お金がなくても断れナイ!? “孫破産”に陥ってしまう祖父母の特徴3選
2017年5月16日 | よみものお金がなくても断れナイ!? “孫破産”に陥ってしまう祖父母の特徴3選

こんにちは、ライターのyossyです。
高齢出産が増え、共働き家庭が増えているなか、孫の育児に疲れる祖父母や孫への資金援助によって生活苦に陥る人もいるようです。
「孫破産」といった言葉も聞かれるようになりました。では、孫破産に陥る人にはどんな特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。

(1)頼られると断れない
子ども(孫の親)に対して、自分たちの収入や貯蓄を明らかにしている人は少ないでしょう。
実際はあまり余裕がないにも関わらず、「親には余裕があるはずだ」と思っていて、資金援助をお願いする子世帯もいます。
“頼られると断れない”性格の人は、無理をして援助をしてしまうこともあるかもしれません。
でも、子世帯としても、親の家計を圧迫してまで援助を受けたいとは思わないでしょう。無理はしないようにしたいですね。
(2)将来設計をしていない
生命保険文化センターによると、世帯主が60歳以上で無職である世帯(世帯員が2人以上)の家計の可処分所得(公的年金等)は約18万円。消費支出は約25万円です。
月々およそ7万円が不足する計算になりますね。余裕をもった生活をしたい場合は、もっと支出が増えるでしょうし、そのぶん貯蓄を切り崩していくことになります。
ただ、支出額はいつまでも同額とは限りません。高齢になるほど医療費がかさむことも多いでしょう。物価上昇等のリスクもあります。
また、何歳まで生きるかは誰にもわかりません。厚生労働省の調べ(平成27年)によると、男性の平均寿命は80.79歳、女性の平均寿命は87.05歳だそうです。
寿命は延びる傾向にありますし、当然ながら平均寿命よりずっと長く生きることもあります。
長寿はおめでたいことですが、生活費が途中でなくなってしまうと困ってしまいますね。余裕をもった将来設計をしておく必要があるのです。
(3)良いおじいちゃん&おばあちゃんの顔をしたい
孫に会うたびにお小遣いをあげたり、イベントごとにお祝い金を渡したりしていれば、当然喜ばれるでしょう。
ついつい、「良いおじいちゃん」「良いおばあちゃん」の顔をしたくてお金をあげてしまうということもあるかもしれません。
孫自身、年齢が上がるにつれて、祖父母とのコミュニケーションよりも“お金をもらえること”に目がいってしまうことも。
でも、孫が“祖父母に会えば手軽にお金をもらえる”と思ってしまうのも、教育上よくありませんね。
お金だけの関係ではなく、コミュニケーションをとってお互いに“一緒にいて楽しい”と思える時間を作りたいものです。
余裕があれば、孫に資金援助をするのもいいでしょう。近年はさまざまな税金の優遇措置が増えていますし、孫の学費を負担するのは非課税です。
しかし、預金額は十分だと思っていても、将来設計をよくよく考えてみると余裕がないというケースもよくあります。
十分に注意しながら、あくまで余剰資金で援助していきたいですね。
【参考リンク】
・平成27年簡易生命表の概況 | 厚生労働省(PDF)
・老後の生活費はどれくらい? | 公益財団法人 生命保険文化センター
・贈与税がかからない場合 | 国税庁