『羊水過多症』の症状と原因、予防法とは?

『羊水過多症』の症状と原因、予防法とは?

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【ママからのご相談】
そろそろ赤ちゃんをと思っています。私は美容の為に毎日お水をたくさん飲んでいるのですが、この前何かで羊水過多症という病名を見て、「お水の飲み過ぎも良くないのか」と少し不安になりました。妊娠する前から気を付けた方がいいのでしょうか?
a 羊水過多症の原因は母体、胎児双方にあります。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。

妊娠を考え始めると色んな事が気になりますよね。不安を1つずつ解消していくのはとてもいいことだと思います。

さて、ご相談の羊水過多症ですが、実は近年増加傾向にあります。そうはいっても美容や健康のためにお水をたくさん飲むことが原因ではないのでご心配なく。

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そもそも羊水とは?

妊娠すると子宮内にある「卵膜(らんまく)」という膜が赤ちゃんを囲みます。その卵膜をみたしている水分のことを「羊水」といいます。

羊水の機能としては、

  • 胎児の呼吸の練習になる
  • クッションの役割になる
  • 筋肉・骨格を発達させる

が挙げられます。

1.胎児の呼吸の練習になる

胎児は羊水を飲み、肺に取り込むことで生まれたあとのための呼吸の練習をしています。

飲み込んだ羊水はおしっことして外に排出します。

 2.クッションの役割になる

羊水は、お母さんがおなかをぶつけてしまうなどの外からの衝撃を防御するクッションの役割になります。

つまり、羊水がおなかの中の赤ちゃんを守っているのですね。

3.筋肉・骨格を発達させる

羊水の中であかちゃんは自由に動き回ります。
赤ちゃんが子宮内で身体を動かすのを私たちは胎動として感じるのですね。

羊水過多症とは?

羊水過多症とは、一般に正常妊娠では妊娠8か月で羊水量が最大で約700mlと言われているのに対し、800ml以上になるような病態です。正常な場合ですと、次第に減っていき、出産の時には200ml~400mlくらいになるのが正常です。早産の原因となるほか、様々な異常の徴候でもあると言われています。

羊水量の測定はエコー検査で行われることが多いようです。羊水ポケットが8cm以上であれば羊水過多症と診断されますが、羊水量は正常妊娠でも様々な値が出るため、診断は非常に難しいようです。

母体が感じる症状としては腹部腫大、子宮底上昇、横隔膜挙上、胃の圧迫、呼吸困難などがあります。また胎動が分かりにくかったり、妊娠高血圧症候群のリスクも高くなります。

また、胎児にも先天性異常が出るリスクが存在します。

過多の反対の現象として、羊水過少症という現象も存在します。

これは文字どおり、羊水が通常よりも少なくなること発育不全や場合によっては死亡することもある合併症を引き起こします。

羊水過多症の原因は?

羊水過多症が起きる原因は何があるのでしょうか?いくつかの場合について説明します。

母体が原因の羊水過多症

近年、母体が原因の羊水過多症が増加傾向にあります。その一因が妊娠糖尿病の増加です。妊娠すると(妊娠20週以降)血糖値が下がりにくくなり『高血糖』状態になります。その原因は、胎盤から出るホルモン(インスリン拮抗ホルモン)が血糖値を下げる役割を持つインスリンの効き目を弱めたり分解したりして受付けなくなるからです。

通常、すい臓からのインスリン量が約3倍に増えることで血糖値を上げないよう調整するのですが、量が足りなかったり、増えない妊婦さんは高血糖のままです。 もともと肥満気味でインスリンの効き目の悪い人や、巨大児を産んだことがある人、親兄弟姉妹で糖尿病を患っている人などもなりやすいと言われています。

ここ数年、妊娠糖尿病の患者数が増加してきているのは、診断基準をより厳密にしたせいもありますが、特に食生活食習慣において糖質や脂肪分の取りすぎなどの偏りが原因で血糖異常をもっている妊婦さんも増えてきています。

また、高齢出産の影響もあると考えられています。年齢とともに体内でのインスリン分泌能力も下がってくるので、35歳以上の妊婦さんはリスクが高くなるからです。

胎児が原因の羊水過多症

羊水は主として胎児の尿、肺胞液から作られていて、嚥下(飲み込む事)により胎児に吸収されます。

胎児の羊水の吸収量が低下する原因には、「食道閉鎖症」「十二指腸閉鎖症」「横隔膜ヘルニア」などによって消化管の通過障害が起こることがあげられます。

通常は胎児によって吸収する量と排出する量のバランスは安定していますが、バランスが崩れると羊水量に異常が起こります。

バランスが崩れてしまう原因として考えられるのは、胎児の嚥下(えんげ)障害や胎児奇形(脊椎破裂、消化管閉鎖)や多胎(双子等)、胎児水腫があげられます。

嚥下障害は、食べ物をうまく飲み込む事ができない症状のことをさします。嚥下障害は「無脳症」「水頭症」などなにかしらの疾患によって引き起こされます。

嚥下障害によって胎児による羊水の吸収量が下がると排出量とのバランスが合わなくなってしまいます。

また、双子など多胎の場合も羊水過多になりやすいと言われています。

多胎の場合、羊膜も大きくなりますし、赤ちゃんの人数も多いためです。

 

このようにいくつか考えうる原因はありますが、60%は原因不明とされています。

遺伝による要素も非常に多いようです。

羊水過多症の症状

ここからは、羊水過多症の症状をご紹介していきます。

逆子

羊水が多いことで動くことが多くなってしまいますので、頭を上に上げる逆子になったり、横を向いてしまう胎児異常、胎勢異常が起こるリスクがあります。

常位胎盤早期剥離

羊水過多で破水した際に空隙な支給内圧の低下が起こり、正常な位置の胎盤が剥がれてしまうことが起こります。

胎盤が剥がれてしまうと、赤ちゃんは酸素を受け取ることができなくなってしまうので、胎児ジストレスになる危険があります。

その場合には、緊急帝王切開を行う必要があります。

胎児ジストレス

胎児仮死の状態になり、早期剥離、臍帯脱出などが起きやすくなってしまいます。これが原因で低酸素症や無酸素状態になった胎児は呼吸を行うことができず、胎児ジストレスになってしまいます。

臍帯脱出

通常は、出産時には赤ちゃんがうまれ、そして臍帯が出てきますが、破水後に臍帯が先に出てしまい、胎児が低酸素症になってしまうことがあります。

低酸素症になり、胎児ジストレスになる危険をはらんでいるので、この場合も緊急帝王切開の必要が出てきます。

羊水過多症と先天異常の関連性

羊水過多症の胎児の約20%には、二分脊椎や無脳症などの先天異常があるといわれています。

特に、十二指腸閉鎖症が原因の場合、ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率が高いようです。

羊水過多症は前期破水や常位胎盤早期剥離などの異常分娩を引き起こしやすいため、

先天異常の胎児の周産期死亡率は健常児の約2~7倍になります。

また、羊水過多症は早産になりやすいため、未成熟な「低出生体重児」が生まれて、

成長してから学習障害や聴覚障害などさまざまな障害が残る可能性も否めません。

羊水過多症の原因が妊娠糖尿病の場合には、胎児の膵臓(すいぞう)からインスリンが過剰に分泌されることで

「巨大児」になりやすくなります。巨大児として生まれると、呼吸障害や低血糖、心不全症状を発症する危険性があります。

ただし、とりわけ原因不明の羊水過多症の場合には、無事に出産できて赤ちゃんに目立った障害もなかったという声はたくさん聞かれますよ。

羊水過多症の診断方法

羊水の量を実際に測定することは困難です。

しかし、正常な値を保っているかは、妊婦健診の経腹超音波(エコー)検査で「羊水インデックス(AFI)」または「羊水ポケット」を測って推定することができます。

AFIは、子宮内を4分割してそれぞれの羊水の深さを合計した数値です。一方、羊水ポケットは、羊水腔が最も広くなる断面で、胎児とへその緒を含まずに描く最大の円の直径を指します。AFIが24cm以上、あるいは羊水ポケットが8cm以上の場合、羊水過多と診断されます。

さらに、羊水過多とともに、子宮が急激に大きくなって体重が増えるといった自覚症状がみられると羊水過多症と診断されます。

なお、羊水過多と診断された場合には、エコー検査やMRIを行い、胎児に先天異常があるかどうか詳細に調べていきます。

羊水過多症の治療方法

羊水過多症と診断された場合は、妊娠中は入院をして、安静に過ごし、早産を防止します。

子宮壁が引き伸ばされることになるので、必要に応じて子宮収縮抑制薬を投与する場合もあります。

原因により治療法は異なります。

例えば、妊娠糖尿病が原因の場合は、食事管理やインスリン療法により、症状を改善させましょう。

羊水が増えすぎて、呼吸困難等の圧迫症状が強い場合は、注射針等で直接羊水を抜き取る場合もあります。

羊水が急激に減ると、胎盤の早期剥離や陣痛が起こるリスクが高くなるため、徐々に抜いていくような療法が取られます。

予防法は?

上に書いたように、原因の60%は不明とされています。そのため、確実に予防をすることは困難とされています。

妊娠糖尿病の予防がそのまま羊水過多症の予防につながるでしょう。

また当然のことではありますが、妊娠長は栄養バランスの良い食事を特に心がけ、適度な運動も加えながら生活習慣を整えるようにしましょう。

まとめ

羊水過多症は原因がわからない一方で、様々なリスクが想定されます。安静にして、早産を防いだり、

健康な食生活を心がけるなど、当たり前のことからまずは始めてみましょう。

また、心配が高まるようであれば、それも身体に良くないことです。

気なったら病院に行くこととして健やかなマタニティライフを送れるよう心掛けてくださいね。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

●追記/パピマミ編集部

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