ママとの関係が大事!? 思いやりのある子どもに育てるポイント3つ
2014年10月23日 | よみものママとの関係が大事!? 思いやりのある子どもに育てるポイント3つ

【ママからのご相談】
初めまして。のろけるワケではないのですが、私はどちらかと言えば気が強く、夫は本当に思いやりのある優しい人です。まだ3か月の娘がいますが、できれば性格は夫に似て欲しいと思います。育て方のポイントなどあれば教えてください。
ママとの絆が優しさを育みます。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
ご相談ありがとうございます。お子さんの将来の円滑な人間関係を考えると優しさや思いやりというのは大切に育んであげたいところですよね。2001年に内閣府が小学校4年生から中学生の子どもを持つ両親に、『子どもに望む性格特性』を調査したところ、『“思いやり”と答えた親が一番多く、全体の63.6%を占めていた』そうです。

“思いやり”の気持ちは何歳ころから?
実は“思いやり”の心は、大人が思っているよりもずっと早くに芽生え始めます。
赤ちゃんは生後半年くらいになると、他の人がぐずる赤ちゃんをいくら抱っこしてあやしても泣き止まないのに、ママが抱っこしてあやし始めた途端、ご機嫌が良くなったりしますよね。これは赤ちゃんがママへの愛情を形成しているからだと発達心理学では言われています。
このママへの愛情が次第にパパや兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんといった家族への愛情へと広がっていき、そこから友達など周囲の人たちに対する愛情や思いやりといった感情に発達していくのです。
ママとの愛情関係が第一歩
いくら性格はパパ似になって欲しいといっても、パパにくっつけておけばいいと言うものではありません。まずはママとの愛情関係がしっかり結ばれていることが、思いやりを持った子どもに育てていく第一歩だと言えるでしょう。
この“思いやり”という気持ちは自分の得になるかどうかに関わらず、他の人のために行動しようという『愛他行動』というものがあります。例えば困っている人を助けてあげたり、バスや電車で席をゆずったりすることですね。
『愛他行動』は相手の立場に立って考えることができ、自分自身も相手と同じ気持ちになって共感できると言う共感性が根底にあって初めてできることです。この共感性も子ども自身が愛情をしっかり受けて育つことで育まれていくのです。
このように、ママとの最初の愛情関係が思いやりの心を育む原点と言ってもいいでしょう。
思いやりを育む3つのポイント
(1)親子の絆を深める
子どもの共感性を育むためには、親子の安定した愛情関係を気づくことが大切です。パパもママも温かく子どもを受け入れる気持ちで子どもと接するといいでしょう。
(2)親が思いやりのある行動を
子どもは周囲の大人の行動を見て学習し、自分のものとして取り入れます。最も身近な大人であるパパやママが日頃から『愛他行動』を意識することが大切です。
(3)誘導的なしつけを心掛けましょう
ついつい口に出てしまうのが、「○○しなさい!」といった断定的な言葉や、「○○したら□□してあげるから」「○○しないと△△するよ!」といった賞罰を与える言葉ですが、これを「○○だから□□しようね」というように子どもに状況を説明して誘導するようなしつけを心掛けると、子どもの共感性が育まれると言われています。
【参考文献】
・『面白くてよくわかる! 発達心理学』林洋一・著
【関連コラム】
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)