皮膚の病気

突然顔が腫れる!? 『クインケ浮腫』の原因と治療法

突然顔が腫れる!? 『クインケ浮腫』の原因と治療法

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こんにちは。健康・美容ライターのMAKIです。

今回は、気づいたらまぶたや唇が腫れていたというような症状が起こる『クインケ浮腫(ふしゅ)』について、原因や腫れが起こる前の予兆、そして、対処法などについてまとめます。

クインケ浮腫とは

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クインケ浮腫とは、1992年ドイツの内科医クインケによって初めて報告された血管性浮腫という症状の別名で、蕁麻疹(じんましん)の一種です。

突発性のもので部分的に腫れが起こるのが特徴で、まぶたや唇など顔を中心に、数時間で1cmから大きいときには10cmほど腫れた状態になることもあるようです。

まれに喉や鼻腔に浮腫が起こることもあり、その場合は呼吸困難に注意する必要があります。

この他、消化管に腫れがが現れると、腹痛や嘔吐、むかつきなどの症状が出ることもあるでしょう。

早ければ数時間、遅くとも数日で自然と腫れは消失し、腫れているあいだはかゆみや痛みなどがないのが特徴です。

この腫れはむくみなどと違い、指などで押しても跡が残らないとされています。

クインケ浮腫の予兆と対処法

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一般的に、クインケ浮腫が起こる予兆として、頭痛、皮膚のかゆみ、ピリピリ感などが現れることが多いとされていますが、実際は人によって現れる症状や程度に違いがあります。

また、クインケ浮腫の治療法は、あくまでも対症療法で、抗アレルギー薬の飲み薬を処方されるケースがほとんどです。

しかし、まぶたや唇がひどく腫れてしまうと見た目を気にして外出しづらくなることもありますよね。

では、クインケ浮腫を予防や対策することはできるのでしょうか。

対策としては、ひどく腫れる前、頭痛や蕁麻疹が出るときのちょっとしたかゆみやピリピリ感などの“予兆”が現れた時点で、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン剤)や、血管性浮腫の予防として使われるトラネキサム酸をなるべく早めに服用するのがいいとされてるようです。

また、クインケ浮腫はストレスや疲れがたまったときに起こりやすいとも言われています。

そのため、ストレスをためない、しっかり睡眠をとるなど生活習慣の見直しを行うことも予防策の一つとなるでしょう。

クインケ浮腫になる原因

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クインケ浮腫の起こる原因は現在のところ詳しく解明されていませんがストレスや疲労、食べ物、薬などが引き金となって現れることが多いとされています。

なお、遺伝性のものと後天性のものとにわけられ、解熱消炎鎮痛薬や線溶系酵素、ペニシリンなどが原因で引き起こされるとも言われています。

原因によっては毎週のように現れることから、数年に1度ということもあり、原因を特定してそれを避けることができれば再発を防ぐこともできるでしょう。

クインケ浮腫の種類7つ

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クインケ浮腫にはさまざまな症状と特徴があると言われています。

(1)アレルギー性血管性浮腫

食べ物や薬剤などへのアレルギー反応でおこる

(2)遺伝性血管性浮腫(HAE)

C1抑制因子(免疫システムを構成する補体系の一部)の欠損または機能不全に起因する遺伝性疾患

(3)後天性血管性浮腫(AAE)

家族歴がなく、C1インヒビター機能が低い状態におこる

(4)アンギオテンシン変換酵素阻害薬による血管性浮腫

高血圧薬の一種であるACE阻害薬(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)によっておこる

(5)物理的刺激による血管性浮腫

特定の物理的な刺激に反応しておこる(温熱、寒冷、振動、外傷、感情的ストレス、紫外線・日光など)

(6)好酸球増多をともなう好酸球性血管性浮腫

好酸球増加にともなう四肢末梢の浮腫(20〜30代後半の女性に多くみられる)

(7)特発性血管性浮腫

血管性浮腫の半数近くを占め、高い頻度でおこる


原因は不明とされていますが、遺伝子変異によらない血管性浮腫と、遺伝子変異によるHAEと大きく2つに分けて考えることができるようです。

遺伝性のものは非常にまれのようですが、繰り返す浮腫や、同じ症状を家族に認めればHAEの可能性が高いと言われています。

遺伝性血管性浮腫(HAE)とその他のクインケ浮腫(血管性浮腫)の診断法

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【クインケ浮腫(血管性浮腫)】
……血清総IgE値、アレルゲン特異的IgE値を測定してアレルゲンの特定を試みます。

【遺伝性血管性浮腫(HAE)】
……通常の血液検査に加えて、血液中のC1抑制因子の量や活性度を測定することでHAEなのかそうでないのかを診断します。

遺伝性血管性浮腫(HAE)とは、遺伝子の変異が原因で血液の中にあるC1-インヒビターの機能が低下する病気のことをいいます。

ケガ、長時間の圧迫、抜歯、外科手術、ストレスなどをきっかけに出現することが多く、個人差はあるものの10歳から20歳代に多く発症すると言われているようです。

遺伝性血管性浮腫(HAE)は国が指定した難病(特定疾患)の「原発性免疫不全症候群」に含まれる『補体不全症』に該当します。

そのため、保健所に所定の申請手続きを行い認定されれば医療費助成制度を利用することができます。

申請手続きの詳細は都道府県によって異なる場合があるので、申請者の住所地を管轄する保健所または、担当医に確認することをおすすめします。

いずれも、検査を受ける際は、浮腫が現れている状態の方が望ましいとされています。

ただ、遺伝性血管性浮腫(HAE)は遺伝子の変異が原因のため、医師でも診断が難しく見逃してしまうことがあるようです。

・まぶたや唇の腫れ以外に腹痛や息苦しいなど他の症状も伴う場合
・何度も繰り返す場合
・家族にも似たような症状が起こった経験がある場合

診断を受けてもこのような症状がある場合にはセカンドオピニオンなどを利用しましょう!

突発的に起こっているクインケ浮腫なのか、遺伝性血管性浮腫(HAE)なのか、または何か他の病気が潜んでいる可能性はないかをチェックしてもらいましょう。

クインケ浮腫とその他の浮腫の特徴

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ここでは、クインケ浮腫とその他の浮腫の特徴をそれぞれ紹介していきます。

突発性浮腫(クインケ浮腫)

【発症から完治まで】
・数時間のうちに浮腫が完成し、3日程で消失

【主な症状】
・局所的に腫れる
かゆみを伴わない
・非対称性(顔を除く)
・指圧痕が残らない
・重力に関係のない場所に発生する
・消化管に生じやすい

全身どこにでも発生する可能性はありますが、特に、目やまぶた、口唇に現れることが多いようです。

ときに、咽頭部や鼻腔粘膜、消化管粘膜、気管支粘膜に浮腫が現れることもあり、上気道の浮腫が進むと呼吸困難を起こし、血圧低下、意識障害などのアナフィラキシーショックに陥ることもあるため、注意が必要と言われています。

その他の浮腫

【発症から完治まで】
・慢性の経過

【主な症状】
・広範囲に生じる
・対称性
・指圧痕が残る

じんましんとクインケ浮腫の違い

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じんましんとクインケ浮腫は症状が似ているようですが、実際にはどんな違いがあるのでしょうか。

じんましん

盛り上がった腫れと周辺の皮膚がはっきりとした境界を伴って赤くなるのが特徴的な反応のようです。

一般的には、かゆみで始まり、みるみるうちに膨疹(ぼうしん)と言われる皮膚の盛り上がりが現れます。ぼうしんは通常、直径1.3cmくらいまでの小さいもので、それ以上大きくなることはほとんどないとされます。

じんましんは出たり消えたりするのが典型的とされ、消えた後の皮膚はきれいな状態に戻るのが普通です。

クインケ浮腫(血管性浮腫)

クインケ浮腫はじんましんの一種とされるようですが、違いは深い皮下組織で浮腫が起こること。

そのため境界線がはっきりせずぼんやりと腫れぼったい状態になるようです。

手や足、まぶた、舌、唇、などに現れることが多く、ときには全体に生じることがあります。

じんましんとの大きな違いはかゆみを伴わないこととも言われているようです。

クインケ浮腫の治療法

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後天性のクインケ浮腫で薬剤が原因である場合には、その原因となっている薬の服用を直ちにやめ、抗ヒスタミン薬を内服、あるいは注射を行います。

症状が重い場合には、ステロイドの静脈注射を行うこともあるようです。

気道閉塞が疑われるような場合には、ステロイドの静脈注射のほか、気管内への挿管や器官の切開、C1インヒビター補体充療法が行われることもあるでしょう。

また、ストレスが大きく関係している可能性があるため、ストレスをため込まず、休息を多く取り入れることも大切な治療になると考えられます。

激しい運動、ケガ、極端な暑さと寒さ、風邪などで症状が悪化することもあるので、数日は安静に過ごすことをおすすめします。

クインケ浮腫が起きたときに注意すべきこと

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喉に腫れを感じるなどしたときには、命にかかわる場合もあるため、呼吸に苦しさがあればすぐさま救急車を呼ぶなどの対応が必要になります。

また、以下のような症状が現れた場合には十分注意する必要があるでしょう。

・呼吸の際にぜんそく発作のような呼吸音が聞かれる
・息切れしている
・声がかすれている
・舌に腫れが見られる

救急車の到着までは、第一に気道の確保が重要とされています。

状態を見て呼吸しやすい体勢をとるために、枕やクッション、毛布などを使うといいでしょう。

呼吸のタイミングに合わせて背中を押すようにしてさすると呼吸が楽になるため、周囲の人が介抱することも求められるでしょう。

子どものクインケ浮腫

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クインケ浮腫は子どもにも現れます。

とくに疲れているときに発症しやすいことから、主にストレスや疲れが原因と考えられているようです。

ほか、家族の遺伝やアレルギーなども関係しているとも言われています。

家族にクインケ浮腫(血管運動性浮腫)の既往歴がある子どもやアレルギーがある子どもは十分な注意が必要です。

【治療法】
大人の治療法と同様に、通常は抗ヒステミン剤を投与します。重症な場合は、ステロイドを静脈に注射します。

また呼吸困難の場合は、早急に気道確保が必要なため、気管切開が行われるようです。

【予防法】
原因として挙げられるストレスを与えず、なるべくリラックスして過ごすことを心がけてください。

また、アレルギーが引き金になることも少なくないので、アレルギー症状が発生する可能性がある薬や食べ物には十分な注意が必要です。

まとめ

「じんましんとの違い」や「子どものクインケ浮腫」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

痛みやかゆみを伴わない浮腫が突然、目や唇に出現すると誰もが心配と不安を抱きますよね。

ほとんどが原因不明のようですが、ストレスや疲れが関係してくるようですので、買い物や好きな映画、友達と遊ぶなど、ストレス解消法を探しておくことも重要になりそうですね!

●追記/パピマミ編集部
●モデル/神山みき(れんくん)KUMI(陸人くん、花音ちゃん)前田彩(桃花ちゃん)

ライター紹介

MAKI

MAKI

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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