妊娠初期や妊娠中の飲酒…赤ちゃんへの影響は?いつから影響する?
2019年9月19日 | よみもの妊娠初期や妊娠中の飲酒…赤ちゃんへの影響は?いつから影響する?

妊娠中の飲酒が良くないとはよく言われますね。妊娠すると多くの女性が飲酒を控えます。妊娠に気づかない超初期段階でお酒を飲んでしまい、赤ちゃんにどのような影響があるのか不安を感じる方も。
また、なかには妊娠後もなかなかお酒がやめられないという方も。妊娠中の飲酒がなぜ良くないのか、理由を知るためにぜひこの記事を参考にしてください。
妊娠初期の飲酒について
妊娠初期とは?
妊娠初期とは妊娠0週~15週までです。妊娠0週というのは最終月経終了後なので、実際に妊娠が成立しているわけではありませんが、計算上の起点となる週です。
多くの方が妊娠に気づくのは妊娠4週~7週ごろです。ちょうど妊娠検査薬で陽性反応が出る頃で産婦人科でも妊娠判定ができます。月経不順の場合はすぐに気づかないこともありますが、その後15週ごろまでにはほとんどの方が妊娠に気づきます。
妊娠に気づかず飲酒した…影響は?
大きな問題はないとされています。
もちろん飲酒していないに越したことはありませんが、妊娠に気づく前の段階であればまだ胎盤が作られておらず、ママの血液から赤ちゃんに栄養を送っていないためです。
ただし、本当にまったく影響がないかどうか研究結果が発表されているわけではありません。厚生労働省の指導では、妊娠初期の飲酒であっても胎児へ影響する可能性があると指導しています。
参考:-たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう-厚生労働省
飲酒はいつからやめるべき?
本来は、妊娠を希望したその日からやめるのが良いですが、少なくとも妊娠がわかった時点からすぐ飲酒を控えましょう。妊娠検査薬で妊娠がわかる時期はすでに妊娠4週~7週ごろになっているからです。
この時期は、血液を通じて栄養を送っていないとはいえ、赤ちゃんの体の器官が続々と作り上げられている時期です。
飲酒が胎児に与える影響
胎児性アルコール症候群
胎児性アルコール症候群とは、アルコールが胎児へ影響し脳の発育などが遅れ、言語や学習能力に障害を持って生まれる症状です。
コップ1杯程度のアルコールを飲んだ程度では胎児性アルコール症候群になることは少ないとされていますが、それがコップ2杯なら良いのか、1日おきに1杯ずつならOKなのかといた安全基準は明確になっていません。そもそも、アルコールの分解能力には個人差もあるからです。
特にアルコールに弱い人の場合、そのリスクは高まります。お付き合いでも一口でもアルコールは口にしないのが安心です。
奇形、未熟児、発達障害など
飲酒が胎児に与える影響は他にもあります。奇形や未熟児、発達障害などです。流産や死産の確率も高いと言われています。
この理由は、赤ちゃんはアルコールに免疫がなく、ママを通じて入ってきたアルコールを体から排出するまで長時間かかってしまうから。お酒を飲むママよりも、いわば赤ちゃんのほうが長時間酔っ払っている状態が続いてしまうんです。
妊娠したらやめる、だけど…
お酒が好きな女性なら、妊娠したら必ずやめるから今はまだ飲酒したい…と思っている人も多いかもしれません。ところが、妊娠をしてもお酒をなかなかやめられないという人もいるようです。
産婦人科医によっては、少量のアルコールならOKとする医師もいます。お酒を飲むことでストレスを溜めるよりも適度に飲んで発散するというスタンスです。それでも毎日の晩酌はNGですし、1週間に1回、グラス1杯までといったふうに制限が必要です。
いずれにしても、安全な妊娠生活と出産を迎えるためには自己判断で飲酒をするのはおすすめできません。必ず担当医師に確認するようにしましょう。
まとめ
妊娠初期の飲酒は大きな問題はないとされています。「飲んでしまった。大丈夫かな」と心配しすぎてしまうのはかえって母体に良い影響を与えません。すぐに飲酒を控え、赤ちゃんのためにリラックスした妊娠生活を過ごしましょう。
妊娠期間は通常40週、妊娠が分かってから9ヶ月程度経過すればママとなります。お酒が大好きな女性でも、人生のうちのたった9ヶ月間、きっぱり飲酒をやめてみませんか。飲酒を続けて不安を抱えたまま妊娠生活を送るよりも、穏やかな毎日になります。
最近では美味しいノンアルコール商品もたくさん発売されているので、試してみても良いですね。