【インタビュー】鍵は会社とパートナー!妊活と仕事を両立する働く妻にインタビュー
2017年11月23日 | よみもの【インタビュー】鍵は会社とパートナー!妊活と仕事を両立する働く妻にインタビュー

「大切なことは“一人”ではなくどう“二人”で分かち合っていくか」
真剣な表情で『仕事と妊活』について語ってくれたのは現在都内で会社員として企業に勤めながら妊活を行なっている新井(あらい)さん。
会社員として働きながら通院し体外受精の経験もある彼女がどのような思い普段仕事で、そして妻として過ごしているのかを聞きました。

岩手県出身。フラワーデザインの専門学校を卒業後お花屋さんに9年間接客業を行う。その後結婚を機に転職し現職。
“妊活”と声を大にして言うこと
—自己紹介をお願いします。
現在都内で会社員として勤めている新井と申します。2015年に結婚し、現在夫と二人暮らしをしています。夫と共有できる時間を多くとれるようにと結婚を機に退職。現在結婚3年目です。
—新井さんとお話ししていて、「妊活をしています」と声を大にしてお話しする姿に驚きましたが、そう言えるのはなぜでしょうか。
確かに、世間で“妊活”というと、そんなに声を大にしていうことではないかもしれませんね(笑)。
その理由は今勤めている会社の雰囲気にあると思っています。
役員自らが積極的に“妊活”に対して理解してくれていること、また仕事のパフォーマンスを成果として捉えられるので通院のために早退することや半日出社に対するネガティブなイメージが少ないのかもしれませんね。
“妊活”を経験に
—なるほど。実際に仕事をしながらの妊活のため通院し始めた時はどのような気持ちでしたか?
今となっては応援してもらっているからこそ前向きに捉えられていますが、最初はやはり忙しい中で退社すること、特に体外受精をするために通院の頻度を増やすことは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
何よりも仕事に注力すると妊活を疎かにすること、そしてまた逆もしかりな自分の状況に嫌気がさしていました。
—そんな思いがあったのですね。そのような想いから今のように前向きになれたのはどういったきっかけがあったのですか?
通院を含めて“妊活”を経験としてとらえることです。
今の仕事にどこか活かせることがないかと考えた時に私は“妊活”をやっていることで理解してあげられる人や逆に私が理解してもらえる立場であることにも気づくことができました。
確かに仕事が妊活に一切影響しないかと言われればNOと言うことはできませんが、妊活がうまくいかない時に仕事をしていれば気が紛れますし、メリハリのある生活が送れていると感じています。
会社、そしてパートナーの理解を
—自分だけではないこと、そして仕事を通して救われていることに気づくことができたのですね。会社のあり方以外にも妊活と仕事の両立をする上で重要なことはなんでしょうか。
夫に理解してもらうことだと思います。
私も通院を夫についてきてもらい、お医者さんから夫に直接状況を伝えてもらう機会を作るなど積極的に理解してもらえるように務めました。
そうすることでパートナー同士の“妊娠”に対する温度感をすり合わせたり、二人の問題であることの共有認識が生まれました。
それから夫が家事をこなす量も増え、理解してくれているんだと実感することができます。
—妊活と仕事を両立すること、多くの方が抱えている悩みでもあると思います。率直な新井さんの想いを教えてください。
私は本当にたまたま会社に、そしてパートナーに恵まれたと思っています。
妊活がうまくいかないのであればまずは気楽に病院にいってみることです。
悩んでいる話ができる存在がいること、そしてパートナーの理解を得ることは本当に心強いです。
悩んでいるのであればまず勇気を持って行ってみて欲しいですね。
●文/パピマミ編集部