不妊に効果あり!?ビタミン療法が不妊治療に効果的な理由とは
2019年8月23日 | よみもの不妊に効果あり!?ビタミン療法が不妊治療に効果的な理由とは

がんや糖尿病などの疾病に対して効果が認められているビタミン療法。
最近では不妊にも効果が期待できるとして一部の病院で取り入れられるようになり、注目を集めています。
今回は、不妊治療とビタミン療法の関係を、どのようなビタミンが不妊に効果があるのかも含めて詳しく解説します。
ビタミン療法とは
ビタミン療法とは、体に必要なビタミンを摂取することで疾病を治療したり、体質を改善することを目的とした治療法です。
有名なものでいえば、がんに対する高濃度ビタミンC点滴療法ですが、サプリメントや食事などで目的のビタミンを多く摂取することも含まれます。
不妊に対する効果
ビタミン療法は不妊に対しての効果が認められています。
アメリカのピッツバーグ大学で行われた研究によると、βカロテンやビタミンC、ビタミンEの摂取量と妊娠するまでに要する期間が関連することが報告されています。
つまり、βカロテンやビタミンC、ビタミンEの摂取量が多いほど妊娠するまでの期間が短いということです。
ビタミン療法をおこなうことで生殖器官の機能がサポートされると言えます。
不妊に効果が期待できるビタミン
ビタミンE:黄体ホルモン増加!
ビタミンEは、別名「子宝ビタミン」とも呼ばれるほど妊娠に大きく関連しているビタミンです。
なぜなら、妊娠に必要不可欠なホルモンである黄体ホルモンは、ビタミンEを原料としているからです。黄体ホルモンがしっかり分泌されることで受精卵が子宮内膜へ着床しやすい状態になります。
また、ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミンで、体のサビである活性酸素を除去する効果が期待できます。
男性の場合は、精子量を増加させるために病院で処方されることもあります。妊活中の夫婦は、女性だけでなく男性もいっしょに摂取するのがおすすめですね。
ビタミンEを多く含む食品
アーモンド・うなぎ・アボカド・かぼちゃ・ほうれん草・小松菜など
ビタミンC:ビタミンEの抗酸化作用を高める
ビタミンCは直接的に不妊に効果があるわけではありませんが、ビタミンEと一緒に摂取することでビタミンEの抗酸化作用を高める働きがあります。ビタミンEを単体で摂取するよりも、より力を発揮してくれるんですね。
ビタミンCを含む多く食品
キャベツ・ブロッコリー・ピーマン・いちご・レモン・緑茶など
どちらもサプリメントで摂取するのも良いでしょう。
その他のビタミンについて
ビタミンE・C以外にも、妊娠に効果があると言われるビタミンがいくつかあります。
体外受精の成功率が上がることが報告されているビタミンD、細胞の働きを正常化させることで月経不順や不妊を回避するビタミンAなどです。
ビタミン療法を受ける方法、注意点
さて、不妊へのビタミン療法の効果を説明しましたが、大量に摂取すればいいというものではありません。各種ビタミンの過剰摂取はさまざまな副作用が考えられますので避けましょう。例えば、ビタミンEの過剰摂取は骨粗しょう症や血が固まりにくくなるリスクを高めるという意見もあります。
ビタミンEの摂取量の目安は成人女性で6.5mg。妊活中で効果を期待する場合、100mg~300mgまでと考えておきましょう。
ビタミンCは水溶性のため余剰分は尿として排出されますが、1日2000mgを上限と考えておきましょう。
まとめ
不妊に効果があるといわれるビタミン療法についてご説明しました。
不妊治療でビタミン療法を取り入れているクリニックはまだ少なく、不妊クリニック以外の病院やご自身で食品やサプリメントなどからビタミン療法を取り入れるのが一般的です。
つい頑張ってしまう気持ちもわかりますが、ビタミンをたくさん摂取したからといってすぐに結果が出るとは限りません。ママもパパも妊活を通じて体質を改善していく、といったおおらかな気持ちでビタミン療法を取り入れるのがおすすめです。
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