冬の乾燥に負けない!静電気による髪の広がり・パサつきを防ぐ3つの方法
2019年8月3日 | よみもの冬の乾燥に負けない!静電気による髪の広がり・パサつきを防ぐ3つの方法

冬は髪の悩みが増える季節。乾燥してパサついたり、静電気で広がってしまったりして、ヘアスタイルがうまくきまらない人も多いのではないでしょうか。
カリスマ美容師の福田武士さんによると、冬のヘアケアのポイントは「保湿(水分補給)」と髪表面をなめらかにする「コーティング」。冬でも指通りが良くしっとり落ち着いた髪質へと整えるコツを教えていただきました。
冬に髪が広がる原因は「水分不足」と「摩擦」
福田さんいわく、冬に髪のパサつきや広がりを招く大きな原因は、次の2つ。
原因1:水分不足でダメージ進行
秋から冬にかけては、夏に受けた紫外線によるダメージや、乾燥した気候によって、頭皮や髪の水分や栄養が不足しやすくなります。
なかでも、水分不足には要注意。砂漠では植物が豊かに茂らないように、頭皮が乾燥した状態では健康的な髪が育ちません。また、髪の水分が不足すると、髪の表面を覆ってツヤを維持するキューティクルがはがれ、ダメージが進行。枝毛や切れ毛、パサつきなどの髪トラブルを招いてしまいます。
また、空気中や髪に水分が少ないと、静電気が起こりやすくなります。ダメージによる広がりも、静電気による広がりも、髪の水分不足が大きな原因なのですね。
原因2:摩擦による静電気
水分不足だけでなく、髪どうしの摩擦も、静電気で髪が広がってしまう大きな原因の1つ。
枝毛やパサつきなどの髪トラブルを抱えている人ほど、静電気にも悩んでいるもの。なぜなら、潤い不足や髪表面のカサカサが摩擦を生み、静電気を引き起こしてしまうから。乾燥でカサカサになった手にハンドクリームを塗ると潤って表面がなめらかになるように、髪にも水分とバリア機能をプラスするケアが有効だそうです。
自宅で実践できる、おすすめケアをうかがいました。
冬の髪トラブルを防ぐおすすめケア3つ
ケア1:毎日のトリートメントで保湿ケア
髪に潤いを与えるための“外側からのケア”には、保湿成分入りのトリートメント剤がおすすめです。髪に水分を与え、乾燥を防ぎやすくなります。保湿成分が多く配合されているものや、洗い流さないタイプを選ぶと、よりしっかりと保湿することができます。
ケア2:スタイリング剤は「オイル入り」をチョイス
髪に水分を補給したら、髪の表面をコーティングして潤いを逃がさない工夫を。“オイル入りのスタイリング剤”で髪をセットしましょう。
しっとりと重みのある状態に整えることで広がりを防ぎ、表面をなめらかにすることで摩擦による静電気を防ぎます。
ケア3:ニット帽やセーターに要注意!
髪の乾燥による静電気が気になる場合は、静電気を起こしやすいニット帽やマフラー、セーターなどのアイテムを避けるのも1つの方法。
どうしても冬のオシャレを楽しみたいときは、髪のケアを十分におこなってから。髪をオイル入りのスタイリング剤や洗い流さないトリートメントでセットしてから着用すると、静電気による広がりを抑えることができます。
内側からのケアも取り入れて、もっと潤う健康美髪へ!
髪は身体の一部ですから、栄養不足では健康的な髪が育たず、潤いやなめらかさをキープできません。ご紹介した3つの“外側からのケア”に加えて、髪の材料となるたんぱく質や、体内のはたらきを活性化させるビタミン・ミネラル類を不足させない食生活の工夫も大切だそうです。
食生活を整える“内側からのケア”で美しさを実現するための土台をつくり、 潤いとバリア機能をプラスする3つの“外側からのケア”を実践することで、荒れやすい冬の髪を整えていきたいですね。
【取材協力】
福田武士/EARTH平塚店 No.1カリスマ美容師