メンタルヘルス

未婚女性に増加中!? 孤独な引きこもり『SNEP』の実態と脱出方法

未婚女性に増加中!? 孤独な引きこもり『SNEP』の実態と脱出方法

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【女性からのご相談】
先日、朝の全国放送の人気テレビ番組で、『未婚で無職の“大人の女性ひきこもり(女性SNEP)”が増加中』という特集を組んでいました。

番組は、「SNEPの状態から抜け出す手伝いをしてやらなければならない」という前提で編集されていたような気がします。

実はわが家の40代の娘がまさに“女性SNEP”。

政治家や文化人の中にも、「SNEPは農業などに強制的に就労させるようにした方がいい」といった趣旨の発言をされる方がおり、「世の中の邪魔者」扱いに聞こえます。

持ち家は独立していった息子たちでなく娘に譲るつもりなので住居費はこの先もかかりません。ぜいたくさえしなければ娘が一生暮らせるだけの預金も既にあります。

“女性SNEP”は非難されなければならない存在なのですか。私のリウマチが悪化してからというもの、お勤めも辞めてずっと介護してくれている優しい娘なのですが。

目次
 SNEPとは何か(P1)
 “女性SNEP”が注目されている理由(P1)
 SNEPになりやすい人の特徴3つ(P2)
 女性をSNEPに陥れる2つの理由(P2)
 SNEPになってしまうことの問題点4つ(P3)
 SNEPに苦しむ人の声(P4)
 SNEPから抜け出す方法4つ(P4〜5)
 SNEPを脱した女性の例(P5)
 SNEPの人が社会復帰するときはこんなバイトに注意!(P6)
 まとめ(P6)

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

おっしゃる通りで、既に生涯の生活設計ができたのでしたら他人がとやかくいうべきことは何もありません。ただ、人生は不測の事態が起こりえます。

ぜいたくさえしなければ一生暮らしていける額だとあなたが思っていた預金は、病気や事故などの不測の事態でたちまち消えてなくなる場合もあります。

また、住居も古くなればいろいろなほころびが出てきますから、改築費として思わぬ大金が出ていくことだって考えられます。

今は親が支えていても、ふとしたことで将来経済的に厳しい状況に陥るおそれがあるのです。

都内でメンタルクリニックを開業し長年にわたって“ひきこもり”の女性患者さんたちの診察にあたってきた精神神経科医師に伺った分析を参考にしながら、その原因と対処法を考えてみたいと思います。

SNEPとは何か

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『“SNEP(スネップ)”とは、“Solitary Non-Employed Persons”の頭文字をとった言葉で、孤立無業者を意味します。

東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏が2012年に提唱した概念で、「20歳以上59歳以下の未婚の無業者のうち、普段ずっと一人でいるか、一緒にいる人が家族以外にはいない人々」を指す用語です。

“NEET(ニート)”が15歳から34歳までの若年無業者を指すのに対してSNEPは35歳以上59歳以下の中高年をも含め、ニートが無業者を求職活動の有無によって区別した概念であるのに対し、SNEPは無業者を友人・知人などの対人関係の有無によって分けたものです。

総務省が5年に1度行う、社会生活基本調査を基に玄田教授らのグループが集計した結果によると、わが国では2011年時点で仕事も通学もしなかった20~50代の未婚男女256万人のうち、SNEP(孤立無業者)に該当する人が162万人いました』(精神神経科医師)

“女性SNEP”が注目されている理由

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『そもそも玄田教授も、「SNEPには男性・中高年・高校中退を含む中学卒ほどなりやすい」と述べていました。

これは、女性が男性に比べると本来コミュニケーション能力が高く、自分の主義・信条などは置いといて生活に密着したレベルでの他人との交流が男性よりもずっと得意であることに起因しています。

ところが、最近のいわゆる“女性SNEP”とされる患者さんたちからの訴えを聴いていると、離婚・雇い止めによる失業・親の介護などをきっかけに孤立してしまったというケースがとても多いのです。

元来コミュニケーションに関してはタフであったはずの女性までもが、どちらかというと社会的な要因からSNEPに陥るような時代になってきてしまったという点が世間の注目を浴びているのだろうと思われます』(精神神経科医師)


→次ページでは、SNEPになりやすい人の特徴を見ていきましょう。

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