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「気持ちだけ受け取りたい…!!朝のお手伝い」

「気持ちだけ受け取りたい…!!朝のお手伝い」

 

母達の朝は忙しい。 朝食作りにお弁当作り、子どもの身支度、夫の送り出し、ゴミ捨て、洗濯…などなど。

それらの通常任務をこなす傍ら自らの身支度もしなくてはならない。

朝の時間は1分1秒でも惜しい。

もうハッキリと 「朝は忙しいから1人で遊んでおいとくれ」 という言葉が私の喉まで出かかっているのだが、そんなことは断じて言えない。

きっと子どもながらに「母忙しそうだな、何か手伝いたいな」と気を利かせての一言なのだろう。

我ながらやさしい息子を持った。

その優しさ、なんとかして受け取ってやりたいではないか。

ここで息子の気持ちを汲んで、やりたい欲を満足させて。

「お互い1日をハッピーな幕開けにしたい!!」 と、私の心に「いいお母さん」になりたい欲が芽生えた。

が、慣れないことはするものじゃない。 欲深く「いいお母さん」になりたいと思った結果、後で私は多大なる後悔をすることになるのだ。

私の「いいお母さん」欲の結果。朝の忙しい台所は荒れに荒れ、どんどん時間がなくなる。

それと比例して私の余裕も心身ともになくなってきた。 息子がゆっくり人参をむく姿を能面のような顔で見つめている。 この時点で我が家には「いいお母さん」はどこにも見当たらない。

ふと時計に目をやると、出発まで30分を切っていた

。 息子はまだ朝ごはんも食べていないし、顔も洗ってない、歯も磨いていない。

なんならまだパジャマのママだ。幼稚園に行ける準備が1つもできていない。

そんな息子を見て私も焦り大急ぎで準備を進めるが、急いでお茶を水筒に入れようとしたらこぼし、カバンにハンカチティッシュを入れ忘れる。

人間焦ると普段しないミスをどんどん勃発する。 その結果更に時間がなくなり、その割にやることは進んでおらず、バスの時間だけが刻々と迫ってくる。

そして最終的には息子をせかす羽目になる。

朝から私に「早くして!」とせかされた息子は 「朝ごはん食べない!!」 「もう幼稚園行かないぃぃぃぃ!!」 と大荒れ。 もうお手伝いをスタートした時の、ウキウキしていた彼の表情はどこを探しても見当たらない。

なんとかバスの時間までに準備を終えて、無事幼稚園バスに押し込んだが 「お互い1日をハッピーな幕開けにしたい!!」という当初の目的は全く叶わなかった。

こんなことなら朝の忙しい時間のお手伝いを気持ちだけ受け取り、余裕を持って家を出た方が親子でよい1日のスタートが切れたのでは…と反省したが、もう後の祭りである。

やれやれ…と、息子を送り終えてバス停から家に戻ってくると。玄関には息子が怒ってひっくり返した靴が散らばり、リビングには彼が脱ぎ散らかしたパジャマが散乱し。

キッチンのシンクにはお手伝いでむいてもらった人参の皮があたりそこらに飛び散っていた。

ちなみに朝の慌ただしさに負け、洗濯は全くの手付かずである。

お手伝いって一体なんだろう…、と考えさせられる朝だった。

●ライター/ユキミ

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