逆に損することも!? “住宅ローン借り換え”で失敗しないコツ
2017年9月18日 | よみもの逆に損することも!? “住宅ローン借り換え”で失敗しないコツ

こんにちは、ママライターのましゅままです。
住宅ローンの借り換えは、住宅ローンの返済をうまく減らしていくための重要な手段。
しかし、せっかく借り換えをしたのに、やり方を間違ったために大きく損をしてしまった……なんてこともあるのです。
今回は、住宅ローンの借り換えのポイントと注意点についてご紹介します。

住宅ローン借り換えポイント
住宅ローンは以下の条件3つを満たす方に効果が出るといわれています。
・新規借入との金利差が年1.0%以上
・借入残存期間が10年以上
・ローン残高が1,000万円以上
現在は歴史的低金利となっており、必ずしも3つの条件を満たしていなければ損、というわけではないので、現在借りている金利より安いようなら検討の余地があります。
まずは、借り換えることで経済効果がわかる、“借り換えシュミレーション”をしてみましょう。
毎月の支払いが万単位で低くなり、総支払額が数百万単位で節約できる効果が期待できることもあります。
住宅ローン借り換えの注意点3つ
(1)1つの債務に対して、債務残高が500万以上ないと借り換えられない銀行もある
ペアローンで組まれている方は特に注意。銀行によっては、借り換えの際債務残高の上限を設けているところがあるのです。
たとえば、夫が債務残高500万・妻が300万という場合、妻の残高が500万に満たないため、借り換えを断られてしまう銀行が多くなってしまうのです。
(2)団信の補償は借入時より手厚く
借り換えをするということは団信や火災保険もすべてリセットされることになります。当然健康状態は借入時よりも懸念材料が多くなり、疾病に対する現実味も増していますよね。
金利ももちろん重要ですが、団信を借入時より手厚く、最低でも現状維持の条件の銀行を選ぶようにしましょう。
(3)銀行のシュミレーションを鵜呑みにしない
銀行は自分の銀行に借り入れをしてもらうために、借り入れ当初はとても安い金利を提示してきます。
しかし、当初優遇が終わったのちは前の銀行のほうがお得な金利だった、なんて事態もありうるのです。とくに安い変動金利は、いつまでも続く保証はないので、そのリスクも加味する必要があります。
住宅ローン借り換え体験談
『ガン特約があった銀行から、金利の安さにひかれて借り換えをしましたが、借り換え先はガン特約がありませんでした。なのに、借り換え後に主人に悪性腫瘍が見つかり、ショックを受けました。借り入れ当初から20年経っていて、健康状態がまるで違うということを思い知らされました』(50代/主婦)
現在、金利はどこの銀行も安く、融資金利以外のメリットもよく検討する必要があります。
また、現在借り入れている銀行に、安い他行へ借り換えるようとしていることを話し金利交渉をすると、借り換え先よりも優遇された条件に恵まれることもあるようです。
『借り換える際、諸費用がいることはわかっていましたが、借り換え先の諸費用ばかり気にして、前の銀行にし支払う諸費用が盲点でした。数万円程度ですが、完済手数料や抵当権抹消の手数料などです。購入の際同様に事前審査があり、提出する必要書類がとても多く疲れました』(40代/営業)
借り換え先の銀行からは、前の銀行に支払う金額のことまでは説明してくれることは少ないので、忘れずに計算に入れておきましょう。
また、単に借り換えと言っても、事前審査の手続きを踏んだのち、前の銀行のローンを借り換え先の融資でいったん全額返済するという流れをこなすので、たくさんの書類を用意し、記入し、いくつも印鑑を押す手間がかかります。
『少しでも返済を楽にしようと、当初優遇金利の低さにひかれて、飛びつくように借り換えをしました。しかし、優遇金利の期間はごくわずか。それが終わると前の銀行のほうが返済額が安く済んだ、ということが分かってしまいました』(30代/主婦)
銀行の提示する当初優遇金利は、とても安く謳ってあっても、その期限が切れてからはどのように金利が上がるのか確認しておく必要があります。
また、固定金利から安い変動金利に借り換えた場合、上がってしまった金利に備えられないという事態も考えられますので要注意です。
住宅ローンの借り換えは労力が必要
いかがでしたか?
住宅ローンの借り換えは多くの時間と労力を要します。そこまでしたのに「結局、総支払額は前のほうが少なく済んだ……」ということは防ぎたいですね。
長い住宅ローンの返済は、少しでもラクにしたい! という心理が働くものですが、慎重にすすめるようにしましょう。
【参考リンク】
・住宅ローンの借換えをご検討のかたへ | 住信SBIネット銀行