子育てで身についた私のスキル
2019年12月24日 | よみもの子育てで身についた私のスキル

息子と毎日を共にし、もうすぐ4年目になろうとしている。
常になにをしでかすか分からない彼の扱いもかなり手慣れたものだ。
ちょっとやそっとの息子のやらかしになんぞ動じない「THE男子ママ」という雰囲気がいつの間にか自分からにじみ出てきた気がする。
この4年で大分たくましくなった。
ちなみに。 私は息子が産まれる前から、そんなたくましかったわけではない。
私は「うっかり」に手と足が生えて生活しているような人だった。
うっかりが私の本体である。よって、対極にある「しっかり」なんぞどこにも見当たらない。
それが産前の私だ。 そんなユキミが子どもなんか産んで大丈夫なのか?育てていけるのか? という不安を、私は産前周囲に与えまくっていた。
しかし人とは変わるものだ。 息子が産まれてからというもの生活は一変。
1つのことをじっくりとやることは不可能になった。
そこで必然と
抱っこの右手に神の左手。
右手で常に息子を抱っこし、神の左手で掃除や食事の準備。
なんならオムツ替えなんかも片手でできるようになった。
そして息子が動きだすようになってからはこれまた一変。
常に危なっかしい行動をとる動く危険を抱えている。
お座りができるようになったかと思えば、ふと気を抜いた瞬間後ろに倒れこみそうになる息子。
歩けるようになったか思い外に出れば、そんな息子の安全を1秒たりとも気を抜かずに見守らなければならない。
母はいつでも子にアンテナを張り巡らせてなければならんのだ。
自分がうっかりしている余裕なんかない。 そうか。私がうっかりしていたのは余裕があったからなのか、余裕がなかったらうっかりなんかしないのか。と、産前自分がいかに四六時中余裕にまみれていたかをここへきて思い知った。
・マルチタスク力
・危機察知力
この2つは子育て中、こちらの有無を言わさず養われるスキルなのだと痛感。
とはいえ、もともとぼんやりしていた性格の私にはとてもありがたいスキルの獲得。
是非ともこのまま多少なりともしっかりした性格を定着させたいものだ。
そして今年の4月。母として家庭を回し、息子の安全を24時間守り続けた3年間に終止符が打たれた。
息子が幼稚園へ通い出したのだ。 彼が日中家にいる時間は少なくなり、買い物も大体息子が幼稚園へ行っている間にすませることが多くなった。
あんなに24時間どこへでも一緒だったのに、息子との2人きりの時間はいっきに減った。
そして…
余裕が生みだすものそれは…「うっかり」。
息子という緊張感がなくなった瞬間こうも「うっかり」の魔の手が私を襲うのか…と思ったが。
多分産後3年間が異様に頑張れていただけなのだ。
私が多少だがしっかりしてきたのは、全て息子によるおかげなのだな…、と感じた出来事だった。
このままいくと私は、息子の子育てが全て終わった瞬間きっとボケるだろう。
その時をあふれる余裕で持て余し「うっかり」が行き過ぎ「ボケ」にならないように、今から少しずつ自分の時間を充実させておこうと思った。
●ライター/ユキミ
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