タバコは害だらけ? 喫煙がもたらすデメリットと意外なメリット
2014年5月27日 | よみものタバコは害だらけ? 喫煙がもたらすデメリットと意外なメリット

(6)肺気腫
『肺気腫』とは、肺胞(酸素と炭酸ガスの交換を行う)の組織が壊されて、酸素を体内へ取り込めなくなる病気だそうです。
進行すると、酸素が取り込めないため苦しく、生活に支障が出てしまうといいます。
肺気腫になる一番の原因はタバコだと言われており、タバコを吸っている人が全員なる病気というわけではありませんが、タバコによって肺胞が壊れやすい人が吸い続けるのは危険です。
壊れてしまった肺胞は元には戻らないそうなので、注意したいところです。
(7)消化器疾患
喫煙によって、食道や胃、肝臓、膵臓などの消化器に疾患が起こることもあるそうです。
消化器疾患としては、次のようなものがあります。
・胃潰瘍
・肝炎
・十二指腸潰瘍
・膵炎 など
(8)歯周病
喫煙によって歯周病になることもあるそうです。
ニコチンによって血流が低下したり、一酸化炭素によって酸素が十分に供給されなかったりして歯肉が炎症を起こし、歯周病になるといいます。
しかし、出血がないため、喫煙が原因の歯周病は発見しづらいと言われています。
そのため、歯周病が気付かないうちに進行してしまい、気付いたときにはたくさんの歯を失う……ということになる場合もあるそうです。
(9)バセドウ病
『バセドウ病』とは、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、全身の代謝が高まってしまう病気。
喫煙者は非喫煙者に比べてバセドウ病になりやすいと言われており、治療薬を飲んでいるのに喫煙していると、薬の効果が現れにくいのだそうです。
バセドウ病に関しては、実はまだ詳しくわかっていないところもあるようですが、喫煙の影響については判明しているとのこと。
喫煙者のほうが、バセドウ病が治ったあと再発する率も高いそうです。せっかく治ってもタバコを吸うことで再発させてしまったら、意味がありませんよね……。
(10)骨粗鬆症
骨の密度が低下したり、骨の質が劣化したりすることにより、骨の強度が弱まり、骨折しやすくなってしまう『骨粗鬆症』。
喫煙によって血流や胃腸の働きが悪くなると、カルシウムの吸収が妨げられ、骨粗鬆症になるリスクが高くなるそうです。
また、骨折した場合にも、喫煙者は治るまでに時間が長くかかるということもわかっているそうです。
ちなみに、女性ホルモンである『エストロゲン』は、カルシウムが骨から溶け出すのを抑える働きがあるそうですが、タバコを吸うことによってエストロゲンが減少し、結果的に骨が弱くなっていってしまうと言われています。
(11)虚血性心疾患
主に動脈硬化が原因で引き起こされるもので、動脈硬化の原因には喫煙があげられます。
虚血性心疾患は狭心症と心筋梗塞があり、狭心症は胸部の締め付けや押さえつけ、心筋梗塞は胸部の強い痛みや吐き気、呼吸困難などの症状があると言われています。
→次ページでは、喫煙のデメリットを見ていきましょう。