おすすめの趣味は何? 定年後に必要なお金と充実した生活を送るコツ

2014.07.28

こんにちは。介護の現場を知る、介護・福祉・健康ライターのオオエリョウです。

昭和22年から24年生まれのいわゆる団塊世代。今年を以て、全員が65歳以上の『高齢者』になります。『猛烈社員』と言われてがむしゃらに働き、日本の経済成長を支え、同時に消費文化もリードしてきたこの世代。過酷な競争社会を生き抜いてきた世代と言っても良いでしょう。

その人たちが家庭や地域に帰ってきます。仕事人間に果たして“居場所”はあるのでしょうか?

目次
 定年後の過ごし方に関するアンケート(P1)
 定年後に不安なこと(P1)
 定年後に楽しみなこと(P2)
 定年後の働き方(P2)
 定年後に必要なお金(P3)
 定年後の支出を減らす方法(P3)
 定年貧乏に陥った人たちの体験談(P3)
 定年後に役立つ資格(P4)
 定年後の男性に必要なこととは(P4)
 定年後の趣味の見つけ方(P5)
 定年後におすすめの趣味3つ(P5)
 定年後に夫婦が共通の趣味を持つことの是非(P5)
 まとめ(P5)

定年後の過ごし方に関するアンケート

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かつて、多くのサラリーマンは、定年を前に、「定年後は“夫婦水入らず”でのんびりと余生を過ごしたい」と願っていました。また、そんな芳醇な時間が来ることを信じて疑いませんでした。

猛烈社員時代の罪滅ぼしで、愛妻を海外旅行に連れて行きたい、温泉にも行きたい。しかし、やがてそれは“願望”に過ぎないことに気が付くのです。

積水化学工業の調査研究機関、住環境研究所が、55歳以上の男女を対象に行った『定年後の夫婦2人の暮らし方調査』(2012年)によると、『「夫婦であっても1人の時間が欲しい。それでこそ仲良く暮らせる」と思っている人は、男性が12%、女性が30%と、大きな開きがあります。中でも、60歳~64歳に至っては、男性が10%、女性が39%にまで広がってしまうのです。

また、「趣味は別々に」と思っている人も、男性の14%に対して女性は27%。ここでもダブルスコアに近いギャップが見られます。

あなたの奥方も同じ思いかもしれません。まさに、同床異夢。どうしますか? お父さん。

定年後に不安なこと

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(1)お金の不安

定年を迎える人たちにとって、お金に関する不安はとても大きいようです。

平成26年の年金の平均支給額は国民年金が約5万円、厚生年金が約14万円だといわれています。

普段の支払いが滞っていた人はさらに金額が低くなります。

今の貯蓄と年金だけで暮らせるのか……定年を迎える人たちの多くはそういう不安を抱えているようです。

(2)介護の不安

「自分が認知症になったら家族に迷惑をかけてしまう」「パートナーが寝たきりになったらどうしよう」といった不安も少なからずあるようです。

子ども夫婦と一緒に住んでいれば人手もお金の負担も分散することができますが、夫婦二人きりで暮らしている場合はどちらかが倒れれば心身ともに大変な老老介護となってしまいます。

(3)一人ぼっちになる不安

夫婦二人だけで暮らしている場合、パートナーが先に亡くなって一人ぼっちになることを恐れている人も少なからずいるようです。

子ども夫婦が近くに住んでいれば遊びにきてもらうこともできますが、そうでない場合は非常に深刻な悩みとなります。

(4)遺産相続に関する不安

自分の子どもたちに遺産相続をする際、家族間でもめてしまわないか不安に思っている人もいるようです。

そもそも大した遺産がなければいいのですが、ある程度大きな金額を遺すとなると、やはりいさかいは起こりやすくなるものです。

そうならないためには、生前に遺書を書いておく必要があります。


→次ページでは、定年後に楽しみなことについて見て行きましょう。

定年後に楽しみなこと

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(1)旅行

定年後はいくらでも時間が取れるため、働いていたときにはなかなかできなかった旅行をしたいと考えている人が多いようです。

海外旅行よりは国内旅行の方が人気が高く、気軽に行ける場所が好まれています。

(2)趣味

定年後は仕事がなくなることで生き甲斐も一緒になくなってしまうという人もいますが、仕事の代わりに趣味に楽しみを見出す人も数多くいるようです。

現役時代から休日に親しんでいた趣味に熱中する人もいれば、定年後に新しい趣味に挑戦する人もいます。

(3)孫に会う

多くの場合、自分が定年しているときには子ども夫婦に孫がいるものです。

仕事をしていないと日常の中で出会う人がかなり制限されますから、孫と会えることは最高の喜びになるようです。

(4)友人に会う

定年後は自分が所属するコミュニティがなくなってしまうため、新しいコミュニティを探す人が多いそうです。

そのため、自分と同じように定年退職している同級生や趣味サークルの同世代の仲間たちと会うことが楽しみになっていきます。

定年後の働き方

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(1)定年後再雇用制度を利用する

定年後も同じ会社で働き続けたいという人は、『定年後再雇用制度』を利用します。

『改正高齢者雇用安定法』により、継続雇用を希望するすべての人に65歳までの再雇用が義務化されています。

しかし、実際には再雇用の最終決定権は会社側にあるため、会社によっては再雇用を受け入れない場合もあるようです。

また、再雇用された場合でも、現役時代とは比べ物にならないほど給料が安くなる場合もあり、注意が必要です。

(2)転職・再就職する

定年後に同じ会社で働くのではなく、他の会社に転職・再就職する方法もあります。

ハローワークや民間の人材紹介会社を利用することで自分の適した仕事を見つけることができます。

最近では高齢者の求人が増加傾向にあると言われています。

(3)アルバイト・パートとして働く

正社員としてではなく、比較的条件の緩いアルバイトやパートとして働くことも一つの手です。

アルバイトやパートであれば働く日や時間を調節しやすいため、無理なく働くことができます。

また、臨時的に働きたいのであればシルバー人材センターに登録するのもいいでしょう。

(4)独立開業する

定年後に、自分が培ってきたスキルを活かして独立開業する人もいます。

たとえば、行政事務に通算で20年以上携わっていた公務員であれば定年と同時に行政書士の資格を得ることができ、自分で事務所を持つ人が少なくありません。

また、“定年帰農(定年後に農業に従事すること)”を志す人も増えてきています。

独立開業をする場合は、定年前から事業プランをしっかり練っておく必要があります。


→次ページでは、定年後に必要なお金について見て行きましょう。

定年後に必要なお金

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今の日本人の平均寿命は83歳と言われています。つまり定年から23年もの間年金や貯金で暮らしていく必要があります。

そんな現代において、老後のお金のことを不安に思う人は少なくありません。具体的に、どのくらいの金額があれば定年後の生活を困窮せずに送ることができるのでしょうか。

総務省の発表によると、無職の高齢夫婦の収入は月21万円で、支出が26万円とのこと。つまり、約5万円の赤字が出ている計算です。

しかし、逆に考えてみると毎月5万円稼げればプラスマイナスゼロで生活していくことができます。実際には旅行や孫へのプレゼント代などでもう少しかかるでしょうから、毎月8万円で仮定するといいでしょう。

毎月8万円を1年で計算すると96万円で約100万円。これが60歳から平均寿命の83歳まで必要になるとすれば、2,300万円必要ということになります。

つまり、定年までに蓄えておくべき金額は2,300万円となります。このぐらいの金額を用意することができれば、生活に困窮することなく老後を送ることができます。

定年後の支出を減らす方法

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定年後に現役時代と同じ金銭感覚で過ごしていると、ムダなお金がたくさん出て行くことになります。

たとえば、日本人は保険に平均月3万円以上の保険料を払っていると言われています。しかし、保険の内容を見直すことで働いていない自分には不必要なオプションがくっついていることがあります。それを外すだけで月に数千円節約することができるかもしれません。

また、外食にかけるお金にも注意が必要です。とくに男性は現役時代のクセでランチや喫茶店にお金を多く払ってしまいがちです。

しかし、なるべく外食を控えるようにしてムダな出費は減らすようにしましょう。

このように、小さな節約を積み重ねることで、月に万単位のお金を浮かせることができるかもしれません。

定年貧乏に陥った人たちの体験談

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(1)田舎暮らしは想像以上にお金がかかる

『定年後に退職金を使って田舎に一戸建てを購入しました。年金は月に25万くらいあったので夫婦二人で静かに暮らすなら余裕だと思っていました。しかし、妻が病気を患ってしまい、毎週のように通院生活。町の病院までかなりの距離があるため、月のガソリン代が6万ほどかかりました。しかも、古い家だったので修繕費がかなりかさんで数百万円。今まで経験したことがないくらいの貧乏生活を送っています』(61歳男性)

(2)子どもたちへの仕送りで破産寸前

『うちは子どもが全員家を出ているんですが、いまだに仕送りをせがんできて困っています。子どもは3人でそれぞれ月3万円ずつ仕送りしていますが、年金だけじゃ足りないので妻がパートで働いています。私たちの生活は下流老人そのもので、ひどいときにはスーパーの試食コーナーでお腹を満たすこともあります。正直破産寸前なので、早く子どもたちには自立してほしいです』(68歳男性)

(3)株でほぼ退職金を溶かしてしまった

『退職金として2,000万円ほど出たので、老後の資金にしようと思い、株を始めました。少しの儲けでいいから投資信託とかでよかったのに、なぜか意地を張って初心者なのに自分で銘柄を選びました。その結果、投資していた会社の経営が悪化しなんと上場廃止。株券が一発で紙くずになりました。損失は1,800万円ほど。これを知った女房からは離婚を切り出され、今では年金でほそぼそと一人で暮らしています』(66歳男性)


→次ページでは、定年後に役立つ資格について見て行きましょう。

定年後に役立つ資格

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(1)士資格

弁護士や会計士、行政書士などの資格は定年後も比較的ニーズが高い傾向にあります。

しかし、それぞれ資格合格の難易度が非常に高く、とくに弁護士はかなりの覚悟が必要となります。

(2)社会福祉士

試験合格率は3割を切っており、取得が比較的難しい資格ですが、国家資格であるため一度取得してしまえば就職に有利となります。

また、社会福祉士は高齢者と触れ合う機会が多いため、同世代の人との交流につながるケースもあります。

(3)マンション管理士

試験合格率は7%前後でかなり取得が難しい資格です。

しかし、マンション管理士は年齢を問わずニーズが高いため、定年後の就職が有利になります。

(4)調理師

意外と調理師免許も就職の際に重宝されます。介護施設や給食料理スタッフなどとして働くことができます。

学校さえ卒業すればほとんど100%取得可能と言われています。

(5)語学関連

英語や中国語など、外国語を扱える人も就職に有利となります。

言語によって資格取得の難易度は大きく異なりますが、場合によっては海外勤務に抜擢されるなどやりがいのある仕事を任されることがあります。

(6)社会保険労務士

国家資格で合格率は7%前後。労働や保険などに関する専門家であり、定年後に独立開業する人もいます。

定年後の男性に必要なこととは

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長い時間を会社一筋で過ごしてきた元サラリーマンが、「会社の他に居場所を作れ」と言われても、なかなか難しいのが現状でしょう。退職して間も無くは、元同僚たちとゴルフに行ったり、1杯やったりすることもあるかもしれませんが、それも長くは続かないでしょう。

ちなみに、男性の平均寿命は79.94歳(2012年)。60歳で定年になった場合、それから約20年も頑張らなければならないのです。

書店は“定年後の生き方”指南本で溢れています。その殆どが、お金と健康に関する記述のようですが、それももちろん大事でしょう。お金はいっぱいあることに越したことは無いですし、健康でなければ楽しい“老後”は夢のまた夢になってしまいます。

しかし、男性に最も必要なのは、“自分の居場所”なのです。悲しいかな、男は何らかの“組織”に属していることで、心の安定が保たれる生き物。地域のボランティアでも良いですし、スポーツクラブの仲間でも良いです。会社ではない新しい“居場所”を作ってください。

家庭の外に“居場所”があるから、愛妻にも優しくできる、いくつになっても若々しくいられる。私はそう思います。どうすれば居場所が作れるか。これから一緒に考えていきましょう。


→次ページでは、定年後の趣味の見つけ方について見て行きましょう。

定年後の趣味の見つけ方

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仕事一筋だった人ほど、定年後は趣味もなくぼーっと過ごしていることが多いものです。

しかし、なにか熱中できるような趣味を見つけて生き生きとした暮らしを送りたいと願う人が多いのも事実。

趣味がないという人は、まずは夫婦で楽しめる趣味を探してみてはいかがでしょうか?

一人だとつまらなく感じることでも、誰かと一緒にやることで楽しく感じるものです。散歩や映画鑑賞など、二人でできることはなんでもやってみましょう。そのうち自分に合った趣味が見つかるかもしれません。

また、自分が若いころに興味のあったことを思い出してみるのもいいでしょう。たとえば昔はギターをやっていたという人は、またギターを始めてみましょう。若いころの情熱が蘇ってきて楽しい時間を過ごせるかもしれませんよ。

定年後におすすめの趣味3つ

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(1)写真

散歩をしたりどこかに出かけることが好きな人は写真を趣味にしてみてはいかがでしょうか。

カメラの値段はピンキリですが、そこそこ質が良いもので十分なのであれば1〜2万円ほどで購入することができます。

一度購入してしまえば長いこと使えるのであまりお金もかかりません。

撮った写真を家族にメールやSNSで送ったり、ブログに載せたりすることで周囲からの反応を得ることもできます

(2)ガーデニング

庭で植物を育てるガーデニングもおすすめです。

お気に入りの植物だけを育ててもいいですし、さまざまな種類の植物をいっぺんに育てるのも楽しいものです。

また、趣味に凝るタイプの人は盆栽に挑戦してもいいでしょう

ガーデニングを趣味にしている人は多いため、ガーデニング仲間を作ることができるかもしれません。

(3)インターネット

身近に気の合う友人がいない場合は、インターネットを通してコミュニティに参加するのもいいでしょう。

他にもインターネットを通してニュースを読んだり株をやったりして充実した時間を過ごすことができます。

定年後に夫婦が共通の趣味を持つことの是非

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定年を迎えると夫婦で一緒に過ごす時間が増えるため、お互いの趣味に関心を持つようになることもあるでしょう。

夫婦で共通の趣味を持つことは夫婦仲に良い影響を与えると言われています。

そのため、パートナーの趣味が一緒に楽しめそうなものであれば、自分も参加してみるようにしましょう。

定年後は子どもも自立していることが多いため、夫婦二人だけの時間が多くなります。そんなとき、一緒に楽しめるものが多ければ多いほどいいと思います。

しかし、一方でどうしてもパートナーの趣味が理解できないこともあると思います。

その場合は「何が面白いか分からない」と文句をつけるのではなく、趣味を尊重してあげるようにしましょう。

自分は自分で別の趣味を持ち、それぞれ一人の時間を過ごすことも気持ちのリフレッシュにつながります。

まとめ

いかがでしたか?

定年後はお金の問題や夫婦関係が現役時代とは大きく変わってきます。

あらかじめ不安要素を取り払っておくことで、楽しいセカンドライフを送るようにしたいですね。

【参考リンク】
「定年後の夫婦2人の暮らし方調査」について | セキスイハイム

●追記/パピマミ編集部
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)KUMI(陸人くん、花音ちゃん)藤沢リキヤ



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