後陣痛

2人目以降がツラい!? 産後ママが“後陣痛”を和らげる方法6つ

2人目以降がツラい!? 産後ママが“後陣痛”を和らげる方法6つ

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フリーライターの小柚子です。

産後は子宮が急速に収縮するため、後陣痛と呼ばれる痛みが起こります。

生理的現象であるため、後陣痛を完全に防ぐことはできませんが、ここでは少しでも痛みを緩和する方法などをお伝えしましょう。

後陣痛(こうじんつう)とは

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後陣痛とは、子宮の収縮が産後に不規則に起こり、それによる下腹部の痛みのことを指し、後腹(あとばら)とも呼ばれています。

後陣痛は出産直後から翌日までによく起こり、通常は2〜3日、長い人では1週間ほど続く人もいますが、その後1か月経過するころまでには自然に治ります。

陣痛は出産を促すためのものですが、なぜ産後になっても陣痛が起こるのでしょうか。

実はこの後陣痛は、妊娠で大きくなってしまった子宮を元に戻そうとして起こっている状態(子宮復古)と言われています。

痛みを伴ってしまう後陣痛ですが、産後は胎盤がはがれるなどして出血していることもあり、子宮を収縮させることで止血するという必要もあります。

後陣痛は妊娠による体のダメージを回復するために起こるもので、産後痛みを感じるということは、体が回復に向かっているということでもあるのです。

後陣痛の痛み

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後陣痛による痛みには個人差があります。陣痛よりも激しい痛みを感じるママもいれば、全然気にならないというママもいるようです。

後陣痛を経験した人の痛みの表現はさまざまで、「生理痛に似ていた」「チクチク針で刺されているようだった」などの感想が多く見られます。

また、赤ちゃんに母乳をあげている際に後陣痛を感じる人も多く、これは授乳時に分泌されるオキシトシンというホルモンによって子宮収縮が促進されていることが原因です。

赤ちゃんに母乳を飲ませることが母体の回復につながると言われることがありますが、これはこのホルモンの働きを活性化させるため。

授乳の瞬間には、痛みに備えて心の準備をする必要があると主張するママもいます。

痛みは産後徐々に小さくなっていくというわけではなく、数日後にピークを迎えるということもあるようです。

なお、我慢できないほどの痛みを感じる場合には鎮痛剤を処方してもらいますが、通常は特別な治療を行うことはありません。

後陣痛は帝王切開や無痛分娩でも起こる

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後陣痛は妊娠して大きくなった子宮を元に戻すために起こるものなので、どんな分娩方法を取ったとしても子宮収縮の痛みは生じます。

中には、陣痛を経験しないで出産する帝王切開や無痛分娩の場合は後陣痛が起こらないと考える人もいますが、妊娠を経験していれば必ず後陣痛は起こるのです。

また、帝王切開の場合は後陣痛に加えて術後の傷の痛みも重なるため、人一倍痛みを感じやすいとも言われています。

後産と後陣痛の違い

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後産(あとざん)とは、分娩経過の後産期におこる症状のことをいいます。赤ちゃんが母体の外へ出てからの期間で、分娩第3期ともいわれるようです。

赤ちゃんが取り上げられた後、ママの子宮は収縮を始め、不要になった胎盤や卵膜など(胎児付属物)を排出しようとします。

この娩出(べんしゅつ)を後産というのです。

後陣痛は帝王切開でも生じる可能性がありましたが、後産は基本的に自然分娩のときにのみ起こるものです。

帝王切開の場合には、子宮が縫合される前に子宮内に残っている付属物がしっかりと取り出されるためで、分娩方法に関わらず起こる後陣痛との大きな違いといえるでしょう。

なお、赤ちゃんが出てきてから後産までの時間は、初産の場合15〜30分、経産婦の場合10〜20分といわれているようです。

この時間内に付属物が排出されることになります。

後陣痛と間違えやすい病気5つ

あと陣痛病気

後陣痛は産後直後から翌日までに訪れ、長い人では1週間ほど痛みを感じると上述しましたが、あまりにも長く痛みが続くようであれば、別の病気にかかっている可能性もあります。

(1)産褥子宮付属器炎

帝王切開など、分娩時の子宮切開の際に細菌感染してしまい、卵巣や卵管などに炎症が起こってしまうことがあります。

この病気では発熱や膿性のおりものの増加などの症状がみられますが、初期段階として下腹部の痛みから始まることが多いです。

炎症が腹膜にまで及ぶと、下腹部を圧迫したときに強い痛みを感じて嘔吐するなどの症状も現れます。

(2)虫垂炎(盲腸)

下腹部に痛みが生じる代表的な病気には“虫垂炎(盲腸)”が挙げられます。虫垂炎は激しい下腹部の痛みや嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。

虫垂炎ははじめ上腹部に痛みを感じ、時間とともに下腹部に痛みが移動すると言われています。

(3)子宮筋腫の変性

女性の4人に1人にできるといわれる子宮筋腫ですが、良性の腫瘍であるため悪性に変化することはありません。

しかし、妊娠中は筋腫への血液の流れが阻害されることがあり、筋腫の変性や壊死を引き起こすことがあります。

筋腫が変性や壊死状態になると細菌感染のリスクが高まり、場合によっては強い下腹部痛を引き起こす場合があります。

(4)卵巣囊腫(らんそうのうしゅ)の茎捻転

卵巣囊腫とは、子宮の左右にある卵巣に腫れが生じている卵巣腫瘍の一種で、液体成分がたまって腫れている嚢胞性腫瘍(のうほうせいしゅよう)のことを指します。

茎捻転とはこの卵巣囊腫がの付け根がねじれる状態のことを言い、妊娠期間中や分娩時に発生しやすいことで知られています。

茎捻転は下腹部に激しい痛みを感じるため、手術を行うケースもあります。

(5)子宮復古不全

10か月かけて大きくなった子宮を元に戻すことを子宮復古と言いますが、これがうまく行かずに戻りが悪い状態のことを“子宮復古不全”と言います。

子宮が収縮しているかどうかは、産後1か月ほと続く悪露によって判断することができますが、子宮復古不全の場合は赤褐色の悪露が1か月を過ぎても止まらず、レバーのような大きな血の塊が出ることもあります。

子宮復古不全は細菌感染を引き起こすリスクがあり、発熱や下腹部の痛みを伴います。

後陣痛は2人目以降の方がツラい!?

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個人差はありますが、基本的に後陣痛は1人目よりも2人目以降の方が強いと言われています。

これは、初産に比べて子宮がやわらかくなっていることから、子宮収縮のスピードが早く進むためです。

また、双子や三つ子などで子宮が大きくなってしまった場合も、子宮収縮に強い力を必要とするため痛みが増すと言われています。

とはいえ、ママによっては「2人目の方が軽かった」「3人中1人目が一番キツかった」などの意見もあるので、必ずしも2人目以降に後陣痛が強くなるとは限りません。

【動画あり】薬を使わずに後陣痛を和らげるコツ6つ

コツ

後陣痛が起こるのは、子宮が順調に回復している証拠でもあります。

とはいえ、なるべく痛い思いはしたくないものですよね。そこで、産後すぐからできる後陣痛対策をいくつかご紹介しましょう。

(1)とにかく体を冷やさない

冷えを防ぎ、血行をよくすることで後陣痛をいくらか緩和させることができます。

気温が高い時期でも、産後は薄手の腹巻きなどを身につけたり、カイロや湯たんぽを当てたりして、下腹部を冷やさないように心がけましょう

首、手首、足首などを重点的に温めるのも冷え対策に効果的です。

また、ショウガや温かいココアなど、体を温める飲み物を摂取するのも有効です。

(2)うつ伏せで寝る

枕などを子宮の部分にあて、うつ伏せで寝ると痛みがやわらぐこともあるようです。

私自身、2人目を出産した時は後陣痛がとてもツラかったのですが、助産師さんに相談したところ、痛みを感じるときにはうつ伏せになることをすすめられました。

下腹部に当てる枕やクッションはなるべく柔らかいものを選び、子宮を強く圧迫しすぎないようにしましょう

(3)なるべくリラックスして過ごす

不安や恐怖感が大きく、緊張した状態になると痛みを感じやすくなります。

後陣痛は生理的な現象であり、体の回復のためには必要な痛みだと割り切って、なるべくリラックスして過ごすようにしましょう。

好きな音楽を聞いたり、読書をしたりなど、自分がリラックスできる環境を作って後陣痛を乗り越えましょう。

(4)アロマオイルでマッサージ

子宮の痛みを和らげるには、マッサージをすることも一つの手です。とくにアロマオイルを用いることで精神的な落ち着きも一緒に得ることができます

下腹部を自分でマッサージするのも良いですが、パートナーに腰を揉んでもらうのも効果的ですよ。

アロマオイルを用いたマッサージの手順は以下の通り。

1.イランイラン、クラリセージ、ゼラニウムなどの精油を用意する(各1滴程度)
2.キャリアオイル(10cc)と精油を混ぜ合わせる
3.完成したマッサージオイルで子宮辺りの下腹部をさする

このほか、ツボを押すことで痛みを和らげることもできます。

(5)骨盤ベルトを使う

産後は骨盤が歪んだ状態にあるため、骨盤ベルトで矯正するママは少なくありません。

そんなママたちから多く聞かれるのは、「骨盤ベルトをしたら後陣痛が軽減した」ということ。

なぜ骨盤ベルトで痛みが軽減されるのかという具体的なメカニズムは謎ですが、骨盤矯正もかねて一度試してみてはいかがでしょうか。

(6)授乳を控えてみる

授乳をするとオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮の収縮が促進されます。そのため、後陣痛がひどくなってしまう場合があります。

赤ちゃんに母乳を与えることも大切ですが、どうしても痛みに耐えられないという場合は一旦授乳を控えるのも一つの手です。

後陣痛の痛みが強いときは遠慮せずに相談しよう

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あまりに痛みが強くて眠れない、授乳ができないといった場合には、遠慮せず医師に相談しましょう。

場合によっては子宮収縮剤を止めたり、授乳に影響のない範囲で鎮痛剤を出してもらえたりすることもあります。

プレママのためのポータルサイト『プレママタウン』が行ったアンケートによると、『後陣痛が陣痛より痛かった、陣痛と同じくらい痛かったと回答したママは全体の約15%程度』にとどまっていますが、鎮痛剤を処方してもらったという体験談も複数見られます。

必要な痛みとはいえ、ママのストレスが大きくなってしまうのは望ましくありませんから我慢しすぎは禁物です。

後陣痛の体験談

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『それまでも後陣痛はあったのですが、4人目の出産はとんでもない痛みでした。特に授乳のときはガマンできないほどの痛みに襲われました。ただ、痛み止めの薬がよく効いてなんとか乗り越えることができました。陣痛ほどではないにせよ、相当な痛みであることは間違いないですね』(30代の経産婦ママ)

『出産を終えてホッとしたのもつかの間、数時間後に激痛におそわれ、また陣痛が始まったのかと思うほどでした。病院から痛み止めをもらいましたがほとんど効果を感じることができず、意識ももうろうとするほど。体力を回復させるために食事をとらなければと思うのですが、それもままならず、しかも長時間続く上にいつおさまるかも分からないという地獄を味わいました』(30代の経産婦ママ)

『産後2日目から子宮収縮の薬をやめたのですが、夜になって激痛が……。結局、痛み止めを処方してもらうことになりました。授乳があるのであまり強い薬も飲めず、結局痛みをガマンしながら過ごすことになりました』(20代の初産ママ)

『痛みを怖がって授乳をしないと長引くだけだと言われ、短期決戦だと思いどんどん母乳を飲んでもらった。それでも産後1週間以上は痛みが続いたので、気が遠くなるような思いだった。母体が回復している痛みだと聞いてなかったらパニックになっていたと思う』(20代の経産婦ママ)

このように、後陣痛の痛みの強さや乗り越え方も人それぞれ。

多くのママが乗り越えてきたものだと思えば、実際に後陣痛に向き合う際にも少しは気が楽になるのではないでしょうか。

まとめ

「後陣痛のしくみ」や「後陣痛を和らげるコツ」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

産後は赤ちゃんの授乳やお世話で大変ですが、後陣痛がひどい人はそれもままならない場合があります。

後陣痛が起こる期間や痛みを和らげるコツを知って、なるべく快適な産後生活を送るようにしたいですね。

●ライター/小柚子(フリーライター)
●追記/パピマミ編集部
●モデル/杉村智子(まさとくん)

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