タバコは害だらけ? 喫煙がもたらすデメリットと意外なメリット
2014年5月27日 | よみものタバコは害だらけ? 喫煙がもたらすデメリットと意外なメリット

タバコの煙に含まれる“三大有害物質”

「タバコを吸ったらガンになる」とは良く言われる言葉です。
実際タバコの煙にはどういう成分があるかご存じですか?
ここでは、タバコに含まれる多くの物質の中でも“三大有害物質”と呼ばれるものについてご紹介します。
(1)ニコチン
タバコに含まれる物質の代表格ですね。ニコチンは摂取してから数秒で全身に巡る性質を持ちます。
ニコチンを摂取すると身体的な依存が起きることは有名ですね。
心拍数や血圧の上昇、動脈硬化などにも影響を与えます。
さらに、ニコチンは青酸に匹敵するほどの毒性を持つとも言われています。
昔はゴキブリの駆除剤にも使用されていました。
タバコを吸ってクラクラする人は、このニコチンによる急性中毒症状なのです。
他にも、ニコチンを排出する際、腎臓にものすごい負担がかかります。そのため、腎臓病の発症リスクも高めることが分かっています。
また、ニコチンの恐ろしさはその強い依存性にもあります。
コーヒーやお酒などにも依存性はありますが、ニコチンは、危険薬物であるコカインやヘロインよりも依存性が強いと言われているのです。
ニコチン依存症になってしまうとやめるのが非常に困難となり、禁煙するのに大きな障害となるでしょう。
(2)タール
こちらも有名ですね。よく喫煙者の部屋の壁紙やカーテンが黄ばんでいたりします。
これはタールによるものです。
タールは一つの物質ではなく、多くの目に見えない細かな粒子の総称です。
タールの含まれている煙には、ベンツピレンをはじめ、アミン類などの大量の発がん性物質が存在します。
1日1箱、毎日吸っている人は、年間でコップ1杯分のタールを飲んでいるとも言われています。
想像しただけで鳥肌が立ちますね。
(3)一酸化炭素
上記で挙げたニコチンとタールは商品にも記載されているため、有名な物質ですよね。
しかし、こちらはあまり聞いたことのない人が多いのではないでしょうか。
一酸化炭素は、摂取するとヘモグロビンとくっつく性質を持っており、本来ヘモグロビンが果たすはずの役割を奪ってしまいます。
そのため、慢性的な酸欠状態に陥ります。一酸化炭素は、運動能力を低下させたり動脈硬化などのリスクも誘発します。
その他の有害物質
上記3つの他にも、タバコにはさまざまな有害物質が含まれており、その数は200種類以上とも言われています。
ペンキの除去剤に含まれる『アセトン』、車のバッテリーなどに使われる『カドミウム』も体に有害な物質のひとつです。
発がん性物質だけに絞っても、50種類以上は含まれているでしょう。
→次ページでは、タバコが誘発する主な病気を見ていきましょう。