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帝王切開でも二人目は経膣分娩ができる!?二人目妊娠のタイミングとVBACについて

帝王切開でも二人目は経膣分娩ができる!?二人目妊娠のタイミングとVBACについて

はじめての赤ちゃんがすくすくと成長し育児にゆとりができてくると、そろそろ考えはじめるのが二人目のタイミング。ただ、ひとり目を帝王切開で出産した場合はママのおなかの傷の回復に時間が必要なため、ある程度の期間を設けなければなりません。

 

そこで気になるのが、どのくらいの期間が必要なのかということ。また、「二人目は経膣分娩で出産したい」という思いを抱いているママもいるかと思います。そこで、帝王切開と二人目の出産について、まとめてみました。

 

 

二人目妊娠のタイミング

二人目妊娠のタイミング

帝王切開では赤ちゃんを取り上げるために子宮を切開するので、切った部分の子宮の壁が薄くなっています。妊娠すると赤ちゃんの成長にともなって子宮が膨らみますが、傷が完全に癒えていないと破裂するリスクが高まります。帝王切開で出産したあと、次の妊娠までにある程度の期間を必要とするのはそのため。

 

通常、妊娠のふくらみに耐えられるくらいまで傷が回復するには1年ほどかかるといわれていますが、個人差も大きいため、2~3年ほどの期間をあけるようにすすめることが多いようです。

 

 

二人目の妊娠までに気を付けたいこと

二人目の妊娠までに気を付けたいこと

「授乳中は妊娠しない」とまことしやかに囁かれていますが、授乳中でも排卵がはじまることはあります。「生理がまだ来ていないから」と安心していると最初の排卵で妊娠してしまうことも。妊娠を避けたい時期はしっかりと避妊しておきましょう。

 

なお、もし妊娠してしまった場合は、まずは主治医の先生に相談しましょう。子宮の回復具合によってはそのまま妊娠を継続できることもあります。

 

 

二人目も絶対に帝王切開になるの?

帝王切開でも二人目は経膣分娩ができる!?二人目妊娠のタイミングとVBACについて

帝王切開の傷の部分は組織がかたくなり、柔軟性が弱くなっています。そのため、陣痛などによる子宮の収縮に耐え切れず破裂する恐れがあるので、リスク回避として2回目以降の出産も帝王切開をすすめることが多いようです。

 

また、最初の出産が帝王切開になった理由によっては、二度めも同じことが起こる可能性が高いとして帝王切開になることも。

 

ただ、「絶対に帝王切開でなければいけない」というわけではなく、ママのおなかの回復具合や妊娠の経過によって、経膣分娩を選べる場合があります。

 

 

二人目を経膣分娩できる「VBAC(ブイバック)」とは?

二人目を経膣分娩できる「VBAC(ブイバック)」とは?

帝王切開で出産したママが、次の出産で経膣分娩することを「VBAC(Vaginal Birth After Cesarean)」といいます。

 

前述のとおり子宮破裂などの危険をともなうため、VBACを取り入れているのは万一のときに母子をケアする態勢が整っている病院がほとんど。希望する場合は医師に相談してみましょう。

 

ただ、VBACを受けるためには妊娠経過や出産時の状態に一定の条件があります。

 

VBACを受けられる条件

  • ・満37週~41週未満に自然陣痛がはじまる
  • ・赤ちゃんが大きすぎず、胎位に異常のない単胎
  • ・妊娠の経過が順調で、妊娠合併症などもない
  • ・児頭骨盤不均衡(ママの骨盤と赤ちゃんの頭の位置のバランスが悪い状態)がない
  • ・前回の帝王切開による子宮の切開部が横向き(おなかの表面ではなく子宮の傷)
  • ・過去の帝王切開は1回で、それ以外の子宮切開創がない
  • ・前回の帝王切開後の経過が順調
  • ・前回帝王切開に至った理由と同じ状況ではない
  • ・子宮破裂の既往がない
  • ・帝王切開への切り替えが迅速にできる
  • ・ママと家族から、インフォームド・コンセントが得られている

 

分娩中は分娩監視装置(胎児心拍陣痛計)を装着して連続した監視をおこない、万一に備えて点滴の準備もしておきます。ただ、子宮収縮剤(分娩誘発剤)を使用すると子宮破裂のリスクが高まるため、破水しても積極的な使用はできません。また、妊娠経過やお産の進み具合によって帝王切開に切り替えることもあります。

 

VBACでの子宮破裂の割合は100人に1人ほど。希望する場合は夫婦でよく話し合い、事前に医師の話をしっかりと聞いておくとともに、その病院で今までどのくらいの症例があって経過がどうだったかなども調べておきましょう。

 

 

最後に

二人目の妊娠にちょっぴり注意が必要な帝王切開ですが、新しい家族を迎えることに出産方法は関係ありません。タイミングも出産方法も、ママと赤ちゃんが元気にお産を乗り切ることをいちばんに検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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