男女別に解説! 思春期の子どもの特徴と心を開かせる接し方
2016年5月4日 | よみもの男女別に解説! 思春期の子どもの特徴と心を開かせる接し方

(4)他人の目を気にするようになる
思春期になると、自我の成長とともに“客観性”も身に付くようになります。そのため、「自分はどうみられているか」という自意識を強く持ち始めます。
自分を客観視する能力が身に付くことによって、異性の目が気になり始めたり、友人関係に変化が訪れるようになります。
(5)周りに影響されやすくなる
自我が完全に育ちきっているわけではないので、思春期の子どもは精神が非常に不安定な状態になっています。
そのため、友達や異性、先輩などの親しい関係の人に大きく影響を受けやすいです。
たとえば、先輩がタバコや酒をやっていたら自分も同じようにマネしたり、友達が誰かをいじめていたら自分も同調したりなど、価値観の定まっていない期間だからこそ“連帯感”を求めて安心を得ようとします。
しかし、他人から受ける影響は何も悪いことばかりではなく、勉強や部活、恋愛など、一緒にいる相手次第では良い方向に影響されることも多くあります。
思春期の男の子に見られる特徴3つ

(1)女の子を異性として意識し始める
思春期に入ると、男の子は女の子を異性として意識し始め、「モテたい!」と強く思うようになります。
そのため、ファッションに気を使ってみたり、悪ぶってみせたりすることで“イケてる男”ということをアピールし、女の子の注目を集めようとします。
ネット上では『好きな子が前を通るたびに壁にタックルして「俺は強いんだぞ」というアピールをしていた』という体験談がありましたが、これも女の子の興味を引く行動の一つです。
また、「女の子からどう見られているか」という意識が常に頭の中にあるため、友人関係も女の子にとって“イケてる”か“イケてない”かで判断するようになり、変化していきます。
(2)友人関係が複雑化する
思春期になると自立心が芽生えることから、親よりも友人関係を大切にするようになります。
しかし、この時期の友人関係は心理的に不安定な状態での付き合いであるため、本音を話さなかったり派閥争いができたりなど、それまでの友達付き合いに比べて複雑化していきます。
また、女の子に比べて殴り合いのケンカなども多く見られるようになります。
(3)性的な興味を持つようになる
思春期は性ホルモンの分泌が活発になる時期であるため、男の子は性的欲求が高まっていきます。
そのため、女性の体に興奮したり、性行為に強い興味を示したりします。思春期あるあるの「ベッドの下にエロ本」などはこの性ホルモンの活発化に由来しています。
精通(生まれて初めて射精を経験すること)を経験する時期でもあり、自慰行為(マスターベーション)の頻度が多くなっていきます。
自慰行為による精通は、早い人で小学校中学年、遅い人でも高校生までには経験していると言われています。
思春期の男の子の多くは自分の急激な身体的変化に戸惑い、恥じらいや罪悪感を抱く傾向にあります。
母親から必死にエロ本を隠そうとするのは、そういった心理から来るものなのです。
→次ページでは、思春期の女の子に見られる特徴を見ていきましょう。