【保育士さんへインタビュー vol.2】子どもがかんしゃくを起こしたらこう対処して!かんしゃくを起こす原因と接し方とは?
2019年7月8日 | よみもの【保育士さんへインタビュー vol.2】子どもがかんしゃくを起こしたらこう対処して!かんしゃくを起こす原因と接し方とは?

パパ・ママの子育てのお悩みや疑問について、幼稚園や保育園の先生にアドバイスをいただく、インタビュー記事連載企画。
第2回目のインタビューは、「子どもがかんしゃくを起こしてしまったときの接し方」について、幼稚園の園長先生である大山先生にお話を伺ってきました!
子どもは急にかんしゃくを起こすことがあります。
子どもがかんしゃくを起こす原因とは?子どもがかんしゃくを起こした時の接し方は?
子どものかんしゃくについて保育のプロにお聞きした心構えをお教えします!
今回、インタビューした先生はこの方!
先生の似顔絵(左)を幼稚園のお子さんが書いてくれました!
先生と豆まきをした時の絵だそうです。
- 大山先生
- 保育歴34年
- 幼稚園の園長先生
- ご自身は幼稚園にも保育園にも通っていなかった
- 先生になったきっかけは自分が子どもの頃に経験できなかったことをなんでも経験できると思ったから
大山先生へのインタビュー
早速、お話を伺っていきましょう!
子どもが急にかんしゃくを起こしたとき、すぐに原因がわかればいいのですが、原因がわからないと子どものかんしゃくに付き合いきれず、イライラしてしまう方が多いようです。
子どもがかんしゃくを起こす原因にはどんなことがあるのですか?
A
そもそも、かんしゃくとは、自分の思い通りにならないことを泣き叫んだり、暴れることで感情を表現する行動のことです。
そのため、かんしゃくを起こす原因はその子どもそれぞれなのです。
考えられる原因としては、例えば、
- 大きな音がした
- プライベート空間に侵入された(距離が近くて怖い)
- 誰かが話している声が嫌
- 遊びたかったおもちゃで遊べなかった
など、その子にとっての恐怖や不快になるのではないかということです。

1歳半〜2歳頃になると激しいかんしゃくを起こすことがあります。
立って歩けるようになったり、手先が器用になるため、色々なことを感じられるようになります。
しかし、まだ言葉では十分に自分の気持ちを伝えることができないため、泣き叫んだり暴れることによって自分の嫌な感情を表そうとするからです。
成長していくにつれてかんしゃくはだんだん収まっていき、5歳頃にはかんしゃくを起こさなくなることが多いでしょう。
自分の気持ちを言葉にする力が十分ではないため、かんしゃくを起こすことで表しているんですね。
成長しておしゃべりができるようになってくると、かんしゃくは収まってくるそうです。
子どもが突然かんしゃくを起こすと、どう対応していいかわからなくなってしまいます。
親はどう対応すればいいのでしょうか?
また、かんしゃくを起こしている子どもに逆効果な接し方はあるのでしょうか?
A
どうして子どもがかんしゃくを起こしているのか、何が不快なのかを理解して、それを取り除いてあげるといいでしょう。
具体的には、「〇〇ちゃんはこれが嫌だったんだね」「〇〇ちゃんは△△をしたかったんだよね」などと子どもの気持ちを代弁してあげるとパパやママがわかってくれていると感じる事ができ、かんしゃくも収まると思います。
逆に、子どもがかんしゃくを起こして興奮状態の時に、「静かにして!」「いい加減にしなさい!」と叱ることはかんしゃくを悪化させる可能性があるので控えましょう。
かんしゃくを起こしているときに叱るのは逆効果なようです。
泣き叫んでいる子どもについイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、我慢して、なぜ子どもがかんしゃくを起こしているか理解してあげることが大切なのですね。
かんしゃくを起こしているときに何を話しかけても聞いてもらえないというときは、子どもが落ち着くまで放置しておいても大丈夫なのでしょうか?
A
子どもがかんしゃくを起こしている原因が何か、すぐに分かるのならお子さんの気持ちを受け止めて対応してあげましょう。
しかし、なぜかんしゃくを起こしているのかわからない時は、まずは子どもに危険が無いように見守り、子どもが落ち着くまで待つといいですね。
しばらく待っても収まらない場合には、何も言わずに抱きしめたり、背中をさすったりとスキンシップをとってみてください。
パパやママに触れられることによって安心できれば、落ち着きやすくなりますよ。
子どもはかんしゃくを起こしながら、自分の感情をどう表現すればパパやママがわかってくれるのか学習しています。
ですので、かんしゃくが落ち着いたら、「〜って言ったらいいんだよ」「〇〇して欲しいときはこうやってお願いするんだよ」と正しい自己表出の仕方を教えてあげましょう。
放置するというより、興奮が落ち着くまで見守るということが必要なのですね。
子どもがかんしゃくを起こさないで自分の気持ちを伝えられるようになるように、自己表出の仕方を教えてあげましょう。
まとめ
今回は、かんしゃくを起こす子どもへの対応について幼稚園の園長先生である大山先生にインタビューしました。
急に起こる子どものかんしゃく。
泣き叫んだり、暴れたりする子どもにイライラしてしまうこともありますが、落ち着いて怒らずに接してあげましょう。
なぜかんしゃくを起こしているのか、子どもの気持ちにきちんと向き合うことで、かんしゃくを起こさなくても自分の気持ちを表現できるように教えてあげられるといいですね。
第3回目のインタビュー企画もお楽しみに!
第1回目のインタビュー記事はこちらからご覧ください