言葉使いにルールを作ることで解決?小学生の中間反抗期問題
2018年3月26日 | よみもの言葉使いにルールを作ることで解決?小学生の中間反抗期問題

こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
誰もが大人になるために通らなければならない、精神的な発達が反抗期です。
しかし、親にとっては子どもの急激な変化にオロオロしてしまったり、「悪い子になってしまったのでは?」と不安になったりする時期でもあります。
その中でも、小学生の低学年から中学年にかけて起こる中間反抗期に振り回されてしまう人が多いようです。

中間反抗期を体験したママの声
小学生を持つママ達に中間反抗期の話を聞かせてもらいました。
・息子(小2)に「宿題やったの?」と聞いたら、舌打ちされ「うっさいな~!」と。(38歳:2児のママ)
・娘(小4)が風邪をひいた時、「喉が痛いならうがいして水分摂ろう」と助言。そしたら、「わかってるって!」と怒って部屋に行ってしまった。(39歳:2児のママ)
・部屋の片付けをするように言ったら、「お母さんだってやってないじゃん!」と言われました。(42歳:1児のママ)
このように、口答えが中間反抗期の最大の特徴と言えます。
中間反抗期が始まる時期と特徴
「中間反抗期」は、第1次反抗期(1歳半~3歳ごろ)と第2次反抗期(思春期)の中間に起こるためそう呼ばれています。
ピークとされているのは、小2~3です。
園児から小1くらいまでは、親に甘えてくることが主で素直さが感じられていたことと思います。
ピークの年齢になってくると、親の言うことに矛盾や間違っていることがあると気づき始めます。そのため、親を批判するようになるのです。
このように、親の言うことに矛盾や間違いがあると気づくのは、子どもが成長している証拠です。それに伴って、子どもが自立へと向かっているということを理解して欲しいと思います。
中間反抗期の特徴は、
・口答え
・反論
・屁理屈を言う
など、カチンとくるような発言が多いです。
思春期に起こる反抗期の特徴と比べてみましょう。
・反抗的な言動
・激しい感情の起伏
・甘えと反抗の繰り返し
この2つには、大きな違いがあることがわかりますね。
中間反抗期の対処法
怒鳴りつけてしまうことや、突き放すような言い方をすると子どもは不満を募らせます。
「僕(私)の言うことは聞かないで、お母さん(お父さん)ばっかり!」という気持ちが高まり、余計に言うことを聞かなくなってしまいます。
ですから、言われたことに腹立ち紛れで言葉を発しまうのはおすすめできません。大切なのは子どもの言い分を良く聞いて認めることです。
そうすると、「子どもに舐められるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
子どもは親をバカにしているのではなく、親の言っている事に矛盾があることを指摘しているだけです。
「矛盾しているな、間違っているな」と感じたら、素直に認めることが必要ですよね。親が非を認めることができれば、子どもも非を認められるようになります。
(体験談の3番目は、まさにこの「認める」が当てはまるパターンですね。)
ただし、ルールが必要です。
反抗的な口調の中には、許せることと許せないことがあります。ここは各家庭で線引きをしっかりすることが大切です。ここで大切なのは、理由を一緒に説明しておくことです。
理由がわかれば、言わないように促すことができます。
許容範囲内であったなら、苛立ちや腹を立てることでも親が子どもの発言に深入りしなくてすみます。
おわりに
子どもは、自立に向かって少しずつ成長してきているのです。
反論してきたり屁理屈を言ってきたりすれば、親だって腹が立ちます。だからといって、子どもに立ち向かうのではなく、口調にルールを設けて話を聞いてみましょう。
そうすれば、無駄に腹を立ててイライラを増やすことがなくなります。また、子どもの心の成長の手助けにもなります。
【参考書籍】
子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方*叱り方3
著:明橋大二