兄弟げんかは親が止めるべき?注意点と対応方法を紹介
2019年6月18日 | よみもの兄弟げんかは親が止めるべき?注意点と対応方法を紹介

子どもの兄弟げんかが起きたとき、親としてどういう対応をしたらいいか、困ることはありませんか?
手や足が出たり、乱暴な言葉使いをしていたりしていると、親としては心配になってしまいますね。
今回は「兄弟げんか」が起きたとき、親はどういった対応をしたほうがよいのかを解説していきます。
兄弟げんかが起きたときの対応
子どもの年齢別に、兄弟げんかが起きたときの親としての対応をまとめていきます。
2~3歳
2~3歳の子どもは、まだ自分の衝動を抑えることができないものです。
理性をつかさどる前頭前野が未発達なため、本能的な欲求を抑えることができないのです。
また、感情の動きに手足の動きがつられやすいです。
上の子が2~3歳だと、下の子は赤ちゃんですから、親としては心配で上の子を叱りたくなることもあります。
でも、子どもなりに、理由や欲求があって行動しており、その子の成長の証なのです。
下の子に乱暴するのは、構って欲しい気持ちの表れかもしれません。
そんなときは、子どもの欲求に応える、スキンシップを増やす、褒めるといったことを意識してみるといいかもしれません。
4~6歳
子どもが4~6歳になると、大きく成長し、自分のコントロールがある程度できるようになります。
手加減や、言葉で伝えるといったことができる年齢になってきます。
この時期は、手加減やケンカの終わらせ方や子どもなりに、自分以外の人との関わり方を学んでいるのです。
ただ、大きな怪我をしそうだったり、一方的だったりする場合は止めに入ったほうがいいかもしれません。
上の子にも理由があってケンカをしているので、下の子ばかりかばわないことがポイントです。
親はどちらも大切にしていると伝えてあげましょう。
小学生
この頃からケンカにルールを作ってもいいでしょう。
そのルールについては後程お伝えしますが、ルールを破ったときはけんかを止めるようにします。
また、ケンカを後に引かせないためにも、平等な対応も大切です。
無理に謝らせることはせず、自分で反省して、自分から謝ることがもっとも大切なのです。
兄弟げんかにもメリットがある
兄弟げんかにも、実はメリットがあります。
- 何が人を傷つけるのかが分かるようになる
- コミュニケーション能力が身につく
- やってはいけないことが分かるようになる
以上のようなメリットを詳しく解説していきますね。
何が人を傷つけるのかが分かるようになる
兄弟げんかは、口調が荒くなったり、言葉遣いがひどくなったりとエスカレートしてしまいがちです。
でも、相手が泣いたり、怒ったりするのを目の当たりにすると、「自分が言った言葉が相手の心を傷付けてしまう」と少しずつ学んでいけます。
また、相手も立場を考えることができるようになります。
この学びは、社会に出てからも子どもにとって、大きな財産となりますよね。
コミュニケーション能力が身につく
子どもは兄弟げんかをすることで、他人とのコミュニケーションの取り方を学んでいます。
同じ親から産まれた兄弟であっても自分とは違う他人です。
小さい頃からケンカを通じて、思いやりやコミュニケーションを学ぶ経験は非常に大切なものなのです。
やってはいけないことが分かるようになる
まだ小さいころは難しいものですが、徐々に相手と自分の痛みを学んでいくようになります。
親としては、イライラ・ハラハラしてしまうものですが、痛みを学ぶことも大切なことです。
子どもは、ケンカを通じて、どんなに怒っても、やってはいけないラインを越えないように手加減できる心の成長をしているのです。
兄弟げんかが起きたときに気をつけたいこと
兄弟げんかのメリットをお伝えしましたが、もちろん親としては見守るだけではなく、気をつけたいこともあります。
- ケンカでの禁止事項を明確にする
- 頭ごなしに子どもを叱らない
- 子どもを悪役にしない
ひとつずつ解説していきますが、これはとても大切なことなので、ぜひ最後までご覧ください。
ケンカでの禁止事項を明確にする
禁止事項を決めておくことで、ルールは守らなくてはいけないと学ぶことができます。
また、親としてもどちらかが悪いではなく、ルールを守らなかったことに対して注意できます。
以下にルールに一例をお伝えします。
- 頭を叩かない
- 物を投げつけない
- 目を突く・お腹をける・首を絞めるなどの危険な行為をしない
- 一方的に攻撃をしない
- 1人に対し複数で攻撃しない
このように「決してしてはいけないこと」をルールにしてみてはどうでしょうか。
他にも、後ろから叩かない・物で叩かないといったようなルールを子どもだけで決めるのも効果的です。
できない場合は、子どもと一緒に決め、掲示してもよいでしょう。
ルールがあれば、大けがや取返しのつかない状態への危険や心配を回避することにもなります。
頭ごなしに子どもを叱らない
ケンカをしていたら、必ず両方がいる場所で両方の話しを平等に聞くようにしましょう。
また、上の子の話から聞くようにするといいです。
上の子から聞くことで、下の子は自分の言いたいことをどう伝えるか上の子の話を聞きながら考え、学習できます。
仮に、頭ごなしに上の方の子だけを叱りつけると、上の子は理解されない悲しさでいっぱいなってしまいます。
一方で下の子は、自分は怒られないと受け止めてしまうことになりかねません。
兄弟で差をつけないように、対処することが大切ですね。
子どもを悪役にしない
兄弟げんかの後、「どちらかが一方的に悪い」という言い方になっていませんか?
例えば、上の子に「弟が悪いよね」と言ったり、下の子に「お兄ちゃん、わかってないよね」と言ったりしていませんか?
親の発言によって、兄弟間の信頼関係が壊れてしまう場合もあります。
そのようなことにならないように、できるだけ相手を敬う心を抱けるような褒め方をしましょう。
互いに、相手を敬うようにならば、ケンカの理由を考えるようになりますよね。
まとめ
このように、兄弟げんかはどの家庭でも起こるものです。
親としては、お伝えしたような対応をしつつ子どもの成長を見守りたいですね。
兄弟げんかをしないほうが心配な部分があるので、お家でルールをしっかり決めてある程度は見守りましょう。
もちろん、ケンカに悩んでしまうことも多いと思います。
しかし、子どもだけではなく、親も成長する機会と思って前向きに対応したいですね。