逆子は放っておくとどうなるの?原因と直し方4つ
2019年11月6日 | よみもの逆子は放っておくとどうなるの?原因と直し方4つ

妊娠検診で逆子と言われ、不安を感じている妊婦さんも多いのではないでしょか?でも、慌てることはありません。なぜなら、妊婦さんのおよそ7割が逆子を経験すると言われていまるからです。
今回は、逆子になってしまう原因と直し方を4つご紹介します。
逆子とは?
赤ちゃんは頭のほうが重いので、羊水の中では、通常頭を下にした「頭位」で浮かんでいます。逆子はそれとは逆に頭が上、足が下の「骨盤位」の体勢になってしまうことをいいます。
妊婦さんのおよそ7割が逆子を経験
妊娠8ヵ月ぐらいまでは、赤ちゃんの身体はまだ小さいため、羊水の中を自由にクルクル動き回っている状態です。そのため、およそ5〜7割の赤ちゃんが逆子の時期を経験すると言われています。逆子は、そんなに珍しいことではないようです。
たとえ逆子であったとしても、妊娠24〜27週で約90%、妊娠28〜31週で約80%、妊娠32〜35週で約65%の人が自然に頭位に戻ると言われているので、慌てず経過を見守りましょう。
どうして逆子になるの?
病気で子宮の形が変形し、赤ちゃんが居心地のいい体勢をとるために、逆子になるケースがあります。
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・前置胎盤
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・子宮筋腫
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・卵巣嚢腫(のうしゅ)
ほかにも、ママや赤ちゃんの物理的な原因により、逆子になることもあります。
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・多胎
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・子宮の奇形
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・ママが小柄で狭骨盤
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・へその緒が短く、赤ちゃんが下を向きにくい
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・羊水が多くて赤ちゃんが動きやすい
逆子の直し方4つ
逆子は自然に直ることが多いので、あまり慌てることはありませんが、赤ちゃんが成長して回転しづらくなる28週を過ぎても直らない場合は、以下の方法を試してみましょう。
「逆子体操」をする
逆子体操は、赤ちゃんがお腹の中で活発に動いている時間帯を見計らっておこなうのがポイントです。
<逆子体操のやり方>
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うつぶせの状態から両膝を立てる
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上半身はクッションで固定しながら、ぐっとお尻を天井に向けて突き上げる
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そのまま、15〜20分キープ
※お腹が張ったらすぐにやめること。また、妊娠高血圧症候群と診断された方や切迫早産など、安静指示が出ている人は絶対にやってはいけません。
「外臥位(そくがいい)」の体勢をとる
ママが横向き(側臥位)の体勢をとることも効果があると言われています。赤ちゃんの背中が上になるようにし横になることがポイントなので、健診のときに、赤ちゃんの背骨の位置を医師に確認してみましょう。
「ツボ」を刺激する
血流をよくする以下のツボをお灸や鍼で刺激することで、逆子を直します。
足の内くるぶしから指四本分上にあるツボ・至陰(しいん)
足の小指の爪の外側生え際にあるツボ
※妊娠中、押してはいけないツボもあるので、専門家に診てもらうことが鉄則です
「外回転術」をしてもらう
熟練の医師や助産師が、ママのお腹の上から手を当て、超音波で確認しながら骨盤にはまりこんでいる赤ちゃんのお尻を持ち上げるようにして向きを変える方法です。
それでも逆子が直らなかったら?
逆子のまま出産を迎える妊婦さんは、全体の3〜5%程度です。
逆子で出産する場合、小さな手足から先に出てくることになるので、産道が十分に広がりません。また、へその緒が頭と産道に挟まれて、赤ちゃんに十分な酸素を供給できなくなり生命の危険がともなうため、38週ごろに帝王切開になるケースが多いです。
同じ逆子でも、経産婦で赤ちゃんのお尻が下にある場合は経膣分娩をすることもありますが、逆子のタイプや赤ちゃんの大きさ、ママの骨盤の広さや、初産か経産かによっても出産方法は異なってきます。医師の判断をあおぎましょう。
最後に
逆子は妊娠中によく起こること。とはいえ、自然に直ることが多いので、慌てずゆったり過ごしましょう。帝王切開になってしまった場合は、手術の流れや術後の状態、入院中の過ごし方などを医師から十分に説明を受けて、お産の当日は緊張しないように心がけることが大切です。
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