一言で効果アリ!? いじめっ子の特徴と撃退するフレーズ3つ

エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。

いじめを撃退するとっておきの言葉が一つあります。

「オレがお前に何をした?」という短い一言です。

短いフレーズをとにかく強く、大きな声で、いじめてきた相手に対して投げ返すこと。

都内でメンタルクリニックを開業する精神神経科医師にもお話を伺いながら、“いじめを遮断するための短い一言”について考えていきます。

いじめっ子の4つの特徴

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(1)プライドが高い

自分は他の人よりも上の存在だ、みんなに慕われている、人を動かす力がある、という勘違いから人を見下している子は、プライドが高く、いじめのリーダー格になります。

自分が手を下さなくても、仲間にいじめをさせるような子は、まさにプライドが高いタイプと言えるでしょう。

(2)周りに求められたいという欲求が高い

いじめによって、周りを笑わせたい、周りに楽しんでもらいたいという欲求が高いのもいじめっ子の特徴です。

周りが笑ったり楽しんだりするのを見て、自分が注目されている、自分が笑いを提供しているという感覚が快感になり、いじめをなかなかやめられません。

このタイプは活発でクラスの人気者やお調子者というポジションにいる傾向が高いです。

自分でいじめをしている自覚がなく、いじめをすることで周りが喜べば何でもアリになってしまう怖さがあります。

(3)親とのコミュニケーションが少ない

いじめっ子の特徴として、親とコミュニケーションをとる時間が1日30分〜1時間程度だという調査結果もあるようです。

(4)嫉妬心が強い

自分より頭がいい、かわいい・かっこいい、モテる、人気があるなどの理由から嫉妬をしていじめをすることもあります。

この傾向は女子に多いようです。

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いじめられっ子の3つの特徴

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(1)協調性がある

いじめられっ子は、周りとの和を大切にする協調性のあるタイプが多いです。

そのため、目立った行動はなく、どちらかというと大人しい性格の子が多いと言えます。

(2)両親の介入が強い

両親が揃っており、両親が子どものことへ介入することが比較的強いという特徴もあります。

(3)慎重なタイプ

いじめられっ子はよく考えて慎重に行動するタイプが多いようです。そのため、世渡りが下手な側面もあります。

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いじめっ子の将来に関する調査

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いじめられた子は心に傷を負い、長く精神的にトラウマを抱えることはよく知られています。

一方いじめっ子についても、アメリカで行われた研究で、いじめをしたことが原因となり大人になってから経済面や健康面で問題が出てくるということが発表されています。

アメリカの『ワーウィック大学』と『デューク大学』で長期的に行われた調査によると、いじめの加害者はいじめをした経験がない人に比べて健康面で劣り、学歴も低く、収入も低いという傾向があったそうです。

子ども時代に行ったいじめが大人になっても精神的にも肉体的にも悪い影響を与えているということから、いじめをするとロクな人生が送れないということが言えるのではないでしょうか。

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いじめっ子への対処法

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児童書に学ぶ、いじめを遮断する短い一言

「いやだ!」と「やめろ!」

2013年7月に発売されて以来、本来の対象である小学生はもちろん大人にも読まれつづけている『こころのふしぎ なぜ? どうして?』という児童向け心理学書のベストセラーがあります。

その中の、『いじめられたら、どうしたらいいの?』という章では、『いじめっ子は、心がものすごく弱い』ので、『その弱点をつくように、こちらは心の強さで戦いましょう』とあります。

具体的な方法として、『はっきり、きっぱりと、いやなことは「いや!」「やめろ!」と言う。これは、心の強さがないとできないことです』と、書いてあります。

言葉の内容そのものよりも、意思表示できる強さを持っているところを見せつける。

・「オレがお前に何をした?」
・「いやだ!」
・「やめろ!」

この3つの短い言葉を強く、毅然とした態度で、大きな声で言い返すだけで、かなりの高確率でいじめは遮断することができます。

それは、どうしてでしょうか?

(50代女性/精神神経科医師)

『いじめ行為をする卑劣な人間というのは、実は5~6歳の子どもであれ50~60歳の年配者であれ、“黙り込んでしまうおとなしい相手”を周到に選別してからいじめ行為に及んでいます。

たとえば、藤子・F・不二雄氏のSF漫画「ドラえもん」の登場人物であるジャイアンは、のび太のことはいじめても、出木杉(できすぎ)くんをいじめることはけっしてありません。

それはなぜかと言うと、出木杉くんをいじめたりすれば、「僕がきみに何をしたというんだい?」と毅然とした態度で言い返され、逆にクラスのみんなから白い目で見られ赤っ恥をかくことが目に見えて明らかだからです。

つまり、いじめられた時に言い返す言葉というのは、実は言葉の意味や内容そのものよりも、「いやだ!」という意思表示がはっきりとできる“こころの強さ”を持っているのだぞというところを見せつける意味があるのです』

 

最初は泣きながらでもいいので「やめろ!」と強く言うだけでも、心の弱い卑怯者はひるみます。

「ウチの子にとっては“オレがお前に何をした?”ぐらいだって長過ぎて言いにくいかも……」と思われる場合は、この「やめろ!」だけでも力強く言い返せるように、何度も練習してみてください。必ず効果が見られるはずです。

(50代女性/前出・精神神経科医師)

『こうして考えてくると、いじめられっ子が卑怯者たちにつけ込まれてしまうのは、実は食物アレルギーがあるとかアトピー性皮膚炎があるとか運動が苦手だとかいうことよりも、“気を強く持って毅然とした態度で対人関係を構築できていない”点をつけ狙われているのだと考えることができます。

これは、大人になってからでも続くとても大事な点ですので、今のうちに子どもさんに根気よく説明してやってください。

くり返しますが、「オレがお前に何をした?」「いやだ!」「やめろ!」という3つの短い言葉を、力強く、大きな声で、毅然とした態度で言い返すだけで、おおかたのいじめ行為は遮断することができます』

それでもあまり効果がないような、集団による組織的で悪質ないじめ行為となると、これは事の重大さがまた違ってきます。

小さないじめも犯罪ですが、組織的な集団いじめはむしろ行政や司法を巻き込んで闘う必要のある「凶悪犯罪」です。

お子さんが将来凶悪犯罪に巻き込まれるのを未然に予防するための第一歩として、参考にしてみてください。

関連記事:自殺なんてさせない! 子どもをイジメから守る“医学的・法的措置”とは

まとめ

「いじめっ子の特徴」や「いじめられっ子の特徴」「いじめっ子の将来に関する調査」などについてご紹介してきました。

子どもが小さいうちから、いじめは卑怯なこと、悪いことだと親がしっかり叩き込めば、いじめっ子は減らせると思います。

「うちの子に限って……」という油断は禁物です。

いじめる側もいじめられる側も、将来的に何かしらのリスクを負う可能性が高いため、子どものためにも、親がしっかりといじめをさせない教育を行っていきましょう。

【参考文献】
・『こころのふしぎ なぜ?どうして?』大野正人・著

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●追記/パピマミ編集部