大事なことは夫婦の役割分担?小学生の中間反抗期への対処法
2018年3月20日 | よみもの大事なことは夫婦の役割分担?小学生の中間反抗期への対処法

こんにちは。元添乗員ママライターのゆかりんごです。
4月、入学シーズン到来です。新小学1年生はピカピカのランドセルを背負ってドキドキわくわくする気持ちでいることでしょう。
パパママもようやく子どもから少し手が離れる時期かもしれません。
それと同時に、子ども達は心身ともに成長する時期でもあります。
皆さんは小学校低学年から3~4年生頃に見られる反抗期、いわゆる「中間反抗期」と呼ばれる発達段階をご存じでしょうか。
2~3歳頃にイヤイヤ期「第一次反抗期」、中学生頃に思春期「第2次反抗期」がありますが、「中間反抗期」とは、第一次と第二次の間に見られる発達段階の一つです。
今まで親の管理下で生活していた子ども達が、小学校に入ると一気に世界が広がり、友達と過ごす時間が多くなってきます。
絶対的であった親や先生の依存から抜け出し、同年代の友達の影響を受けて少しずつ自立し始める時期になります。
子ども達だけで行動するようになり、まるでギャングの仲間意識に似ていることから「ギャングエイジ」とも呼ばれています。
そこで今回は、中間反抗期の子ども達がどのような態度を示し、それに対してパパママ達が実際にどのような対応をしているのかをご紹介します。

(1)特に口答えが多くなるのが中間反抗期の特徴
今まで親の言うことを、素直に聞いていた子どもが激しく口答えするようになってきます。
特にママは、何かと子どもの言動が気になって注意したくなりますよね。そのため、子どもと言い争いになることが多いようです。
“小学校中学年頃より学校の準備や宿題などを早くするように促すと、「分かっている!何回もうるさい!」と反抗的に答えるようになった“(12歳男の子ママ)
特に男の子は力も強くなり、叩いたり蹴ったりして暴れる行動も見られるようになります。
また、「くそばばぁ!」などと言ったりして、悪い言葉遣いをするようにもなります。
「ママ、ママ!」と言って追いかけてきた息子にそんなことを言われると、ショックを受けてしまうかもしれませんね。
しかし、これはママを傷つけることが目的ではなく、「悪い言葉を使ってみたい」というちょっと背伸びしたい時期なのでしょう。
女の子は言葉が達者な場合が多く、どちらかというとママの言うことに揚げ足をとる感じで、言い返すことが多くなるようです。
“今までは泣いているだけだったのに、「お母さんだってあの時ああ言っていたくせに!」と反論してくるようになった。気をつけないと痛いところを突かれることがある“(新小学2年生ママ)
このように、今までは親の言うことが一番だったものが、次第に自分の考えも生まれて、矛盾を指摘するようになってきます。
(2)感情的になるのを抑えてできるだけ冷静に対応して
口答えされるとつい感情的になって子どもと言い争いになってしまいませんか。
ママも人間ですので、イライラすることもあると思います。
しかし、少し冷静になってみて下さい。
子どもの言い分に反論したいところですが、言い過ぎてしまっていませんか。
“言い過ぎた、口うるさく言ってしまったと反省したときは、少し落ち着いたときに、きちんと息子に言い過ぎたことを謝っている。そうすると、息子も「ごめん」と謝ってきて、お互い落ち着いたときにもう一度話し合いをしていた”(小学6年生男の子ママ)
“自分が冷静でないときはさらに言ってしまうけれど、一旦冷静になってからは静かに言い聞かせている。言い過ぎたところはきちんと謝ると、娘もそれで折れることもある”(6歳女の子ママ)
このように、つい言い過ぎてしまったときや、ママ自身が悪いと思ったときは、しっかり子どもに謝るという姿勢は重要です。自分の非を認めて反省している親の姿を子どもは見ています。
(3)叱らないといけないときでもパパママどちらかは助け船を出して
どうしてもママは日常的に子どもに注意しがちです。
そこでパパは客観的に見守り、子どもにとっての逃げ場を作ってあげることも重要です。
“息子と言い争いになっている最中、夫は口を挟まない。しかし、私が感情的になっているときは、夫が私に注意する。息子の言動があまりにも悪いときは息子に叱るが、普段滅多にないことなので、息子も一旦冷静になる。夫が息子に叱っているときは、私は黙っておく。必ずどちらかが叱っているときは、どちらかがフォローできるようにしている”(12歳男の子ママとパパ)
このように、普段からパパママで子どもの状況を把握して話し合い、それぞれに役割分担をしているようです。
幼児教育者であった筆者の母も、子どもを叱る際は“必ずその場にいる大人一人は子どもの逃げ場としておくこと”が重要であると話していました。
子どもの心はまだ成長過程です。パパママどちらかが常に助け船を出せるようにしておきましょう。
(4)まずは子ども自身にさせてみて
幼児期の延長で、まだどこか頼りない小学生期。つい、ママは先走ってあれやこれやと口を挟んでしまいがちです。
しかし、この時期の子どもは、親の言うことに聞く耳を持たず無視をするようになったり、世話をされることを嫌がったりするようになります。
“自分でできる“という自立への意思表示の一つなのでしょう。
子ども達は失敗から学び、大人に頼らず自分たちだけで解決できるようになる重要な発達段階にいます。
なので、口出ししたくなる気持ちをぐっと抑えて、まずは子どもに任せてみます。
そして、いざ困って解決法が見つけられないでいるときは、ヒントを与えてあげましょう。子どもの自立を見守るようにどんと構えておくことが重要です。
中間反抗期とは、自立へのスタートラインに立つ大事な時期です。
親子の関係が密であった幼少期から、次第に親から離れて子ども達だけの世界を作り、友達との関係を重要視するようになります。
しかし、思春期の第二次反抗期に比べると、まだまだ甘えたい気持ちも強い時期。反抗はしてくるものの、実際は「ママに聞いてほしい」と思っていることも多くあるようです。
一定の距離は置きつつも、子どもからのサインを見逃さないように見守り、コミュニケーションは絶やさないでおくことが大切です。
子育ての先輩が教えてくれました。
「子どもに対してはいつも愛情を向けて信頼すること。親子でお互いにこの気持ちを持ち合えば、いずれの反抗期も乗り越えられる」
子どもを信じて成長を見守っていきましょう。
【参考リンク】
ベネッセ教育情報サイト/小学校低・中学年の保護者の方は必見!「中間反抗期」をご存じですか?
文部科学省/子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題