【映画『恋妻家宮本』×日本パパ料理協会】「妻に恋する男たち」その1 ~妻が喜ぶ“恋妻家料理”を作るコツとは?〜
2017年1月12日 | よみもの【映画『恋妻家宮本』×日本パパ料理協会】「妻に恋する男たち」その1 ~妻が喜ぶ“恋妻家料理”を作るコツとは?〜

パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?
夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート!
料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介していきます。
一人息子が巣立ったとき、夫婦はどうなってしまうのか?

映画『恋妻家宮本』とは――。
阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。
この映画では、今、子育てをしている夫婦がいつかは直面するであろう 「子どもが巣立った後、どうしたらいいのか?」という問題がつぶさに描かれています。
優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い、想定外の妊娠発覚から結婚することになります。
それから27年。一人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。
互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたのですが、ある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。

『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。
主軸を担う宮本夫婦だけでなく、彼らを取り巻くさまざまな夫婦の姿が描かれているこの作品でカギを握っているのが“料理”。
新たな趣味として料理教室に通っている陽平が作る料理は、なかなか妻の心には届きません。
妻が食べたい料理は“夫が食べたい料理”とは違う

初回となる今回は、日本パパ料理協会の会長飯士(はんし)である、パパ料理研究家の滝村雅晴さんに“妻が喜ぶ料理を出すために知っておきたいコツ”を教えてもらいました。
『料理経験が少ない男性が料理を始める場合、多くの人は“自分の食べたいもの”を作るところから始めると思います。もちろんそれも悪くはないのですが、それは“男の料理”、つまり自分がおなかが空いたときに、自分が食べたいものを自分勝手に作るものなんですね。
我々日本パパ料理協会が普及したい“パパ料理”は、家族のおなかが空いたときに、家族が食べたいものを、家族のために作る料理なんです。ここには自分軸か? 家族軸か? という大きな違いがあるのですが、妻に対しても考え方は同じです。
そう考えると、妻が喜ぶ料理とは、まず“妻が好きなもの”。これは当たり前ですよね。そして、“妻のTPOにあったメニュー”。日常の家庭料理は、前後の体調や、食べたもので調整しなければいけません。例えば正月明けなど食べ過ぎた朝は“ほうれん草とにんじんと豆乳のスムージー”のように軽いものを選ぶとか、そういった配慮も必要です。
もちろん量も重要。男性目線で考える量ではなく、少量を少しずつ作るといったことも考えるべきです。これは味も同じ。妻本人が食べた後に「あ! これ、食べたかった味!」って言ってもらえる料理こそが、まさに妻が喜んでくれる料理ですよね。すごくシンプルに言うと、“夫が食べたい料理と妻が食べたい料理は違う”ということを認識することが一番大事です』
日本パパ料理協会会長飯士・滝村雅晴さんオススメの“恋妻家料理”2つ
では、実際にどんな料理を作ればいいのか? 滝村さんオススメの恋妻家料理を教えていただきました!
(1)鯛と生ハムのカルパッチョ

※パパレシピ(3~4人分)
【材料:A】
・鯛(1さく)
・生ハム(50g程度)
・レタス(適量)
・市販のすりおろしにんにく(大さじ1)
【材料:B】
・粗挽きこしょう(少々)
・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)
・レモン(4分の1個)
【作り方】
鯛は斜めにそぎ切りして、皿にならべ、すりおろしにんにくをスプーンでぬり、生ハムを1枚1枚上にのせる。ベビーリーフをのせ、【材料:B】をかけて出来上がり。
※妻の好みによっては粗挽きこしょうとレモンは多めでもOK!
(2)ゴーヤチャンプルー

※パパレシピ(3~4人分:15分)
【材料】
・ゴーヤ(1本)
・木綿豆腐(1丁)
・卵(1個)
・ごま油(大さじ1~)
・塩(少々)
・しょうゆ(大さじ1)
・白ごま(小さじ1)
・かつお節(ひとつかみ)
【作り方】
(a)ゴーヤは塩もみし、半分に切ってわたをとり7mm幅に切る。木綿豆腐は3~4cm角ぐらいに切る。
(b)フライパンに火をかけ熱くなったらごま油を加え、ゴーヤを塩をふって炒めて透明になったら、豆腐を加えて炒める(先に豆腐に焼き色がつくまで焼いて取り出してからゴーヤを炒めるのもあり)。 卵を加えて、かつお節、しょうゆ、白ごまを加えて炒めて出来上がり。
※アト辛おとな味:妻の好みによっては七味をかけてもOK!
いずれも滝村さん自身が妻に作って喜ばれた経験があるメニューです。料理の経験があまりないという方でも作れる簡単なものなので、ぜひチャレンジしてみてください!
日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、恋妻家であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。
滝村さんのオススメレシピの他にもたくさんの恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!
次回は、日本パパ料理協会の飯士たちが作った妻恋家料理とその裏側にあるストーリーを紹介していきます!
【取材協力/日本パパ料理協会】

【映画】
『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー
監督・脚本:遊川和彦
原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)
出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他
上映時間:1時間57分
・公式サイト
●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)