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ドジっぷりに大爆笑! ADHDの息子が起こした破天荒エピソード4選

ドジっぷりに大爆笑! ADHDの息子が起こした破天荒エピソード4選

こんにちは、親子でADHD(注意欠陥・多動性障害)をやっています、ママライターの木村華子です。

……と名乗ると、「親子でやっていますって、このライターは何考えてんだ!」というふうに不快感を感じる方がおられると最近知りました。

たしかに、世の中には発達障害児の育児に本気で悩んでいる方が大勢いらっしゃいますし、ご本人も大人のADHDを抱え苦しんでいるケースも少なくはないでしょう。

私も同じように、自身や息子の特性に振り回されながら毎日を暮らしているので、面白おかしく発達障害の記事を公開することに嫌悪感を抱く気持ちはよく分かります。

しかし、発達障害の当事者だからといって、いつも真面目な話をしなくてはいけないのでしょうか?

まるで腫れ物のように扱われることに少々嫌気がさしている今日このごろです。

発達障害の当事者だからこそ、他にはない育児を経験しているのです。

深刻な顔をして日々悩みながら過ごすよりも、面白おかしいわが子のドジっぷりに爆笑しながら楽しく過ごす方がよっぽど幸せだとは思いませんか?

わが子の予測不能な行いに、思わず笑ってしまった経験はおそらく多くの親がお持ちでしょう。

私たち発達障害児の育児を行う親は、まさにそんなエピソードの宝庫! 毎日ギャグマンガの世界に生きているのです。

今回は、そんな私たち親子に起こった破天荒なADHDエピソードの一部を紹介します。

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ADHDを笑い飛ばす! 破天荒なわが子の育児エピソード4つ

(1)パソコンのディスプレイを壊して「よかったねえ!」

張り切るとますます周りが見えなくなる息子。その日は大掃除で、なぜか朝から息子のテンションは上がりっぱなしでした。

「イェーイ! 今日は大掃除フゥ〜〜ウ!」と叫びながら雑巾を振り回し、家中を駆け回るところまでは問題なかったのです。

しかし……彼がY字バランスをしようと足を上げた次の瞬間、私が気合を入れて購入したパソコンのディスプレイ(買いたて)に足が引っかかり、派手に倒れて割れてしまいました……。

「仕事できないじゃない……っていうか買ったばっかりだよ!」と涙目で怒鳴り散らしながら、年末の街中を走って修理に出した思い出……。

何かと出費がかさむ年末に数万円の修理代まで失い、心身ともに疲れ果てて帰宅すると、「よかったねえ! パソコン新しくなるね!」とご機嫌を取ろうとする息子の笑顔がありました。

ご機嫌取る方向を間違っている感じが、「どこまでドジなんだよ!」と思わず笑えてしまう出来事でした。

(2)秘密基地にウンコ……思ってたんと違う!

ある晴れた日、外で遊んでいた息子が友人を連れて泣きじゃくりながら帰宅してきました。

「ぶっ○ろす! ぶっこ○す!」と攻め立てる息子と、「仕方ないだろ!」と怒る友人クン。

二人の雰囲気は最悪で、よっぽどのことがあったのだろうとワケを聞いてみると……

息子『友人クンが俺の秘密基地にウンコしたんだよ!』
友人くん『だってお前がトイレだって教えてくれたんじゃん!』

とのこと……。うん、友人クンがウンコしちゃったんだね。

でも、息子が「トイレだと教えた」って何のことだろう……と思い聞いてみると、どうやら息子は公園の片隅に構えた秘密基地の中に独自のトイレを作り、そこにオシッコをしていたというのです。

その公園にはトイレがなく、そして友人クンはその日初めて息子に連れられて公園及び秘密基地を訪れた様子。

そこで便意をもよおした友人クンはトイレの場所を聞き、オシッコだろうと思った息子がオリジナルトイレを教えた……ということでした。

息子はこういった“思ってたんと違う”事態に弱く、自分が思い描いていないことが起こるとひどくパニックを起こします。

ウンコをした友人に対し怒髪天を衝くように怒り狂う息子の姿がおかしすぎて、私は思わず大爆笑。

ひとまず、「そもそも、トイレではない場所でオシッコをするのってイケナイことなんだよ」と二人を諭した後、ウンコをしたくなっちゃった友人クンに罪はないことを息子に言い聞かせ、仲直りが完了したのちにビニール袋とティッシュを持参でウンコの回収に向かいました……。

(3)ありえないほど忘れる

私自身ADHDなので人のことが言えた立場ではないのですが、息子も相当な忘れん坊です。

宿題や提出物を忘れることはもちろん、筆記用具や上履き、体操服、ランドセルを忘れて登校するなどの王道な忘れん坊エピソードは一通り経験してきました

“忘れ物を取りに帰宅し、何を忘れているのかを忘れる”ということも……。

こんなことが頻発するので、現在は療育センターや学校と連携して忘れん坊対策に力を入れている真っ最中です。

そのおかげか、以前に比べ多少は忘れ物が落ち着いてきたように感じていたのですが……。

日常生活に潜む忘れ物まではフォローしきれていないので、家の中では相変わらずギャグマンガのような逸話を増やし続けています。

たびたび汚い話で恐縮ですが、先日息子の後にトイレに入ったところ、立派な大便が流し忘れてありました。

「おーい! ウンコ流れてないよ!」と息子を呼び、「ちゃんと確認しようね〜」などと話している最中に恐ろしいことに気がついたのです。

大きな大便が鎮座する便器の中には、どこを見渡してもティッシュがありません。つまり、お尻を拭いていないということ……。

「あれ、ティッシュがないよ? 拭いた?」と聞くと、「忘れた……」とのこと。

しかもこの「忘れた」とは、拭くのを忘れたのではなく“拭いたかどうかを”忘れているのです。

私は「ティッシュがないってことは、拭いてないんだよ!(笑)」と大爆笑。ありえないほど忘れる息子です。

(4)友達のゲーム機を砂場に埋めた……ことがキッカケでママ友ができた

ある日買い物から帰ると、息子の友人とそのママが玄関先で私を待っていました。

話を聞けば、ウチの息子が友人クンのゲーム機を砂場に埋めてしまった……とのこと。

ケンカしているうちに歯止めが効かなくなり、感情的にやってしまった息子の姿がありありとイメージできました。

おまけに息子はなぜかゲーム機を水洗いしてくれた様子で、もちろん壊れていました。

ゲーム機を埋めるって……しかも水洗いって……聞いたことないよ〜! と思いながら、私はとにかく友人親子に謝りまくり……。

モノがモノ(決して安い品物ではない)なので、弁償させていただくことになりました。

こんなこともあろうかと、こども共済に入っていて良かった……。

と、保険料の手続きなどで相手ママと連絡を取っているうちに、いつのまにか気兼ねない仲に

破天荒な息子が呼んでくれたママ友とのありがたい縁でした。

お子様の破天荒ぶりが、凹んだ心を元気にしてくれるかも!?

文部科学省が行った調査結果によると、全国の小中学校に通う生徒のうち、ADHDなどの発達障害が疑える子どもは6.5%にのぼることが分かっています。

その背後には育児に悩む大勢のパパやママの姿があるのでしょう。

毎日叱られる種を撒き続けるわが子にストレスを抱き、「愛しいと思えない」「虐待をしてしまう人の気持ちがわかる……」とさえ感じる人がいても不思議ではありません。

そう感じてしまうのは、もう仕方のないこと。思いっきり凹んだその後は、面白いテレビやマンガでも見て心を持ち直してください。

そして持ち直させてくれるギャグマンガは、ひょっとするとわが子そのものかもしれません。

ぜひ心に余裕を持って、お子さんの破天荒ぶりを観察してみてはいかがでしょうか。

【参考リンク】
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果 | 文部科学省(PDF)

●ライター/木村華子(ママライター)

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