SNSでのいじめが流行ってる? 中高生に伝えたい“ネットいじめ”の回避方法8つ

【ママからのご相談】
中学生になりスマートフォンがほしいと娘が言い出しました。でも不安や心配があります。なぜなら昨今のニュースを見ていると持たせるのにはかなりのリスクが潜んでいるからです。

例えば、ネットいじめが深刻化しているのは気になります。

『ザ!世界仰天ニュース』では新体操のスター選手がSNS上のいじめによって苦しんでいた事件も取り上げられていました。

女の子はスマホや携帯電話等で何をしているのでしょうか。


ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

日本の中高生の52万人にインターネット依存の疑いあがることが、平成24年度厚生労働省研究班調べで明らかにされました。

統計的な調査によると病的に使用とされる中高生の割合は全体の8.1%。数にして51万8,000人に及びます。男女比では、男子6.4%、女子は9.9%と女子が高く、男子はオンラインゲームに依存するのに対し、女子はLINEなどのSNSが主な使用目的にあげられています。

女子がSNSに依存する原因として、返信を義務として考える“つながり依存”が考えられます。SNSの利用理由は、複数あります。

例えば、特定の友達の書き込みチェックや、彼氏彼女のログイン情報が気になる、試験前の問題のやり取りなどのケースです。(かつ多くのSNSが簡単に、無料でアカウント作成もできます。)

ただし、依存に陥ると、それが長時間にも及びはじめます。メッセージの返信が遅れると既読無視、既読スルーなどお互いを非難し合うことも。この人間関係がこじれると、悪口などの誹謗中傷が掲示板に掲載されたり、対面での陰湿ないじめにつながることもあるといいます。

例えば、管理者などが不在の学校裏サイト(ウェブサイト)に投稿が行われてトラブルが発生するようです。最近では高校生の間などで実名を使われて、無断でSNSに投稿されたりなど起こっているようです。特にSNSは拡散性が高いので、不特定多数にすぐさまに広がってしまっています。

実態として、いじめ動画が拡散され話題になったり、ネット上でのいじめの実態が映画化されているほど。

最悪の事態として、高校の女子生徒が自殺したりも。結局その後自殺後に携帯メールなどを調査すると、いじめが原因だったということもあります。

これは他人事ではなく、児童生徒(少女など)に被害が起きる事件もあります。

またSNS使用によって、出会い系被害に巻き込まれるケースもあるようです。

なんとなく周りに流されやすい子については特に注意しておきたいものです。

ネットいじめとは

SNS上でのいじめ
では、ネットいじめの定義・意味や特徴はどのようなものがあるのでしょうか?

メールや携帯に意地悪なメッセージを送り脅す行為(写真付きメールを指定時間内に○人に転送しろというパターンなど)、インターネット上に噂を広める、SNS(Twitter、Instagram,LINEなど)や掲示板に傷つけるようなメッセージを書き込み、相手のアカウントを盗み、本人になりすます、人を傷つけるような画像をばらまくなどの行為のことです。

近年ではグループLINE上での嫌がらせや、ツイッター上での誹謗中傷などが話題になっていたりします。

通常のイジメと違う点は、物理的な力関係があまり重要視されない点、罪悪感が軽く感じる特徴などです。

SNSいじめの件数は年々増加しており、論文や文部科学省の2017年の調査によると最近は認知件数が1万件以上になっているようです。また新聞記事などでも冒頭にお話したような自殺が報道されるなど深刻化しています。

でも、もしわが子がいじめを受けていても、子供の方から、「いじめを受けている」と勇気を持って言いに来ることはほとんどないといっていいでしょう。

ネットいじめの実態

ネットいじめの実態は総務省の調査によると、平成28年度で合計10,779件認知されています。

特徴としては2点あります。

  • 26年度以降増加傾向であること
  • 中学生でのネットいじめの件数が多いこと

特に2点目に関しては、かなり顕著で、常に中学生でのネットいじめの件数が多い状態となっています。

平成28年度では、5723件と半分以上のネットいじめが中学生の間で起こっている計算になります。

中学生のLINEを使ったいじめの実態については、以下の記事をご覧ください。

ネットいじめの原因

ネットいじめの原因の一つに、スマホ所持の低年齢化ということが挙げられます。

実際にスマホの所持率は、中学生で70%ほど、高校生に限っては90%となっています。

またその利用目的も、SNSと答える中学生、高校生も増えており、当たり前のようにネットを介したいじめが起きるようになりました。

スマホ所持の実態については以下の記事をご覧ください。

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親ができること

スマートフォンのペアレント機能やこうしたアプリを使うことも必要ですが、まず第一にスマートフォン・タブレット・ノートパソコンなどの充電器は家族の集うリビングに設置することです。親の目の届く場所でする、使用時間を決めるなどの対策がとりやすくなります。

また子どものメールアドレスや各種ID、パスワードなどは必ず把握を。子どもの友達リストを子どもと一緒に定期的確認してどんな人なのかを尋ねましょう。

もしできるのであれば親子ともにアカウントを持っているSNSで、お子さんと友達になっておきましょう。普段から、ネットのコミュニケーションについても話し合い、もし誰かがいじめを受けていたらそれを知らせ、自分がいじめを受けてもそれが自分のせいではないことを教えておくことが大切です。

親がLINE上でのいじめなどでできることについては以下の記事をご覧ください。

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SNSを使わせる前に学びたいこと

目立ちたい、他人とは違うところを見せたいという要求が強まるこの時期。スーマートフォンのアプリにはこうした10代の気持ちを煽るものがたくさん存在します。安易な気持ちで参加し、意図しない結果をなくすために、最低限教えておきたいことをご紹介します。

ネットいじめを避けるための方法8個

では上記のようなネットいじめを避けるためにできる解決策を紹介します。

今回は8個あります。

  • SNS、チャット、ブログ、インスタントメッセージなどネット上に、個人情報を載せないこと
  • パスワードは親だけに教え、親友にも絶対に教えないこと
  • 悪意のあるメールやメッセージを受けとったら、返事を出さないこと
  • 知らない人やいじめっ子からのメール、メッセージは決して開かないこと
  • クラスメートに見られたくない画像やメッセージは、たとえ個人宛のメールやメッセージでも送らないこと
  • ネットいじめには加わらないこと。他の子がいじめを受けていたら証拠となるメッセージを大人に見せること
  • 腹が立っているときはメッセージを送らない。送信する前に、自分がもし受け手だったらどう思うか考えてみること
  • 実際に相手にあっているときのように、SNS上でも礼儀正しくすること

それぞれ詳細を見ていきましょう。

(1)SNS、チャット、ブログ、インスタントメッセージなどネット上に、個人情報を載せない

趣味や家族の情報は限られた人に限定して公開すれば、知らない人からの攻撃は受けません。ネットいじめをする人は無作為にターゲットを選ぶこともあることを教えましょう。また一度公開したものは削除できないということは、最低限押さえておいてほしいと思います。

ネット上でのプライバシーについては以下の記事をご覧ください。

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(2)パスワードは親だけに教え、親友にも絶対に教えない

友達だからといって、安易に教えてはいけないこともあることを言い聞かせます。保護者は、必ず子どものメールアドレスやSNSのID,パスワードなどは必ず把握しておきましょう。

SNSなどのパスワードについては以下の記事をご覧ください。

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(3)悪意のあるメールやメッセージを受けとったら、返事を出さないこと

いじめっ子のメッセージや迷惑メール、架空請求など悪質な内容に悪意をもって反応すると、相手の思う壺になりかねません。こうした存在があることを教え、もし届いた場合は返信せず大人の人に相談することを促します。事例によっては警察や学校にも相談することができ、悪意の内容を読まなくても保存しておけば証拠として提出することができます。

(4)知らない人やいじめっ子からのメール、メッセージは決して開かない

内容を読まなければ、傷つくこともありません。大人が普段からしている賢い対応を教えます。スマート機器が発達しても、子どもはいつでも子どもの対応をします。ムキになり相手に向かって行くことは容易に想像できるのです。また、いじめっこはアカウント名を変えている可能性があります。知らない人からのメッセージは見ない習慣をつけさせます。

(5)クラスメートに見られたくない画像やメッセージは、たとえ個人宛のメールやメッセージでも送らない

悪意ある人に流用される恐れがあります。身を危険にさらす恐れがあることを認識させます。

(6)ネットいじめには加わらないこと。他の子がいじめを受けていたら証拠となるメッセージを大人に見せること

1人で何とかしようとはせず、多くの人の手を借りることもできるということを教えましょう。学校に関わりがあるなら、学校の担任に親が知らせます。誰もがネットいじめの被害者になり得る可能性を秘めているのです。

また、書かれている内容が全て真実だとは限りません。そのまま鵜呑みにして影響を受けないこと。また、もしいじめに加われば、いじめの犯人・加害者となれば、その記録もネット上にいつまでも残ることになります。それは、自分の将来のためにならないことを知らせます。

(7)腹が立っているときはメッセージを送らない。送信する前に、自分がもし受け手だったらどう思うか考えてみること

怒りがこみ上げているとき、感情をコントロールすることが難しいことを教えましょう。自分が言われて嫌なことはネット上でもしてはいけないのです。

(8)実際に相手にあっているときのように、SNS上でも礼儀正しくすること

顔が見えない相手だからこそ丁寧に。文字だけでの意思疎通はリアルよりもさらに難しい面があることを教えましょう。

また最近では文部科学省の方でいじめ防止対策協議会を開き、SNSを活用したいじめ相談体制の構築・連携なども行なっているようです。電話番号一つで専門家などに相談できる相談窓口やサービスもあるようです。

いじめが発生した時の対処法の一つとして、活用してみるのもありですね。

親は子の鏡~デジタルデトックスのすすめ~

気候の良いこの季節。メディア機器から離れる休日を過ごしてみませんか。デジタルデトックス(毒出し)に挑戦してみましょう。

スマホ、タブレット、パソコン、テレビ、あらゆるメディア機器の電源を切り、1日を過ごしてみましょう。こうした機器を何も持たず外出し、明るい光を存分に浴びのんびりと休日を楽しむ。でも電源を入れていないとなんだかイライラして落ち着かない、不安を感じるなら、もしかしてデジタル依存になりかけているのかもしれません。

こんなに便利なものがなかった状況では、あなたは何も持たずとも不安はなかったはず。もしかすると、一度あなたの生活サイクルを見直す必要があるのかもしれません。

いじめは深刻な犯罪行為として認定される可能性や裁判になる可能性は十分にあります(いじめ防止対策推進法など)。アメリカではいじめ禁止の州法律ができていたり、探偵がいたりするほど。

子は親の背を見ます。バーチャルよりもリアルから学ぶ多感な子ども時代。多用な経験の機会を奪うことがないよう、適度ある使用を自分自身にも言い聞かせたいものです。

デジタルデトックスに関する詳細は以下の記事をご覧ください。

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【参考文献】
・『ネットに奪われる子どもたち』清川輝基/山田眞理子/古野陽一・著
・『ネット依存から子どもを救う本』樋口進・監修

●ライター/*SARASA*(ママライター)
●追記/パピマミ編集部