ペットと私と子供のおはなし
2019年5月10日 | よみものペットと私と子供のおはなし

こんにちは、2歳11ヶ月の娘を子育て中のホコリです。
子育て中のみなさんの中にはペットを飼っているお宅も多いと思います。
また、これからペットの飼育を検討している方もいらっしゃると思います。
うちにはもうすぐ6歳になるセキセイインコがいました。
結婚前から可愛がっていて、おしゃべりもよくする、真っ白で可愛い子でした。
今回は愛鳥との別れと娘の様子、母であり飼い主であるわたしの心情をつづります。
昨日まで元気だったのに、翌日ゲージ用カバーをとると息もなく横たわる姿にわたしは
「苦しみを分かることも、看取ることもできなくてごめんね」と泣きながら謝りました。
訳がわからないであろう娘はわたしと一緒になって「ごめんね、ぴょろちゃんごめんね」と謝っていました。
夫と娘も立会の中、お別れをしました。
火葬炉の扉が閉まる瞬間と、火葬が始まる瞬間は何度経験しても涙がこぼれます。
骨壷に移す骨上げの儀式も娘は夫に抱っこされ、見守っていました。
「ぴょろちゃんの骨だよ」と伝えると「ほね」と言っていました。
火葬屋さんも言っていましたが、3歳前の子だとまだ「ペットの命」や「死」がどういうものかわからない子が多くなんだそうです。
夫もわたしもどう言葉を選んだらいいのかもわからなかったので、そうだろうなと思いましたし、今すぐわかってもらおうとも思っていませんでした。
数日経って、娘がハイハイで遊んでいたときのことです。
ぬいぐるみたちに挨拶をしながら進み、いつも愛鳥のいた棚の前に来た時に「ぴょろちゃん、こ…」 こんにちは、と言いかけて、いないことに気づきました。
それから、「ぴょろちゃんいない…」と呟いていました。
またある時には「ぴょろちゃんもういいかーい?」と言っていたので、かくれんぼしていると思っているんだな、と夫とわたしで2歳児の考え方に感心しました。
仏壇は用意できませんが、骨壷に花を添えて和室に置いて「ここにぴょろちゃんいるよ」と教えると、そこへ足を運んで「ぴょろちゃん!」と言うようになりました。
今はまだわからなくてもいいので、いずれわかるようになったら思い出の写真や動画を眺めながらでも伝えたいと思います。
独身の頃は愛鳥を失うと、家のことは手がつかなくなるくらい落ち込んでいましたが、母親にもなるとずっと落ち込んでいるわけにもいきません。
娘の無邪気さや、まだまだ手のかかる月齢だからこそ愛鳥の死後も普段通りに過ごせています。
娘が愛鳥がいなくなったことにどう感じているのかはわかりませんが、娘が居てくれてわたしは救われました。
ペットが亡くなったとき、幼い我が子に伝えるか、伝えないか? また、伝えるならどう伝えるか? 悩むこともあると思います。
今回わたしは経験として火葬や骨上げなども見せましたが、そこはご家庭の自由でいいと思います。
どうかみなさんが素敵な子育てとペットとの時間を過ごせますように。
●ライター/ホコリ