/45歳)

(5)正社員と同じレベルを求められる

『結婚してから、保育士の資格を持っていたので、幼児教室でパート講師をしていました。パートの場合、昇給が難しく、どんなに頑張っても給与は正社員の半分くらい。当然、社員の方々は拘束時間も長く、それだけ残業もしているのですが、慣れてくるとパートも社員と同レベルの業務を押し付けられます。研修も多く、常にスキルアップしないと、良い授業はできないと言われ、ボランティアの感覚で携わらないと割に合わないと感じました。

教育業界は、従業員がお金にこだわっていると、白い目で見られる風潮があるような気がします。金銭面よりも、「子どもたちに教えたい」という熱意が先にこないと、モチベーションが下がる一方。そこまで、私は、パートで働きたいと思わなかったので、半年で辞めました』(ネイルサロン経営/35歳)

以上、ブラックパートの体験談でした。

まとめ

「ブラックパートの見分け方」や「対処法」などについて解説してきましたが、いかがでしたか?

ブラックパートは、いまや一部の人にだけふりかかる問題ではなくなってきました。

自分の身を守るためにも、最低限の知識を身につけ、いざというときには勇気を持って辞めるということも必要です。

生活を助けるための仕事が自分を苦しめることにならないよう、毅然とした態度で立ち向かいましょう。

●モデル/杉村智子(まさとくん)貴子(優くん、綾ちゃん)
●追記/パピマミ編集部



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