攻めて増やす! 初めて投資をスタートするときに理解しておくべきこと
2016年9月30日 | よみもの攻めて増やす! 初めて投資をスタートするときに理解しておくべきこと

【ママからのご相談】
最近、投資に興味津々のママです。というのも、今のパパのお給料だけだと正直きついですし、自分が自由にできるお金も少しは欲しいです。
ただ、実は独身時代に株に貯蓄をつぎ込み、大きく減らしてしまったというトラウマがあります。今回こそはそのようなことがないよう、しっかり勉強しようかと思っているのですが、いったいどうやって始めたらよいのかわかりません。
また、投資をするのにいくらくらいお金があればよいのかも含めて、教えてください。
元本保証がない“投資”について理解しよう
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。ご相談をしていただき、ありがとうございます。
投資といえども商品はいろいろあり、代表的なものとしては株式、債券、投資信託、外貨などが挙げられます。
これらの商品は基本的に元本保証がなく、増える可能性がある一方で、減らしてしまうことも考えられるため、以下でご紹介する3つのポイントをしっかり押さえてからはじめるようにしましょう。

“投資”と“投機”の違いは?
“投資”と“投機”という言葉を聞いたことはありますか?
おそらく“投機”と聞くと、一攫千金を狙ったギャンブル的要素の強いお金儲けをイメージすることでしょう。
対する“投資”ですが、一般的には中長期的な計画を立てて、着実にお金を育てることを意味すると言われています。
これらの違いは理解していたとしても、つい夢中になるあまり“投資”を目指していたはずが“投機”になってしまうこともあるもの。
そうならないためには、自分の運用方針をしっかり定めて、長期的な目標を立てた上で投資を行うことが重要です。
まずはわが家のお金を仕分けることから
投資をはじめる際、いくらのお金を準備すればよいのかを考える前に、わが家の家計では、現在いくらくらい投資に回せるお金があるのかを把握することが大切です。
具体的には、手持ち資金を次の3つに分けることから始めるとよいでしょう。
(1)生活費として使うお金
いざというときのために、月の生活費の約3~6か月分のお金を確保しておくことが目安だと言われています。
(2)使う目的のあるお金
たとえば教育資金や住宅資金など、向こう10年間に使う目的のあるお金については、守るお金として確保しておきましょう。
(3)使う目的のないお金
つまり(1)にも(2)にも該当しないお金です。この金額がいくらあるか洗い出して、把握しておきましょう。
投資に回せるお金は?
さて、上記で仕分けたお金のうち、投資に回せるお金は何番目でしょうか?
言わなくてもおわかりかもしれませんね。答えは、(3)の「使う目的のないお金」です。
つまり投資は余裕資金ではじめる、ということを忘れないようにしましょう。
まとめ
投資をはじめるにあたっては、“投資”と“投機”の違いをしっかり理解し、家計の中で“守るべきお金”と“攻めて増やすお金”を仕分けることが、とても重要です。
次の回では、投資に関するリスクとの付き合い方などをご紹介しますので、これからも参考にしてみてくださいね。
【参考リンク】
・知るぽると | 金融広報中央委員会
●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)