美肌石鹸に変身!? 使い終わった“食用油”の活用アイデア3つ
2017年7月12日 | よみもの美肌石鹸に変身!? 使い終わった“食用油”の活用アイデア3つ

こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
みんな大好き唐揚げ、ご馳走トンカツ、人気のおやつドーナツなどなど、揚げ物にはおいしいメニューがたくさんありますね。
ただ、油で揚げておいしく食べた後には“廃油”が残ってしまいます。皆さんは使用後の油、どうしていますか? 固めてゴミ? ちょっと待って。廃油を魅力的に変身させる方法があるのです。
今回は廃油を石鹸やロウソク、肥料に変身させる方法についてご紹介します。

(1)安全安心美肌石鹸
食器洗いなどの家事で“洗剤荒れ”する手、アレルギーで痒くなって痛くなる肌。そんな身近な悩みを廃油が解決してくれるかもしれません。
“廃油から石鹸を作る”、聞いたことはあっても実際に作ったことのある人はそれほど多くないでしょう。
「難しそう」「面倒くさそう」という声も聞こえてきそうですが、実はとっても簡単なのです。
材料は“廃油”“オルト珪酸ソーダ(薬局で入手可能)”だけ。道具として計量カップや秤、漏斗、空ペットボトルなども用意しましょう。
作り方もシンプル。水でオルト珪酸ソーダを溶かし廃油をプラス。ペットボトルに入れてしっかりシェイクしたら後は自然に固まるのを待ち、乾燥させれば“オルト石鹸”の出来上がりです。
食器洗いや洗濯物や靴の下洗い、手洗いにも洗顔にも洗髪にも使えます。
オルト石鹸の製造過程で尿素(薬局やホームセンターで入手可能)を混ぜるとあら不思議。保湿力抜群の美肌石鹸も簡単に作ることができます。
(2)手作りアロマキャンドル
廃油は燃料にもなります。廃油を80度に温め直して市販の廃油凝固剤を入れれば、ロウソクのもとに変身。
ここにお気に入りのアロマオイルで“香り”を、削ったロウソクカスか油絵具で“色”をプラスし、細めのタコ糸を芯にすれば、オリジナルのアロマキャンドルも簡単に手作りできます。
アルミ缶やコップなどの熱に強い容器で固めたり、タッパーなどで固めて、型抜きしたりするのもおすすめ。
アロマオイルの種類やタコ糸の太さによっては、炎があがったり煙が出たりすることもあるので、最初に着火するときは、安全な場所でお試しください。
(3)緑イキイキ肥料
サラダ油の原材料は植物。そう考えると、自然に返すのが一番自然なことのような気もします。
ただ、そのまま庭やプランターにまいたのではニオイが出たり虫が出たりといった害が発生する可能性があります。
そこで、米ぬかの発酵力を借りましょう。廃油と米ぬかをよく混ぜて、フタのできる容器で1、2か月待ちます。
できあがった肥料には発酵臭があるので、土に穴や溝を掘って埋める肥料として使うのがベスト。
ニオイでご近所迷惑にならないように気をつけながら、家庭菜園などで肥料をお試しください。
まとめとして
邪魔者扱いされがちな廃油ですが、なかなかステキな変身をみせてくれますね。石鹸は、コツさえつかんでしまえば、いろんなアレンジが可能です。
油のニオイが気になるときは少量のアロマオイルや香水をプラスするのも一案。また、コーヒーかすを加えると、油汚れに抜群の効果をみせてくれるコーヒー石鹸になります。
手作りアロマキャンドルは、ちょっとしたプレゼントにもなりそう。自宅でオーガニックな菜園をお持ちなら、米ぬか廃油肥料で廃油を自然に返しながらおいしい収穫も楽しめそうです。
【参考文献】
・『肌にも環境にもやさしい手作り美肌石けん』今井龍弥・著
・『リサイクル知恵袋』石澤清史・北野大・松田美夜子・寄本勝美(編著)
・『油の絵本(つくってあそぼう)』鈴木修武(編集)、宮崎秀人(イラスト)