おしるしから出産まで!本番で慌てないために出産までの流れを確認しよう
2019年9月7日 | よみものおしるしから出産まで!本番で慌てないために出産までの流れを確認しよう

出産予定日が近づくと毎日そわそわドキドキ、緊張が高まりますよね。母親学級や助産師さんのアドバイスを頭に入れ、病院へ持参する入院準備も万全だけど、それでも消えない不安もあるはずです。
そんな新米ママのみなさんへ、出産までの流れややるべきことなどをご説明します。
出産当日は突然やってきます。いつそのときが来ても良いように、本番を想定した流れを今一度頭に思い描いておきましょう。
出産に向けた体の変化、サイン
陣痛
陣痛というと激痛や耐えられない痛みといったイメージがありますが、出産に向けた体の変化として最初に訪れる陣痛は、生理痛と似通った痛みであることが一般的です。
「これ陣痛なのかな?」と疑問に感じる程度の弱さで始まります。
痛みの頻度は規則的な場合と、不規則な場合があります。規則的な場合はいずれ10分程度の間隔の強い痛みにかわりますが、不規則な場合は前駆陣痛と言われるものが多く、本陣痛が来るまで長いときは1日~10日かかることもあります。
痛みの程度や頻度、強い痛みに変わるまでの時間や日数はかなり個人差があります。すぐに強い痛みが始まっても良いように万全の準備をしておきましょう。
おしるし
おりものに血が混じることや出血がみられることをおしるしと言います。生理のような出血量ではなく、あくまで少ない量で、出産が近づくことで子宮口が開き、子宮頚管から分泌されている粘液と混ざったイチゴジャムのような形状であることが一般的です。
おしるしがあれば通常数日以内に陣痛が始まると言われていますが、必ずしもすべての人に起こるわけではありません。
破水
破水とは赤ちゃんを包んでいる羊水が流れ出ることです。
破水は本来、陣痛が起こり子宮口が大きく開いてから起こるものですが、前期破水と呼ばれる破水は陣痛よりも先に始まります。なお、一般的に破水というと多くの場合は前期破水を指します。
前期破水が起きるとまもなく陣痛が起こります。
ただし、前期破水は赤ちゃんを守っている羊水が少なくなっている状態です。陣痛やおしるしのサインとは異なり、赤ちゃんを守るために緊急を要することを覚えておきましょう。
出産のサインがきたらやること
出産のサインが来たら以下のような流れになります。陣痛やおしるしの場合と前期破水の場合とでは流れが異なりますので注意してください。
陣痛やおしるしが来たらやるべきこと
- 陣痛の痛みの間隔を測る
- パパ、家族へ連絡
- 余裕があればシャワーや家の用事を済ませる
- 病院へ連絡する(陣痛の場合は病院から指定された間隔になってから)
- タクシーを呼ぶ
- 荷物を持って病院へ向かう
初産の場合は特に、すぐに本陣痛や分娩が始まることは少ないため、落ち着いて身の回りの準備をする時間があることが大半です。病院へ連絡する際は陣痛の間隔を計測してからにしましょう。
前期破水が来たらやるべきこと
- 病院へ連絡
- 病院の指示のもと、タクシーを呼ぶ
- パパ、家族へ連絡
- 最低限の荷物を持って病院へ向かう
破水した場合は緊急を要しますが、まずは落ち着いて病院へ連絡し指示を仰ぎます。
動いたり歩き回ったりすると羊水がさらに漏れ出してしまうこともありますので、車の運転は避けタクシーで向かうようにします。また、重い荷物を持つことで下腹部に力が入り、同様に羊水が漏れ出してしまいます。最低限の荷物のみを持ち、残りは家族に持ってきてもらうようにしましょう。
入院~陣痛室~分娩室
病院へ到着すると、入院のための手続きや検査など一通り済ませます。その後、子宮口が一定の大きさに開くまで陣痛室で過ごし、その後分娩室に移り出産を迎えるというのが一般的な流れです。
お産の経過は、分娩第一期~第三期まで3つあります。
分娩第一期
規則的な子宮収縮が来てから子宮口が完全に開くまでの期間で、初産で10~12時間、経産で4~6時間程度かかると言われています。痛みは徐々に辛くなり、一番時間がかかる期間です。
分娩第二期
分娩第二期が始まると分娩室へ移るのが一般的です。
分娩第二期は子宮口が完全に開いて胎児が生まれるまでの期間で、初産で2~3時間、経産で1~1.5時間程度です。分娩第一期ではいきまず呼吸法で逃していましたが、分娩第二期では陣痛に合わせていきむようになります。
分娩第三期
赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出るまでの期間です。辛い陣痛が終わり、分娩台の上で2時間程度の後処理や経過観察があります。出産おつかれさまでした!
まとめ
今回は陣痛やおしるしなど出産のサイン~入院、分娩までの一連の流れをご説明しました。
出産予定日が近づいているママにとっては、ちょっとしたお腹の痛みに敏感な毎日を送っておられるはずです。ぜひ参考にしてください。
出産までの不安を0にすることはできません。しかし、本番の流れを知っておくことや入院準備を万全にしておくこと、万が一の連絡先をメモしておくことで不安を和らげることは可能です。
今できることは不安を少しでも和らげて、もうすぐ出会える赤ちゃんとの対面を楽しみにすることです。リラックスしてお産の日を迎えましょう。
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