印象がガラリと変化!? リビングをすっきり空間に見せる片付けの秘訣2つ
2017年1月16日 | よみもの印象がガラリと変化!? リビングをすっきり空間に見せる片付けの秘訣2つ

新年明けましておめでとうございます。インテリアコーディネーター兼ママライターのあしださきです。
さて、新しい1年が始まりましたね。パピマミをご覧のパパ・ママさんたちに、楽しくて役に立つコラムをお届けできるように頑張りますので、2017年もどうぞよろしくお願いいたします!
わが家は年末の大掃除で家中がピカピカになって、気持ちの良い新年を迎えました。この時期はもしかしたら1年で一番家が片付いているかもしれません。
「この状態をいかにしてキープしていけるか」というのが毎年の課題なのですが、特に子どもと1日の大半を過ごすリビングはあっというまに物で溢れて雑多な感じになってしまうものです。
『アイリスオーヤマ株式会社』が行った「収納の悩みに関するアンケート」においても、「みんなが収納に困っている場所」第1位が「リビング」でした。
急な来客で慌てることなく、いつでも「どうぞ」と家にお招きできるように、リビングはすっきりと片付けておきたいですよね。
そのためにはいくつか片付けの“コツ”のようなものがあるのです。今回ご紹介する方法では、大掛かりな家具を買い足すことや、配置替えなどは一切不要。
“人が部屋に入ったときに注目するポイントを意識的に作ること”など、ちょっとした工夫をお教えいたします。このコツを実施していくと、自然とリビングがすっきりとした空間になります。
また、そのすっきりした状態を“苦労せず”維持していくこともポイントです。

(1)「フォーカルポイント」を意識した片付け
インテリアの用語で「焦点」を表すのがこの「フォーカルポイント」というもので、それを意識したお片付けをおすすめします。
具体的には、“部屋に入ったときに人が注目する場所を作ろう”というのが1つ目のコツです。
人の視線を集めるものというと、例えば壁に掛けられた“絵”、観葉植物の鮮やかな“グリーン”などが挙げられます。
ドアを開けて入るリビングなら、そのドアの真正面の壁をフォーカルポイントにしてみましょう。
四角い部屋の角に入口がある場合は入口の対角線上のコーナーが目に入りやすいのでおすすめです。
フォーカルポイントは、人の視線を集めて意識的にそこにあるものを見せることでその部屋のイメージを強く印象付けることができるのが最大のメリットです。
ですから、そこをすっきりさせるだけで(言い換えればそこだけすっきりお片付けしておけば)お部屋全体が「すっきりしているな」という印象を与えることができるのです。
見せたいものは厳選して1つにしておくのが無難
例えば、フォーカルポイントになる場所に、お子さんの描いた絵を飾るならば、あれもこれもとたくさん飾らないようご注意を。
また、ただ飾るよりは額に入れて特別なものにしてみるのはいかがでしょうか。額は高価な品物ではなくて、100均にあるようなもので十分です。
グリーンを置くときも、やはり周りにほかの物を置かないように気をつけます。
水やりの霧吹きや、草木の肥料の類も近くにあったほうが本当は便利ですが、ここに生活感が出てしまうとせっかくの作戦が台無しなので、うまく他の場所にしまってくださいね。
鉢植えなら、鉢カバーなどをつけるとインテリアのアクセントにもなります。
すでに家具が配置してある場合
フォーカルポイントとなり得る場所にすでに大型家具が配置されている場合はどうでしょう。
例えばテレビ台一体型の収納棚が目の前に配置されているならば、そこだけは整然と、極力生活感を排除してしまいましょう。
どのようにして生活感を排除するかについては、コツの2つ目になります。
(2)入れ物を揃えるだけで、一体感と整然とした印象を作れる!
部屋を片付けるときによくやってしまうことが、その場限りの収納に頼るという行為。
これを繰り返していることが不揃いな物がいくつも並んでいる何となくごちゃごちゃとした部屋を作ってしまう要因の1つではないかと思うのです。
例えば、子どものおもちゃが増えてしまったから、箱を買い足す。すると、きちんと物を入れ物で隠すことができ、一時は片付くのです。
しかし、また何かが増えると新しくまた違う箱を買い足して……ということが繰り返され、気が付くと何となくごちゃごちゃしたお部屋になっている。
そこで、まず入れ物は同じものを揃えてみることから始めてみましょう。

上記の参考写真は、わが家の棚の上にできた空きスペースの収納です。
この箱は300円ショップで購入しましたので、5つ揃えても大した金額にはなりません。
この棚の上のスペースはこれまで、“使わないものを暫定的に置く場所”になっており、まったく有効利用できていませんでした。
わが家はリビング、ダイニング、キッチンが部屋続きになっているので、1階から階段を上がるとすぐに目に入る位置にこの大型家具がドンと鎮座しているという配置です。
この家具の見た目が部屋の印象を決めていることに気がついたとき、いかにここの家具周辺の空間に整然とした、すっきり感を与えられるのかを試行錯誤してみました。
そして、このような収納を行ってみたところ、部屋全体の印象が非常にすっきりと感じられたのです。
これを応用し、家具の空きスペースやものをしまいたい場所のサイズをきちんと把握(計測)して、その空間にできる限りぴったりの箱やカゴなどを同じもので統一して並べることを提案します。
箱ならば中に入っているものが分かりやすいように、ラベルを貼ると便利です。
その他のアイデアとしては、オープン棚の中に本や書類をしまっている場合、背表紙が見えないように書類立てに入れるときちんと感が増します。
このときも同じもので統一して並べると、オフィスや病院の受付のようにしっかり片付いている印象になるためおすすめです。
家具の周囲に漂う生活感は、ふぞろいの雑多な収納を排除することで結果的に取り除くことが可能なのです。
また、今後も楽に片付いた状態を維持していけること、これも大切ですよね。こうした安価な箱やかごを利用した収納方法ならば、継続が容易になるのではないでしょうか。
いかがでしたか? ほんの少しの工夫で、部屋の印象はガラリと変わるものです。
何気なく訪れたお宅で、「この部屋は居心地がいいな」とか、「きちんと片付いていてきれいだな」などと思うことがあったとしたら、それは我々の意識や視線を実はその家の住人がコントロールしていたのかもしれませんね。
皆さんにも今回ご紹介した2つのコツを参考に、すっきりとしたリビングで新しい年を気持ちよく過ごしていってほしいと願っています。
【参考リンク】
・みんなの収納の悩みは?~アンケート結果から~ 収納の悩みを解決! | アイリス収納・インテリアドットコム
●ライター/あしださき(元モデル)