症状には個人差アリ! ADHDの子どもの特徴と正しい接し方

乗用車とレーシングカーの例えで、発達障害の子どもの特徴をうまくつかめば素晴らしい可能性が広がっていると感じました。

そして、親には当たり前なことでも、子どもがツラく感じることを把握していくことが大事だと思います。ぜひご参考にしてください。

高橋優氏

【取材協力/高橋優氏】
発達に”かたより”がある子のための出張スクール『クエスト・スクール』代表、GIFTED AGENT合同会社代表社員、慶応義塾大学に在籍する大学生でもある。ADHD当事者であり、小学生時代を精神病院と特別支援学級で過ごし、生徒の良いところに目を向けてくれない日本の教育に問題意識を抱く。発達障害のある子どものための学びの場を作りたいと思い、クエスト・スクールを設立。

●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

編集部追記

今回のコラムでは、ADHDの子どもを鬱にしない接し方について紹介していただきました。

後半は、「ADHD」について一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは

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ADHDとは、「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字をとった略語で、集中力がない「不注意」、じっとしていられない「多動性」、考えずに行動する「衝動性」という3つの特徴を持つ発達障害のことを言います。

「注意欠陥・多動性障害」とも呼ばれていますが、現在では「注意欠如・多動症」と呼ばれるようになってきています。

本来の年齢や発達に行動が不釣り合いであるがゆえに、学校での学業や社会での活動をする上で支障をきたしてしまうことがあります。

ADHDの診断方法

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ADHDは、IQの低さ・高さに関係なく、次のような不注意の症状の有無や、いくつかの条件によって診断されます。

・細かいことに注意ができずケアレスミスが多い
・注意を長続きさせることが難しい
・人の話をきちんと聞けない
・指示通りに宿題や業務を進めることができない
・計画立てて課題や活動を整理できない
・作業を継続的に行えない
・忘れ物が多い
・外部からの刺激で注意が散漫になりやすい
・よく日々の活動を忘れる

これらの項目のうち、子どもなら6項目以上、大人なら5項目以上に当てはまった上で、さらに「学校や職場、家庭など2つ以上の場所で症状がある」こと、「本人がそれによって困っている」こと、「12歳より前から症状がある」ことという条件が揃うと、ADHDの可能性があると診断されます。

そのため、いくら多くの症状に当てはまったとしても、日常生活を送る上で本人が困っていなければADHDとは判断されません。

また、大人になってから突然これらの症状が出てきたという場合には、ADHDではなく他の病気の可能性があります。


→次ページでは、ADHDの子どもに見られる3つの特徴を見ていきましょう。