犯罪者にはネタの宝庫! 子どもの写真をSNSで公開する危険性
2016年10月13日 | よみもの犯罪者にはネタの宝庫! 子どもの写真をSNSで公開する危険性

【ママからのご相談】
友達が子どもの写真をFacebookにバンバン載せているんです。気持ちは分からなくもないけど危なくないのかなぁ。
よく載せるよなと思っちゃう。子どもがいないときは僻みっぽく思われそうで言わなかったけれど、生まれた今も私は危ないから載せないのですが、どう思いますか?
犯罪者の立場で考えて。顔は個人が特定されにくいように
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
私は2008年ごろからブログを書き始めて、2010年に出版が決まり2011年に独立しました。
そのころから書いていたブログは多いときで1か月63万PVでした。
独立前に、前の会社の友達から「誰のことか分かる同僚や上司の記事は消したほうがいいんじゃないの?」と言われたことがあります。
昔の記事は日常的なこともたくさん書いていたのですよ。別にそのときはそんなに読者が増えるとは思いませんでした。
アドバイスに従って、個人が特定されるかもしれない記事は非公開にしたのです。2年分のブログを確認していったあの作業は地味につらかった。
ネットで炎上を経験したことがありますか? 自慢じゃないのですが私は年に数回経験してます。
どういうことが起こるかというと、24時間しかない貴重な時間を使って私のキュレーションサイトができたり、2ちゃんねるにスレッドが立ったりして、いつもターゲットとしている読者とは別の方々が一斉に見に来るんですよ。
コラムには「読むだけ時間の無駄だった」「ブスはお前だろ」など内容と関係ないコメントが数百件。
アクセスアップにご協力ありがとうございます(←嫌味です)。こういうのを見ていると、人を陥れることが快楽って方は多い。
子育てで毎日があっという間に過ぎていく方が日常でお会いすることはないでしょう。
結婚して育児をしていることを「リア充」と呼びやっかむ非モテの時間セレブがいるんです。

SNSに写真をのせる危険性
自分の名前を誰かが検索したら、Facebookが出てくるのではないでしょうか?
千葉大工学部の大学生が、朝霞市で中学生を誘拐して2年間監禁していた事件がありましたね。
跡をつけて家を特定して、玄関の傘から名前を知り声をかけたそうです。
それから「お父さんとお母さんが離婚するから弁護士のところに連れていく」と言って信用させて連れ出したそうです。
名前と顔と家族構成さえ分かったら、だれでも犯罪ができちゃいますね。悪用するほうが悪いですよ。
でも、お金が入った財布を公園のベンチに置いていたら、善人の心にだって悪意が芽生えるかもしれないじゃないですか。
小さい子どもが水浴びをしている姿は、私はほほえましいと思います。
しかし、そういう子どもの肌の露出した姿が興奮の対象にもなるケースが。
SNSに載せた子どもの写真がコピーされて児童のいかがわしいサイトに流出するという事件もあるそうです。
自分の欲のために他人の迷惑を顧みない人間にしたら、SNSはネタの宝庫。
自分にとってはごく当たり前の風景だとしても、同じ価値観の友達同士でその写真を見せ合うならいいですが、世界に向けては公開しないほうがいいでしょう。
Facebookは友達限定で写真を公開することもできます。
アンガールズの山根良顕さんがInstagramにあげた奥様とお嬢様の写真が「ステキすぎる」と話題になり写真集が出版されました。
しかし、一般人の奥様が出てくるのは後姿だったり、帽子で顔が隠れていたり。赤ちゃんの顔もあまりわからないような写真が多いのです。
それでも、何がステキすぎるのかといえば、山根さんの愛情深さが伝わる構図、メッセージなど。
お子さまの写真を載せる場合は、公開範囲を限定するとか、顔を載せないとか、何か工夫をしたいものですね。
【参考リンク】
・子どもの安全ブログ | セコム
●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)