ひと手間で激変!? 野菜をおいしく長期保存するコツ6つ
2017年6月23日 | よみものひと手間で激変!? 野菜をおいしく長期保存するコツ6つ

こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
健康のためにも美容のためにも、しっかりと取りたい野菜。陽気がよくなり、店頭に並ぶ野菜の顔ぶれが増え、値段もお手頃になってくるとワクワクしますね。
でも、調子に乗って大量に買って帰ると冷蔵庫に入りきらない! かといって、室内放置だとすぐに傷んでしまいます。
そこで今回は、野菜をおいしく長持ちさせる便利な6つのコツをまとめてご紹介します。

(1)新聞にくるんで冷暗所
売られている野菜たちは、裸のままかビニールにくるまれています。それをそのままの状態で保存すると日持ちしません。
芋の仲間のほか、根野菜の人参・大根・レンコン・タマネギ・にんにく・ゴボウなど、高温時以外はナス・白菜も、新聞紙にくるんで日射しや電灯の明かりが届かず風通しのよい場所に保存することで、長持ちします。
(2)ペーパータオルでくるんで密封冷蔵庫
ホウレン草・キャベツ・レタス・小松菜・水菜などの葉物野菜、エンドウ豆やインゲンなどの豆類、オクラ・ピーマン・アスパラなどは傷みが早いので、すぐに使うつもりでも冷蔵庫保存がおすすめ。
そのとき、鮮度を保つためにしたいひと手間がペーパータオルでくるむこと。野菜から出る余分な水分を吸い取りつつ適度な湿度を保ち、傷みを防ぎます。
ペーパータオルでくるんだら、ラップかジップバッグに入れておきましょう。根っこ野菜の仲間も使い残しは同じ方法で。
また、できるだけ立てて保存しておくと、さらに賞味期限を延ばせます。
(3)使いやすく下ごしらえして小分け冷凍
冷蔵庫よりももっと長持ちさせられるのが冷凍庫。ただ、多くの場合冷凍庫はスペースが限られているので、野菜を丸ごと保存するのには向いていません。
そこでひと手間。使いやすく下ごしらえをしてから小分け冷凍するのがおすすめです。
たとえばにんにくやしょうが。スライスしたりみじん切りにしたりしてから、1回分の量をラップでくるみ、それをジップバッグに入れて保存します。
葉物野菜やオクラ・アスパラ・ブロッコリーなども少し固めに塩ゆでし、食べやすいサイズに切ってから同じくラップ&バッグ。
きゅうりの輪切りやもやし・ピーマン・ネギの小分け冷凍保存もおすすめです。
生の場合も、湯がいたり火を通したりした場合も、水気をしっかりと切ることがおいしく保存するコツです。
(4)漬け込んで常温保存
野菜を漬け込むといえば、塩や醤油・味噌・糠を思い浮かべますが、それ以外に油や酢も活用しましょう。
にんにくやしょうが、唐辛子などは、オリーブ油に漬け込んでおくと常温で保存が可能なうえ、パスタなどの調理にとってもおいしく便利です。
また、ニンジン・きゅうり・ピーマン・ミニトマトなどは酢漬けにすればピクルスに。
食べるときにハチミツや砂糖、塩などで味付けするとおいしいおつまみに大変身です。
(5)組み合わせで芽吹きを予防
ジャガイモの芽に含まれるソラニンという物質は、体に悪影響を与えるといわれています。
でも、ちょっと明るい場所に置いておくとすぐに芽が出てきてしまいますね。これを防いでくれるのが“リンゴ”。
ジャガイモを保存するとき、新聞紙にくるんだあと1個のリンゴと一緒にビニール袋の中に入れておけば、芽吹きもソラニンの増殖も抑えられます。
反対に、固いアボカドを熟れさせるのもリンゴの得意技。一緒にビニールに入れておけば早く食べごろに。
(6)干して長持ち&栄養プラス
きのこ類は常温だと黒くなり、冷蔵庫だと水っぽくなってしまう困りもの。早く使わなくちゃと焦らされる食品ですね。
このきのこたち、半日干しにすることで余計な水分が抜けて、代わりに栄養素が増えます。もちろん、日持ちもよくなるのでおすすめ。
しいたけやしめじのほか、スライスしたエリンギなども干してみましょう。
まとめとして
ほかにも、ネギや里芋など、泥付きで売られている野菜は泥を落とさない方が長持ちします。
さらに、庭先やプランターなどの土の中に埋めておけばもっと長持ちします。ネギは植えて育ててもいいですね。
新鮮に食べたい野菜ですが、使い切れないことも多く、傷んでしまって捨てざるを得ないことも少なくありません。
それを防ぐためにも、ちょっとのひと手間と保存方法の工夫で、おいしくたくさんの野菜を食卓にのぼらせたいですね。
【参考文献】
・『食品の保存テク 便利帳』村田容常・監修
・『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀・著