女の子はマセてる? 子どもが“先生を好き”になったときの対処法
2017年9月13日 | よみもの女の子はマセてる? 子どもが“先生を好き”になったときの対処法

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
「先生のことが好き」というのは、いつの時代でもみられる題材ですね。
「先生が好きだから頑張る!」と学力面などの良い方向に向いてくれれば良いのですが、昨今、教師が生徒を“恋愛の対象”として見てしまい、逮捕されるという事件が多く報道されています。親にとっては、心配になって当然のことと思います。
子どもが「先生を好きになった」と知ったとき、親としてどのようなことをすればいいかという点を書くことにしました。

先生が恋愛対象になってしまう理由
子どもが、年上の男性を恋愛対象として見てしまうことにはさまざまな理由があります。
女子の精神状態は、男子より早く発達します。体の発達の面から見ても成長が早いですよね。
そのため、ホルモンも活発に分泌される傾向にあります。そこに、心理的な条件が合わされば、恋愛対象となってもおかしくはないのです。
以下、心理的な条件を紹介します。
単純接触の原理
同じ人に何度も会っているうちに、その人に対して好意的になることを言います。
見ず知らずの人には警戒心を高くしますが、授業などで何度も顔を合わすことで警戒心は低くなっていきます。そうなれば好意的になりやすいということです。
外見評価の心理効果
外見という言葉の通り、見た目です。「かっこいい」「スリム」「センスがいい」といった見た目が高評価の先生は、“わかりやすい魅力”を持ち合わせていると言えます。好意的に思うのは当然です。
生理的興奮の心理効果
話をするときに相手の左側に立つことです。左側には心臓がある弱い部分ですので、ドキドキさせることにつながります。このドキドキが恋のドキドキと勘違いをしてしまうのです。
紹介させていただいたのは、ほんの一部です。これだけでも恋心を持ってしまうことがお分かりになることと思います。
気をつけさせなければならないのは“性の問題”
恋をしても、成績の向上や生活面の安定など、良い方向に向けば何の問題もないと思うことでしょう。
しかし、親が気をつけなくてはいけないのは、“性の問題”が絡んでくる部分です。
今は、小学校の低学年でも、好きな先生が「衣類を取ってみて」と頼んだらやってしまうことがあるという現実に目を向けなければいけません。
そのため、早い段階で性教育に近いことを親が話しておく必要があります。
ただ、恥ずかしさが全面に出てくることもあるで、年齢が低い場合は簡単に話すようにします。
簡単な性に関する教えとは?
子どもが被害に遭うことは、何としてでも避けなければなりません。傷つくのは、子どもです。そんなときに有効なのは、性教育でしょう(特に女の子)。
難しいことを話しても、年齢が低いと「親が何を言っているのかわからない」となることがあります。そんなときは、水着を例に出して話すと理解しやすいと思います。
例:「水着って、服とは違うでしょう。あれはね、体の部分の中でとても大切な部分だけを隠しているの。だから、人には見せないようになっているのよ。○○ちゃん(くん)も、水着で隠れる部分は、お父さんとお母さんのいないところでは、他の人に見せてはダメなのよ」
このように、大切な部分だから見せてはいけないということを教えることで、理解してくれると思います。
おわりに
先生を好きになるということを経験したことがある人って多いと思います。その思いはとても素晴らしいものですから、親としては優しく見守ってあげたいですよね。
しかし、現代では子どもに身を守る術を教えることも必要です。
ほとんどの先生は、子どもを指導して良い関係を築いています。だから、むやみに怖がらなくてもいいかと思いますが、万が一のことを想定しておくのは親の役目です。
お子さんとは、それとなく話をして理解させておくようにしましょう。
【参考文献】
・『恋愛心理の秘密 ただの友達で終わらせない44の心理効果』渋谷昌三・著