お勉強に差はあるの?幼稚園と保育園、意外と知らないちがい
2017年10月16日 | よみものお勉強に差はあるの?幼稚園と保育園、意外と知らないちがい

こんにちは、ママライターのましゅままです。
子どもにとって初めての集団生活となる園。
同じ園でも、保育園と幼稚園が存在していますが、教育面以外での違いがよくわからない箇所が多いですよね。
筆者も保育園=遊び、幼稚園=お勉強という教育面で方針の違うイメージがありましたが、そのほかは殆ど同じと思っていました。
ですが、実は教育面ではさほど差はなく他にも意外と知られていない違いがいくつかあるのです。
今回は、意外と知らない幼稚園・保育園の違いについてご紹介します。

保育園と幼稚園のちがい
<保育園>
厚生労働省の管轄の元運営されている福祉施設です。
保育園(保育所)
”日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)。
(1) 「公営保育所」
経営主体が都道府県、市区町村及び一部事務組合(都道府県・市町村・特別区の事務の一部を共同処理するための地方公共団体の組合)の保育所。
(2) 「私営保育所」
公営保育所以外の保育所”
保育に欠ける、というのは母親が働いていて、子供を保育できる状態にないことを指します。
預けられる子供の年齢:0~6歳児
給食(自園調理施設):義務あり 自園調理施設を持つ園が9割ほどで残りは外部委託の給食
保育時間:原則8時間 延長保育11時間
先生:保育士
子供と先生の割合:3歳児は3歳児で子供20人に対し保育士1人、3歳以上で30人に対し1人、という配置
お昼寝:~年少さんまではありの園が多く、年中さん以降もお昼寝の時間をとっている園も。年中さん以降はプールの季節のみお昼寝させる園もあるようです。
<幼稚園>
文部科学省の管轄の幼児の通うはじめての「学校」です。
母親が「保育にかけている」状態でなくとも、年齢を満たせば入園を希望することができます。
”「学校」というと小学校からと思っていませんか。幼稚園も学校教育法に基づく「学校」です。
3歳から小学校入学前までの子どもは,全国どこでも共通の教育課程(「幼稚園教育要領)に基づく教育が受けられます。”
自由保育と認定保育の2系列に別れ、私立の幼稚園では各園によって教育方針を定めて、それに基づいたカリキュラムが組まれています。
預けられる子供の年齢:3~6歳児
給食:義務なし 外部業者のフル給食の園もあれば、オールお弁当、月に数回お弁当の日を設けている園もあります。
保育時間:4時間
メインの養育は保護者が行う、というスタンスですが16~17時ごろまで「預かり保育」として延長保育してくれる園も増えています。
先生:幼稚園教諭
子供と先生の割合:子供35人以下に対し先生1人
お昼寝:なし
まれに年少さんのみお昼寝させる園もあるようです。
幼稚園と保育園、教育面は大差はない
幼稚園では、小学校に上がるための準備として、独自の園風にこだわったカリキュラムが目立ちますが、保育園は自由な遊びや食育を通し、幼児期に形成される心や体づくりを促しているところがおおいようです。
幼稚園は、文部科学省の定めたカリキュラムに基づき、お勉強をさせる園と、一切お勉強をしない園、遊びと勉強バランスよく取り入れる園など分かれています。
工作に力を入れる園、英会話や音楽に力を入れる園、自園調理で食育を重んじる園、少人数、マンモス園など特色は様々です。
しかし最近は、保育園でも保育のみでなく独自に幼稚園と大差ないお勉強を取り入れている園もみられますので、教育に関する差や違いはほとんど無いものといえます。
保育園・幼稚園、どちらを選んだとしても子供を育てる役割はあくまで親。親との過ごし方が一番大切だということは変わらなのです。
監修 川本あずさ(保育士)
参考URL
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jidou/09/yougo.html
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youji/yotien/panf/panf1.htm