自作宅配ボックスも!? 宅配便を1回で確実に受け取る方法4選
2017年3月21日 | よみもの自作宅配ボックスも!? 宅配便を1回で確実に受け取る方法4選

近年、物流業界は悲鳴を上げています。ネット通販の普及などにより、宅配便の配達個数が年々増加の一途を辿っているからです。
とある運送会社の配送員が、荷物を何度も路上に投げ捨て踏みつける動画がネット上で拡散したことは、記憶に新しいですね。
もちろん許される行為ではありませんが、度重なる再配達や過重労働の果ての行為なのだとしたら、利用者側にも責任の一端があるはずです。
そう、宅配便はできるだけ、1回でスマートに受け取るのがマナー。宅配ボックスがなくても、できるだけの努力はしたいものです。
今回は、宅配便を確実に、スマートに受け取る方法をまとめました。参考にしてください!

(1)コンビニ受け取りを使う
帰宅時間が変則的な人、深夜しか在宅していない人は、コンビニエンスストアでの受け取りが便利です。
『ネット通販をよく使うのですが、仕事の関係で、家に戻れる時間が読めません。そのため、荷物はコンビニ受け取りに設定しています。
やり方はカンタン。届け先を入力する時に、自宅住所ではなく、受け取りたいコンビニの店舗を入れればいいだけです。詳しい支店名が分からなくても、郵便番号や住所、目印になる建物さえわかれば検索できるようになってるので大丈夫です』(30代女性/看護師)
『手続きが面倒くさそうで避けてましたが、全然そんなことなかったですよ。運送会社から来るメールに“お問い合わせ番号”と“認証番号”が書いてあるのでそれと、身分証明証、印鑑を持っていけばOK。
コンビニの端末に番号を入力して、引換証を出力し、カウンターに持っていくだけです。1度でもあの端末でチケットを買ったりしたことがあれば、余裕でできるはず』(40代男性/会社員)
ただし、コンビニ受け取りにはいくつかの注意点があります。
まずは受取先。どのコンビニでも受取先に指定できるわけではありません。系列によって、扱っている運送会社が違います。
最寄りのコンビニが、使いたい運送会社に対応しているかどうかは事前に必ず確認しておきましょう。
また、個人間で荷物をやり取りする際は、コンビニ店舗に直接送ってはいけません。送り状にはあくまで、届け先となる相手の住所・名前を記入します。
荷物が運ばれているあいだに、受取人の方で受け取り場所をコンビニに変更するという流れになるので、注意しましょう。
さらに、着払いやクール便などはNG。大きすぎる荷物もコンビニ受け取りでは対応できません。こちらも事前の確認が必要ですね。
(2)営業所留め置きをつかう
着払いやクール便などを使いたい場合は、こちらの方法がオススメ。
『歩いてすぐのところに営業所があるので、確実に受け取りたいものは営業所留めにしてもらってます。配送員さんが一生懸命お仕事している姿を見ると、再配達させちゃダメだなって気になりますね。ここだけの話ですがたまにイケメンもいますよ(笑)』(30代女性/飲食店勤務)
コンビニ受け取りと大きく違うのは、送り状の書き方です。
宛先の住所は、営業所のものを書きます。ここには「○○営業所留め」と明記してください。
また、宛名と電話番号は荷物を受け取る人の情報を記載しておきます。営業所の正式名称や電話番号を書いてしまうと、その荷物は営業所留め置き荷物ではなく、営業所宛てに届いた荷物として扱われてしまうので要注意です。
(3)ロッカー受け取りを使う
まだエリアや数も非常に限られているのですが、新しい方法として注目されているのがこちら。駅やショッピングモール、個人商店などに設置された専用受け取りロッカーを使う方法です。
使用方法はコンビニ受け取りとほぼ同じ。慣れてしまえばとても簡単です。
『コンビニ端末の操作はちょっと難しくてムリだったけど、ロッカーの操作は僕にもできました。レジカウンターでやり取りする必要がないのもいいですね』(50代男性/会社員)
(4)自作宅配ボックスを使う
古めのマンションや賃貸アパート、そして戸建てなどでは宅配ボックスがなく、再配達になってしまいがち。
そんな住宅に住んでいる人の中には、自分で宅配ボックスを作ってしまう猛者もいるようです。
『実際に作り、活用している人をネットで見て、マネしてみました。ホームセンターと100均にあるもので材料はそろいます。制作費はだいたい5,000円くらいだったかな。
事前に配送員さんに「この中に入れてください」というお願いと、使い方の説明をしておきました。配送員さんは「すごく楽になるので助かります。でもくれぐれも自己責任で使ってくださいね」と仰ってました』(20代男性/会社員)
そう、使用はくれぐれも自己責任。壊されてしまったり、盗まれてしまったりというリスクは否めません。
自作宅配ボックスを使っている人たちは「高額なもののときは使わない」「宅配ボックスの設置場所を分かりにくくする」など、それぞれ工夫をこらしているようです。
また、賃貸住宅ではこんな体験談も。
『廊下は共有スペースになっているのでダメ、と大家さんに怒られてしまいました。使わないときは折りたためるように、箱も工夫したんですけどね。ガッカリでした』(30代男性/自営業)
管理会社や大家さんには、事前に設置許可を得ておきましょうね。
いかがでしたか?
再配達は物流へ負担をかけるばかりではありません。
配送車を余計に走行させるため環境破壊にもつながりますし、燃料のムダ遣いにもなってしまいます。
日本の素晴らしい物流力を維持していくためにも、私たち一人ひとりの協力は欠かせません。さまざまな方法を使って荷物をスマートに受け取り、再配達の減少に貢献したいものですね。
●文/パピマミ編集部