のんきな独身に警告! 25歳を過ぎたら結婚相手はグッと減ることが判明
2016年12月1日 | よみもののんきな独身に警告! 25歳を過ぎたら結婚相手はグッと減ることが判明

こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
このたび、内閣府が企業による結婚支援のあり方を考えるため、有識者検討会(座長=佐藤博樹・中央大大学院教授)を2016年10月に立ち上げました。
「25歳を過ぎたら結婚相手はぐっと減る」という調査結果を報告した検討会のメンバーである、ニッセイ基礎研究所の天野馨南子(かなこ)研究員にインタビューさせていただきました。

24歳ごろに出会う相手が結婚相手の確率が高い
1975年は第一子を産んだ平均年齢は25歳だったのに、2016年の第一子を産んだ平均年齢は31歳です。
親世代は女性をクリスマスケーキに例えて、「24までが売れ時。25すぎたらセール品」と言われていて、それを肯定するわけではないですが、今も男女とも24歳は最も相手を選べる年齢です。
独身のままでいる理由を聞いて、「相手がいないから」と答える人の割合は下記の通り。
・18~19歳……男31.3%、女31.5%
・20~24歳……男38.3%、女39.8%
・25~29歳……男46.7%、女50.1%
・30~34歳……男54.5%、女58.7%
(資料/国立社会保障・人口問題研究所『第14回出生動向基本調査』より)
また、「結婚の必要性をまだ考えていない」と答える人の割合は下記の通り。
・18~24歳……男38.5%、女40.7%
・25~34歳……男31.2%、女30.4%
(資料/国立社会保障・人口問題研究所『第14回出生動向基本調査』より)
1980年代は男女とも高卒が多く、25歳は社会人7年目。ところが大卒が多い現代では、25歳はまだ社会人3年目で新人の部類なのです。
「まだ仕事が優先」「今は大学が優先」と思っていて、同時並行で彼氏・彼女を作っておかないまま25歳を過ぎると急激に出会いがなくなっていきます。
過去5年間に結婚した夫婦について調べると、結婚相手と出会った年齢は、
・1987年……出会った年齢:男25.7歳、女22.7歳/平均交際期間:2.54年
・2005年……出会った年齢:男25.3歳、女23.7歳/平均交際期間:3.74年
・2015年……出会った年齢:男26.3歳、女24.8歳/平均交際期間:4.34年
(資料/国立社会保障・人口問題研究所『第14回出生動向基本調査』より)
と、出会った年齢があがり交際期間が延びていることがわかります。
晩婚化とはいえ、平均すれば男性は26歳に出会った女性と結婚し、女性は24歳に出会った人と結婚しています。
「まだ周りも独身だしいいかな」と28歳ぐらいで呑気に考えている方は要注意。
同年代の大半の人はパートナーがすでにいるのだから。
2015年の国勢調査の最新結果でさえも、30代前半で女性は6割、男性は5割が既婚者になり、さらに選べるお相手の数は20代前半の半分未満にまで狭まるのです。
天野さん、インタビューへのご協力ありがとうございます。
そういう私も25歳のころは大学を卒業して社会人になって2~3年目。周りも独身だし、「まだ若いしいいや。でもいつかは結婚ぐらいするだろう」と思って20代を棒に振った一人です。
30代や40代のグラビアアイドルが出て、有名女優が30代で結婚してアラフォーで出産しているのが普通になりました。
でも、「30代はまだまだ」というのは20代でがむしゃらに何かをやった人が言えることであって、一般人レベルが何の根拠もなく、「そのうちでいいか」「周りもみんな独身だし」と先延ばしするのは危険。
私のところに相談に来る女性の多くは20代前半で、「彼氏いる?」と聞いてこない地味なグループで付き合うようになった方もいる。
友だちも彼氏がいないし、もちろん結婚の予定もない。
何かやりたいことがあってリスクを覚悟の上で自分が望んで独身を選んだわけでもなく、同年代の平均的なライフプランから気がついたら大きくずれている、という方に訴えたい。
今日が一番、若い!
今日本では男性の5人に1人、女性は10人に1人が生涯独身と言われている。20代前半なら今の年齢の価値を知ってほしい。20代後半なら本気を出してほしい。30代なら焦りましょう。
24歳で「これくらいの男性は他にもいるだろう」と思った男が最も素敵な男性だったことに、30代になってから気が付いている女性は多いものです。
【取材協力/天野馨南子・ニッセイ基礎研究所生活研究部研究員】
・天野馨南子 | ニッセイ基礎研究所
●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)
●モデル/香南