夜泣きしないって本当? “ジーナ式”の特徴と実践したママたちの声
2017年3月24日 | よみもの夜泣きしないって本当? “ジーナ式”の特徴と実践したママたちの声

こんにちは、佐原チハルです。
赤ちゃんを育てている人たちにとって大きな悩みの種になることが多い“夜泣き”。
夜泣きがなくなってくれれば、気持ちの面でも体力的にも「もっと楽になれるのに!」というママ・パパは少なくないはずです。
そこで今回は、赤ちゃんが夜泣きをしなくなると噂の“ジーナ式”について、実践・挑戦してみた人たちの声を聞いてみました。

“ジーナ式”ってなに?
ジーナ・フォードという、有名なナニー(母親に代わって子育てをする女性)の提唱する育児方法です。
日本でも『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』という書籍が販売されていて、詳しく説明されています。
ジーナ式では、赤ちゃんが一日に必要としている睡眠時間をもとに“生活リズムを作る”ことが徹底されています。
一日の中での起床・授乳・昼寝も含めた寝かしつけのタイミングが細かく決められているのです。
基本的に「添い寝はしない方がいい」「泣いたらすぐに抱き上げてあげることもしない」方針であるため、日本の育児方法とは大きな違いがあると言えそうです。
“ジーナ式”を取り入れてみたママたちの感想は?
感想は3パターン見られました。
(1)「絶対に無理!」という声
『本を読んでる最中から「難しそう」って感じだった。もちろん挑戦もしてみたんだけど、やっぱり無理だった。思い返しても「こんなのできるわけないだろ!」としか思えない』(30代/1歳の子のママ)
スケジュールを完全にコントロールしなければならない点が、非常にストレスだったそう。
「あんなに細かいスケジュール、大人だけでもきついのに赤ちゃんと一緒にできるわけない」と感じたそうです。
(2)「良いとこ取りすることにした」という声
『とりあえず“一日に必要な睡眠時間の分、ちゃんと寝ていることが大事”って話だということがわかったので、そこだけ取り入れることにしました。「昼間こんなに寝かせちゃったら夜寝ないかもな」って目安にする程度で、ゆるい感じで』(30代/1歳の子のママ)
こちらのママさんも、やはり「スケジュール通りに過ごすのは無理」と感じたそうですが、赤ちゃんの生活リズムを考えるための参考にはなったそうです。
(3)「導入はしなかったけど気持ちはすごく楽になった」という声
『取り入れるまではしなかったんですが、気持ちは楽になりました』(20代/2歳と1歳の子のママ)
下のお子さんが生まれる少し前に“ジーナ式”を知ったというママさんです。
そのころ2歳になる前だった上のお子さんは、まだまだ甘えん坊盛りで不安だったそう。
『上の子が泣き虫なので、下の子が泣いていてもすぐに抱っこできないことも多いだろうなってわかっていて、「そんなんで大丈夫かな。下の子がかわいそうじゃないかな」って心配していたんです。“すぐに抱き上げないでいい”って書いてあって、気が楽になりました』
「“ジーナ式”で夜泣きしなくなる」は本当?
このメソッドの導入は、上述の通り相当にハードです。そのため、実践しきれた保護者はあまり多くないようで、筆者の周りでも1人だけでした。
『うちは夜泣きしなかったし、ジーナ式は面白かったよ。夫が定時上がりできる仕事だったから、どうにか導入できたんだと思う。だけど、他にも「これ夜泣きしなくなっていいよ」って言われてたことをいろいろやってたから、ジーナ式が効いたのかどうなのかは正直ちょっとわかんない』(30代/2歳の子のママ)
とのことです。微妙ですね……。
なお、実は筆者もかつてジーナ式に挑戦してみた一人。
わが家では、子どもは夜泣きをしました。ただし、全部で3回だけ。ほとんど夜泣きをしない子だったので非常に助かりました。
とはいえ、筆者の取り入れ方は“良いとこ取り”の中途半端なものですし、「“ジーナ式”も何もやってないけど、うちも夜泣きしなかったよ」というケースもあります。
「ジーナ式の効果だ!」とまではなかなか断言できなそうです。
以上、いかがでしたでしょうか。
ジーナ式は、夜泣きしなくなるメソッドではなく、あくまで“赤ちゃんの生活リズムを作る”方法です。
とはいえ、夜泣きしない赤ちゃんに育ってくれればうれしいことですし、赤ちゃんの健康のためにも生活リズムを整えることは悪いことではないですよね。
興味のある方は、一度『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』を読んでみるのもいいかもしれません。
【参考文献】
・『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』ジーナ・フォード(著)