妊娠安定期って?安定期に注意すべきこと
2017年12月27日 | よみもの妊娠安定期って?安定期に注意すべきこと

妊娠に関してよく耳にする言葉のひとつに、安定期という言葉があります。
しかし、安定期という言葉の詳しい意味や期間、またどういった事をすべき時期なのか等、疑問も多くある時期でもあります。
今回は、そんな安定期に関しての様々な情報を、わかりやすく説明していきます。

妊娠安定期はいつから?特徴は?
妊娠安定期とは、つわりの症状が落ち着き、妊娠初期の頃に比べると流産のリスクが低くなる時期の事です。
期間としては、基本的に妊娠5ヶ月から7ヶ月、また妊娠周期では妊娠16週から27週あたりの妊娠中期の時期を指しますが、個人差があります。
妊娠16週あたりになると、一般的に子宮内に胎盤が出来上がります。そのため、赤ちゃんに胎盤を通じて栄養を届ける事ができるようになります。ゆえに安定期という言葉には、赤ちゃんが過ごす環境が安定するという意味もあります。
また、吐き気の症状や食欲の不振などが弱まってくるので、マタニティライフを楽しみやすい時期である事や、赤ちゃんの胎動を感じ始める場合がある事も、妊娠安定期の大きな特徴です。
妊娠安定期にできること
妊娠安定期になると、流産の心配が大きく減少します。
そのため、妊娠初期にはできなかった軽い運動が、安定期に入ったらできるようになります。
スイミングやウォーキングなどの軽い運動をする事が有効ですが、妊娠の経過を見ながら検討する事が大切です。

流産の多くは安定期に入る前に起きるものですが、安定期に入ったから何をしてもいいという事ではないので注意が必要です。
また妊婦向けの運動方法として、マタニティヨガがあります。
マタニティヨガは、健康の維持やリラックス効果があるだけでなく、出産に必要な呼吸法を学ぶことができます。出産にはある程度の体力も必要なので、妊娠安定期には無理のない範囲で、こういった運動を行うことも大切です。
妊娠安定期に注意すること
妊娠安定期において一番に注意が必要な事は、日常生活においての転倒です。
ふとした瞬間に転んでしまう事がないよう、常に気を付ける必要があります。いつも当たり前のように行っている家事においても、この時期は注意が必要になります。そのため何事においても、無理のない範囲で行うことが大切です。
また、雨の日の外出にも注意が必要です。雨天時は、地面が濡れているため歩き辛い上、傘を使用している手が塞がっているため、体のバランスを崩す可能性があります。
さらに、出産する前の思い出作りとして旅行を計画しがちですが、無理をしすぎると切迫流産や切迫早産になることもあるので注意が必要です。
安定期であっても、流産や早産の可能性が全くないわけではないという事を常に念頭に置いて、自分の体と相談しながら楽しみましょう。
妊娠安定期には安産祈願へ!
日本の昔からの習わしで、妊娠安定期の時期に安産祈願をする、帯祝いと呼ばれる行事があります。
妊婦が岩田帯と呼ばれる腹帯を巻き、安産であるように、そして子供が健康に育つように祈願するものです。またこの行事は、安産祈願を行うだけでなく、胎児や妊婦を守ろうという意図も込められています。

一般的にこの帯祝いは、妊娠5ヶ月目の戌の日に行くことが多いです。これは、多産でお産の軽い犬にあやかっています。
しかし、特に戌の日にこだわりすぎない事も大切です。妊娠安定期は自分の体を大切にする事を最優先にし、決して無理をせずに体調のいい日を選んで安産祈願に行きましょう。そして、赤ちゃんを授かったことを祝い、元気に生まれるよう願いましょう。
まとめ
妊娠5か月から7か月の妊娠安定期には、流産のリスクは減少するものの、多くの注意が必要です。
適度な運動も必要ではありますが、決して無理はせず、体を第一に考える必要があります。
またこの時期には帯祝いと呼ばれる安産祈願を行い、お腹の中で育つ赤ちゃんと母親の健康と安産を願いましょう。
体調管理を万全にして、妊娠安定期を無事に乗り切る事が大切です。
参考:https://zexybaby.net/ninshin/cyuuki/
●文/パピマミ編集部
●モデル/前田彩