妊娠後期の貧血に要注意!妊娠中の貧血予防と治療法とは?

妊娠後期の貧血に要注意!妊娠中の貧血予防と治療法とは?

妊娠後期になると赤ちゃんもお腹の中で手足を活発に動かし、羊水の量もぐんと増えるので一気に妊婦さんらしい体型になります。お腹が大きくなるのと同時に、赤ちゃんも1日ごとにグングン成長し、たくさんの栄養分を必要とします。
 

そして、妊娠後期はママが貧血になりやすい時期でもあります。

 

今回は、妊娠後期に起こりやすい貧血について、解説していきます。

 
 

妊娠中はどうして貧血になりやすいの?

妊娠中はどうして貧血になりやすいの?
貧血とは、身体の細胞に酸素を運ぶ役割のある血中のヘモグロビンが減少している状態のこと。血中のヘモグロビン濃度が11.0g/dl未満になると貧血と診断されます。
 
妊娠中に貧血になりやすいのは、赤ちゃんと胎盤を成長させるのに、たくさんの血液が必要になるため。妊娠中は体内の血液量が妊娠前のおよそ1.4倍に増えます。しかし、水分(血漿成分)の増加に対して、赤血球の増加が追いつかず血液が薄い状態になると、妊娠中の「鉄欠乏性貧血」の主な原因となります。
 
 

妊娠中に貧血になるとどうしていけないの?

貧血になると低酸素状態になるため、動悸や息切れ、目眩などのほか、身体がとても疲れやすくなります。
 
よほどひどい貧血でない限り赤ちゃんへの影響はありませんが、母体への影響はさまざま。出産のときの出血量が増えたり、産後の母体の回復が遅れたりするため、出産前に治療しておくのがベストです。
 
 

貧血予防に効果的な食事とは?

レバー
主な改善方法は、食事療法になります。貧血に効果のある食事は以下の通り。

豚や鶏のレバー

レバーは鉄分を多く含む食材。ただし、妊娠初期はレバーに多く含まれるビタミンAをとり過ぎてはいけないので、適量にとどめること。
 

しじみやあさりなどの貝類

貝類には鉄分のほか、赤血球を合成するのに必要なタンパク質も多く含まれます。
 

ほうれん草

鉄分を豊富に含む代表的な野菜であるほうれん草。ただし、ほうれん草のアクは鉄分の吸収を妨げてしまうので、茹でた後は流水にさらすこと。
 

酢+鉄分

鉄分は米酢やリンゴ酢などと相性がよく、合わせて摂取すると鉄が胃の中で溶けやすくなります。献立に酢の物を一品加えるのがオススメ。
 

ビタミンC+鉄分

ビタミンCは体内で鉄分の吸収を助ける働きがあります。芋類、果物、野菜などに豊富に含まれているので、毎食とるのがベストです。
 

動物性のタンパク質+鉄分

ヘモグロビンの主原料は鉄とタンパク質なので、牛肉やまぐろといった魚の動物性タンパク質と一緒に鉄分をとると、消化吸収がアップします。
 
 

病院ではどんな治療をするの?

病院ではどんな治療をするの?
食事療法を続けても改善が見られない場合は、病院で鉄剤が処方されます。筆者も妊娠中期から出産直前までずっと貧血だったので、鉄剤を服用していました。鉄剤はお茶と一緒に飲むと、お茶に含まれるタンニンと結びついて吸収が悪くなってしまうため、必ず水で飲むこと。
 
また、鉄剤を飲み始めると便が黒くなりますが、これは吸収されない鉄分が便から排出されるためです。鉄剤が身体に合わず、胃のむかつきや便秘などになる人もいるようなので、おかしいなと思ったら、すぐに医師に相談しましょう。
 
服用では改善されず、重度の貧血になると、鉄剤の注射をされる場合もあります。
 
 

まとめ

妊娠中の貧血は、徐々に身体の中が貧血状態に向かうため、自覚症状のないまま進行してしまうこともあります。きちんと妊婦健診を受けて、自分の身体の状態を知ることが大切です。そして、もし貧血と診断されても慌てないこと。正しい食事を心がけ、薬を処方されたらきちんと服用を続けることで改善されていきます。
 
出産に向けて母体の調子を整えて、元気な赤ちゃんを産んでくださいね!
 
 

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