勝手に激ヤセ!? 急な“体重減少”で疑うべき病気と予防法

健康・美容ライターのMAKIです。

ダイエットや運動をしていないのに急激にやせてきたという場合には、糖尿病や甲状腺疾患、うつなどの精神疾患が潜んでいる可能性があります。

今回は、どのくらいの期間にどのくらい体重が減ったらどの病気を疑った方がいいのか、また日常生活でできる体重減少の予防法についてもご紹介していきたいと思います。

6〜12ヵ月で5%以上体重が減ったら“体重減少”!

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日本臨床検査医学会のガイドラインによると、6〜12か月間に5%以上体重減少があった場合、医学的に“体重減少”が起こっていると定義されています。

体重が減る原因には、食事量の減少や運動などによる消費エネルギーの増加が考えられます。

ダイエットによる食事制限や運動を意図的におこなっていないのに体重が急に減少したという方は、病気のサインかもしれません。

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適正体重を知るための計算法

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適正体重

健康な状態が維持できるとされる適正な体重は、

・身長(m)×身長(m)×22

で求められます。

骨格や体質などによって違いがあるため、ここで出てきた数値が万人にとって理想の体重というわけではありませんが、現在の体重と大きく離れている場合には注意が必要でしょう。

BMI

出典:http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/census/bn/20080125/
出典:http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/census/bn/20080125/

BMIとは、Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の頭文字をとったもので、ベルギーのアドルフ・ケトレーによって提案された、体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数のことです。

・体重(kg)÷身長(m)×身長(m)

という計算式で求めることができます。

肥満の判定方法は国によって異なりますが、日本肥満学会では、統計上もっとも病気にかかりにくいとされるBMI指数22を標準としています。

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体重減少が起きたときに考えられる原因

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体重が減る原因として考えられるのは以下の4つです。

・ダイエットなどによる食事量の減少
・激しいスポーツをしたことなどによるエネルギーの過剰消費
・精神的なストレスなどによる栄養の吸収不良
・感染症や消化器疾患、悪性腫瘍、心疾患などの疾患がある

また、原因は1つだけでなく、これらの原因がいくつか重なっている場合もあります。

体重減少によって不安がある場合は、こうした疾患が原因となっている可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。

女性特有の原因がある場合も

女性の場合、病気が原因以外でも体重が減る機会があります。

まず、生理後。生理後は女性をきれいにしてくれる卵胞ホルモンが多く分泌され、痩せやすい時期となります。

また、妊娠初期にも体重が減ることが多いと言います。

妊娠初期はつわりがつらく食べ物が食べられない、筋肉が落ちる、胃が圧迫されることによって食欲がなくなるなどの原因から、痩せるのです。

ただ、大幅に体重が減少してしまうと赤ちゃんにも悪影響があるので、食べられるときに栄養のあるものをしっかり食べるようにしましょう。

どうしても食べられず体重が大幅に減ってしまう場合は、赤ちゃんのためにも病院で先生に相談しましょう。

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体重減少の症状が出たとき疑われる病気21選

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(1)糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げるインスリンというホルモンの働きが低下し、食事から摂取した栄養素をエネルギーとしてうまく利用できなくなる病気です。

そのため、脂肪や筋肉中のタンパク質がエネルギーとして使われるようになるので、体重が減少していくのです。

(2)バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺ホルモンは新陳代謝を高める働きがあるため、食事をきちんと取っていてもやせていきます。

(3)うつ

ストレスが自律神経やホルモン免疫等の機能を乱すことで、体重が減少することがあります。

特に、うつになると、倦怠感や気分の落ち込みから何を食べても味がわからなくなり、食事への欲求がなくなっていくことで体重減少を引き起こします。

(4)胃炎や胃潰瘍

胃痛や胃もたれの症状によって食欲不振が続いたり、消化不良による慢性的な下痢が続いたりすることで体重減少が起こります。

(5)がん

がんが進行すると、食欲不振になるほか、がん細胞が正常な細胞の栄養素を奪ってしまうため体重減少が起こります。

特に、膵臓(すいぞう)がんによる体重減少スピードは早いと言われています。

がん細胞はエネルギーを大量に消費するため、何もしていなくても多くのカロリーを消費してしまいます。

がんの自覚症状がなくても、体重減少が著明な場合には医療機関を受診しておくといいでしょう。

(6)神経性食欲不振症(拒食症)

標準的な体型にも関わらず「私は太っている」と思い込み、過剰なダイエットをしてしまったり食べないことに満足感を覚えたりしてしまう病気です。

体型だけでなく、学校や仕事などの社会的な環境が影響することもありますが、問題が生じていることを直接解決しようとせず、“やせること”で補おうとする傾向にあります。

ただ単に食べることをすすめるだけでは解決しないため、精神科などによる治療を必要とすることが多いでしょう。

(7)結核

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呼吸器系の慢性炎症疾患である結核でも、体重減少の症状があります。

微熱や咳などの症状が見られることの多い病気ですが、まれに体重減少以外の症状が見られないこともあるようです。

(8)肝硬変

初期症状として、食欲不振や体重減少が見られます。

また、人の体は摂取した栄養素を体に必要な形へ変換する働きを持っていますが、肝硬変になるとそれができなくなってしまい、体重が減少していきます。

(9)HIV感染症

一般的にエイズと呼ばれる疾患で、嘔吐や下痢などによる体重減少が起こります。

免疫力が低下して腸内の悪玉菌が増殖してしまい、栄養の吸収が極端に低下してしまうことも体重が減少する原因のひとつです。

(10)アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)

生命の維持に必要な『副腎皮質ホルモン』が、何らかの原因によって必要な量を分泌できなくなることによって起こる病気です。

症状としてはさまざまなものがありますが、倦怠感や体重減少、色黒、食欲不振、下痢、便秘、低血圧などがあらわれます。

(11)胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸やピロリ菌などによって胃や十二指腸の粘膜が傷つき、胃・十二指腸の粘膜や組織の一部がなくなってしまう病気です。

症状は人によって異なるそうですが、主に胸やけや上腹部の持続的な痛み、食欲不振、膨満感が起こるようです。

これらの症状から食事を摂ることができず、体重減少につながることがあります。

(12)慢性膵炎

アルコールを習慣的にたくさん飲むことなどによって膵臓に持続性の炎症が起こり、細胞が破壊され、線維が増えて硬くなる状態を引き起こす病気です。

主な症状としては上腹部痛や腰背部痛、吐き気や嘔吐、腹部膨満感、食欲不振などが起こります。これらの症状によって体重が減少することもあります。

(13)潰瘍性大腸炎

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自己免疫疾患で、その原因はまだ明確にはわかっておらず、難病に指定されている病気の中でも最も多くの発病率となっているそうです。

20代に多く発症しているといい、肉体的なストレスや精神的ストレスで悪化すると言われています。

症状としては主に下痢や血便があります。症状が強くなると、腹痛や発熱、関節の痛み、発疹が出ることもあるそうです。

(14)クローン病

原因不明の難病の一つで、比較的若年で発症することが多い病気です。

症状は病変が消化管のどの部分にあるかでも異なるそうですが、主に腹痛や下痢、血便などがあらわれるといいます。

また、腸閉塞を起こすこともあるそうで、それにより栄養障害を起こし、体重減少が起きることもあります。

(15)吸収不良症候群

正常に栄養の吸収が行われなくなることによって栄養障害を来す病気です。

症状としては、下痢や脂肪便、体重減少、腹部膨満感、全身倦怠感、浮腫、貧血、病的骨折、出血傾向などがあるといいます。

(16)褐色細胞腫

副腎髄質または脊髄に沿った交感神経節細胞にできる腫瘍のことです。

症状としては主に高血圧、頭痛、血糖の上昇、発汗過多、代謝亢進などですが、便秘や動悸、やせ、胸痛、視力障害なども起こることがあるといいます。

なお、これらの症状は継続的に起こっている場合もあるそうですが、発作的にあらわれる場合が多いそうです。

(17)肺結核

結核菌を吸い込むことによって発症する感染症です。

主な症状としては、せきやたん、喀血、血たん、発熱、食欲不振、寝汗、体重減少や疲労感などがあらわれます。

(18)精神疾患

ストレスがたまることによって、ホルモン免疫や自律神経、内分泌系などの機能が乱れ、うつ病などの精神疾患を引き起こします。

その結果、何を食べてもおいしいと感じることができず、食欲不振や体重減少が起こります。

(19)巨赤芽球性貧血

骨髄の血液をつくる能力は上がるものの、赤血球になる前に壊れるという“無効造血”になり、貧血が起こります。

なお、胃がんが原因で巨赤芽球性貧血になることもあるそうです。

(20)尿毒症

腎臓の働きが10分の1程度まで極端に低下することにより、腎臓障害が進行する腎不全の末期状態が尿毒症です。

腎臓の働きが低下することによって、全身の各種臓器の機能に障害が起こり、疲れやすさやだるさ、体のむくみ、呼吸困難、せき、食欲不振、吐き気、けいれん、睡眠障害など、さまざまな症状があらわれます。

しかし、腎機能の悪化がゆるやかな場合は、自覚症状がないまま進行していってしまうことも多く、注意が必要です。

(21)薬物依存症

麻薬や覚せい剤など、最近では若者のあいだで薬物の乱用による薬物依存症も増えてきています。

薬物依存症になると、食事がしっかり摂れなくなる、栄養をきちんと吸収できなくなる、代謝が阻害されるなどの症状が出て、結果、体重が減少してしまいます。

さらに、薬物の常用を続けることで精神障害をきたし、最悪の場合、犯罪をおかしてしまうこともあるので注意が必要です。

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癌を予防するためにできること

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バランスの良い食事を摂る

高カロリー、高脂肪な食事が習慣になってしまうことで癌になってしまうと言われています。

そのため、肉食中心などの偏った食事はやめ、さまざまな栄養をバランスよく摂取できる食事に変えることが大切です。

定期的に、不足している栄養素はないか、自分の食生活を見直す習慣をつけましょう。

定期的に運動する

運動不足によって大腸癌になるリスクが上がると言われています。

運動不足で肥満になったり、便秘になったりすることは、癌の発病に大きく関わってくるのだそうです。

そのため、できれば週に2〜3回程度、1回30分ほどの運動を心がけましょう。激しい運動ではなく、汗が体全体ににじむ程度が効果的です。

年に1回は癌検診を受ける

健康診断を定期的に受けることで、もし癌になっても早期発見が期待できます。

癌検診を年1回受けて、もしも精密検査をすすめられたときは、専門病院をすぐに受診しましょう。

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日常生活で“体重減少”を予防するには

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普段からできる急激な体重減少の予防法は、次の3つです。

・過度なダイエットを避ける
・ストレスをためない
・定期的に健康診断を受ける

まずはバランスの良い食事を取ることが大切。心と体、両方にストレスを与えないようにすることを意識しましょう。

定期的に健康診断を受けることで、病気の恐れがある体重減少なのかどうか早めに知ることができ、病気の早期発見につながります。

関連記事:運動しなくてOK? こまめに体を動かすだけで病気が予防できると判明

まとめ

「体重減少と言われる目安」や「疑われる病気」などについてご紹介してきました。

肥満が生活習慣病を誘発するのはよく知られており、注意されている方も多いでしょう。

しかし、反対に体重が減少しすぎても病気を引き起こすリスクが高まります。

仮に病気ではないにしても、過剰なダイエットでやせすぎてしまうことは決して望ましいことではありません。

健康を維持するためには、太りすぎとやせすぎのどちらにも注意することが大切です。

●追記/パピマミ編集部
●モデル/沖まりね坂井由有紀(央将くん)

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ライター紹介

MAKI

MAKI

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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